お役立ち情報
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日々の保育業務だけでも、とても忙しい幼稚園や保育士の先生。 中でも指導案の作成は時間もかかり、煩雑な業務の一つです。
日案、週案といった短期的な案から、月案、年間計画まで、種類も多く悩んでしまいますよね。
ここでは、
・指導案の作成に悩んでしまう先生
・指導案の作成は難しいと感じている先生
・ねらいの書き方で考えてしまう先生
にとって、参考となる例やポイントをまとめました。
保育指導案とは、保育における「ねらい」「内容」などを設定することで、保育をより明確にする指導案のことです。
保育指導案については、厚生労働省による「保育所保育指針」にも記載があります。
出典:厚生労働省|保育所保育指針
(こちらは保育所・保育園が対象の指針です。)
「長期的な指導計画」「短期的な指導計画」という言葉が入っていますね。
保育指導案の種類について、長期的または短期的な指導案とは、以下の通りです。
●長期的な計画
年間計画・月案
● 短期的な計画
週案・日案
保育指導案は4種類に分類されています。
子どもの保育を実践するうえで、各指導案がとても重要な役割を果たしているのです。
なお保育指導案の書式は、園によって異なります。
園の理念や方針などにしっかり沿った指導案を作成しましょう。
上記にて、4つの保育指導案があることを紹介しました。
では、実際にどのような目的があり、なぜ4つに分かれているのでしょうか。
一つずつ具体的に見てみましょう。
保育指導案では、保育における「ねらい」を記載します。
まず、最初に理解しておくべきことは、ねらいと目標は異なるということです。
では、実際の「ねらい」の例を見てみましょう。
●少しずつお友達との生活に慣れる
●園の決まりを守ることの大切さを学ぶ
●興味を持って保育者の話を聴く
●〇歳児になった自覚を持ち、下級生とも仲良くする
●視覚や嗅覚、聴く力など感覚を豊かにする
●健やかにのびのびと生活する
●絵本や物語に触れ、感性をはぐくむ
ねらいは、あくまでも「学ぶ」「慣れる」「はぐくむ」などの表現が多いですね。
また、上記のような「ねらい」を挙げることで、子どもたちに最適な指導案が見えてきます。
指導案に何を書くべきか迷った際は、まず「ねらい」から考えてみるというのも、失敗しない方法の一つです。
続いて、『子どもの活動』『活動内容』といった項目で保育指導案を明確にしていきます。
●興味のある遊びを自ら見つけ、進んで遊びを楽しむ
●一人遊びだけでなく、友達とともに遊ぶ
●自分の気持ちを言葉で表現できる
●積み木やブロック等の玩具を使い、自由に遊ぶ
など、子どもの性格や好み、特性などを考えながら、想像できる活動を案にしてみましょう。
保育士は、子どもの活動を予測したうえで、必要な配慮や注意点を想像しなければいけません。
●子どもが自ら進んでやろうとしている姿を見守り、達成感をともに喜び、やる気に繋げていく
●園児同士がトラブルとならないよう、必要時は間に入り、人間関係の仲立ちをする
●他のクラスと連携を取りながら、広い友人関係を築けるようにする
●お話を聞く時は、相手を見てお話を聞くことができる
●子どもの興味や特性をよく観察し、それぞれの個性を認める
園児にはそれぞれ個性があり、声掛けの内容も個性や性格によって変えていかなければいけません。
かけっこに「負けて悔しい」という子どもに、保育士はどのように声をかけるべきでしょうか。
「次はがんばろう」 「とってもがんばってたよ」 「前より速くなったね」 など、色々な言葉掛けがあると思います。
しかし、中にはとても負けず嫌いな子どもいます。
今、負けたことに対して悔しがっている子どもに対して、 「次はがんばろうね」 では、納得してくれないかもしれません。
では、負けず嫌いな子どもにはどのような言葉をかけるべきでしょうか。
保育者は日々の保育において、常に想像力が必要です。
また、クラス内で起こりそうなトラブルなども、常に想定しておかなくてはいけません。
ここでは、保育指導案の実際の「書き方」について解説しています。
年間計画を立てる際は、「園行事」の日程や時期、園の方針も考慮することが必要となります。
運動会や発表会、夏祭りやクリスマス会などのイベントを記入し、1年間の流れを把握できるものとしましょう。
予想される子どもの活動の欄では、子ども達が行動するであろう姿を、事前に見越して記載します。
など、1年間の保育者での生活や園行事などを通して、どのように成長してほしいかイメージしながら書きましょう。
保育者の援助の欄では、子どもがねらいを達成するために、保育者が行う援助について書きます。
など、保育者が具体的にどのように行動するのか、援助の内容を記載する欄となります。
家庭や地域との連携の欄では、保育者と家庭や保育者と地域のやり取りについてを記載します。
など、保育者と保護者、または地域の方々と協力し合うことで達成できる目標をイメージして書きましましょう。
月案を書く時には、
をイメージしながら書きましょう。 例えば、
春 → 卒園式、お別れ会、入園式、進級式
夏 → プール遊びや夏祭り、お泊まり会
秋 → 運動会やお月見会、いも掘り遠足
冬 → クリスマス会や餅つき会、節分
などを開催する幼稚園・保育園も多いと思います。
そして、年度末になると進級・小学校入学への意欲や、自分自信の成長を実感する時期です。
また、子どもの成長した点などを、担任の視点として盛り込んでもよいでしょう。
週案は、1週間のうちに実施される保育の指導案です。
月案よりも、具体的で詳細な内容を書く必要があります。
なども考慮しながら、1週間の保育の内容を具体的に考えるとよいでしょう。
子ども達の興味のある遊びは、週単位で変わることも多いです。
子ども達の様子を丁寧に観察していくようにしましょう。
日案は、週案で立てた計画をどのように達成していくのか、その日1日の保育内容を詳しく計画します。
時間ごとに時系列で記入することが特徴です。
などを考えながら書きましょう。
前日の子どもの様子をふまえて、さらに翌日に何をすべきかを考えて予定を立てることがポイントです。
例えば「製作」の場合、一人ひとりの子どもの興味やスキル、成長の度合いが目で見て分かりやすいでしょう。
子どもの発達を、ハサミなどの使用法ばかりで判断せず、一人ひとりの興味や関心もしっかりイメージした指導案を作るとよいですね。
指導案を作成する際には、子どもの発達や興味のあるものをよく観察しましょう。
子どもは興味のあることであれば、進んで自主的にする傾向があります。
例えば「絵本を読んでいるお友達の姿を見て、自分も絵本コーナーへ向かい絵本を選ぶ」 といった行動は、自発的に興味を持って行われた行動です。
子どもの自主的な気持ちを引き出すためにも、観察することが必要になります。
また、子ども自身がを興味を持った遊びを、より発展させていくことも重要です。
保育者側が提案した遊びを促しすぎると、子どもの自主性や興味を見逃してしまいます。
日々の子どもの姿を慎重に観察したり丁寧に関わることは、保育者にとって重要なことであると言えるでしょう。
クラス担任が複数名の場合、お互い共通認識を持ち、方向性を決めておくことも大事です。
子どもの個性がそれぞれ違うように、保育者も価値観や指導方法はそれぞれです。
例えば、少食で食べるのが遅い子どもに対し
「成長とともに徐々に量やペースが上がるよう声をかけながら見守りたい。」
「最初から小盛りにすることで完食の達成感を感じてほしい。」 と考える保育者もいれば、
「体の成長のためにみんなと同じ量をきちんと食べてほしい。」
「決まった給食の時間内に残さずしっかり栄養をとってほしい。」 と諭す保育者もいます。
「たくさん食べないと大きくなれないよ。」
「みんな待ってるから早く。」 なんて、つい言ってしまいがちな保育者もいるでしょう。
担任同士の保育観や指導法の差は、保育の連携やクラスの雰囲気にも大きく関わってきます。
「〇〇先生は残して大丈夫って言ったのに、××先生は残すなって言った」 と、子どもが戸惑ってしまう原因にもなりかねません。
担任同士が共通認識を持ち、同じ方向性で保育を進めていけるようにしておきましょう。
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