【SDGsの絵本】保育園でSDGsを学ぶ!目標別おすすめ絵本

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近年、保育園でもよく取り組まれるSDGs。子どもたちにとっては少し難しく感じるものも、絵本だと伝えやすくなります。今回は保育園で子どもたちと一緒に学べる、SDGs教育におすすめの絵本をまとめました。

SDGs(エスディージーズ)って?

SDGs(エスディージーズ)とは、2015年9月国連サミットにて採択された「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。

地球の環境と社会発展の調和のために、2016年から2030年の15年間の間で達成させることを目的とした17の目標のことです。

これには国連に加盟している196か国が参加することになっており、国としての取り組みはもちろん、全ての年齢の人々も対象となり取り組むことが目的とされています。

保育園でSDGsを学ぶコツ

17ある目標は全ての人々が取り組みの対象であり、なかには子どもが理解しやすいものもあります。
例えば「14 海の豊かさを守ろう」の場合、「おさかなさんたちの住む海がずっときれいであるように守ろうね」のようにかみ砕いて説明することができるでしょう。

このように、保育園でSDGsを学ぶときは子どもに分かりやすくかみ砕いて説明することがポイントです。

SDGsのことや17の目標について、完璧に理解させる必要はありません。
17の目標を通じて、まずは世界の状況や課題、自分たちができることについて知ることが大切です。

あくまで、子どもたちが楽しみながら世界のことについて学ぶ機会をつくることが一番のねらいになります。

>>>あわせて読みたい「SDGsってなに?保育の現場で子どもに分かりやすく教えるには」

保育園でSDGsが学べるおすすめ絵本

子どもたちに世界のことを知ってもらうために、一番分かりやすく説明できるツールが絵本です。
そのSDGs目標が掲げられる理由の事例として、ひとつの物語を読み聞かせてあげましょう。

以下ではSDGs目標別に、4~5歳の子どもたちがSDGsを学べるおすすめの絵本をピックアップしてみました。

なお「8 働きがいも経済成長も」「7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」「13 気候変動に具体的な対策を」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」の5つは未就学児にはまだ理解が難しいため、絵本の紹介を省略しています。

SDGs目標①貧困をなくそう|『せかいでいちばん おかねもちのすずめ』


出典:amazon.co.jp

4羽のすずめたちは食べ物を見つけたらみんなで分け合いっこをしますが、ぼさぼさくんだけ欲張って、いつも全部ひとりじめしてしまいます。
ある日、大量の小麦を積んだ貨物列車を見つけたぼさぼさくん。
「せかいでいちばんたくさんのむぎを持つ、せかいでいちばんおかねもちのすずめだぞ!」と大喜びしますが、なぜかだんだんと寂しくなってしまいます。

食べ物などの大切なものは、ひとりじめせずにみんなで分け合うことが大切だというメッセージが込められた絵本です。
「誰かがひとりじめすることで、誰かはお腹が空いてしまうね(=貧困につながる)」ということに、やんわりと気付かせてあげましょう。

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  • 著者:エドアルド ペチシカ
  • 出版社:プチグラパブリッシング
  • 発売日:2006/3/1

SDGs目標②飢餓をゼロに|『もったいないばあさんの いただきます』


出典:amazon.co.jp

にんじんきらい、ピーマンきらい、他の野菜もぜんぶきらい!
好き嫌いをしている女の子のもとに現れたのは、もったいないあばあさん。
「大切に作られた食べ物を残すなんてもったいない」と、食べ物の役割を楽しく教えてくれます。

食べ物を好き嫌いしないための人気しつけ絵本です。
世界的な問題である飢餓や食品ロス問題を解決するためには、まずは一人ひとりが食べ物を残さず食べることが大事。
子どもたちには、簡単に食べ物を残さないことは大切なことであることを気付かせてあげましょう。

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  • 著者:真珠 まりこ
  • 出版社:講談社
  • 発売日:2009/6/26

SDGs目標③すべての人に健康と福祉を|『アントンせんせい』


出典:amazon.co.jp

いつもニコニコ、やさしいアントンせんせいの動物病院には、毎日たくさんの動物たちがやってきます。
ニワトリにもフラミンゴにもゾウにも、こわーい動物のトラにも、アントンせんせいはみんなに優しく診察してくれます。
こんなお医者さんが近くにいたらなあ。
でも働きづめのアントンせんせい、ヤギの診察中にバターンと倒れてしまって…?

優しい動物も怖い動物も、みんな同じように病気や怪我をするし、つらい思いをします。
でも近くにアントン先生のようなお医者さんがいなかったら、どうだろう?
健康であることの大切さと同時に、いつでも医療が受けられる環境にあることの貴重さに気付かされる絵本です。

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  • 著者:西村 敏雄
  • 出版社:講談社
  • 発売日:2013/3/2

SDGs目標④質の高い教育をみんなに|『ランドセルがやってきた』


出典:amazon.co.jp

ある日うみひこくんの家に、おじいちゃんから大きな箱が届きます。
中身はなんとランドセル。
来年1年生になるうみひこくんは嬉しくなり、ランドセルを背負って街へでかけます。
「りっぱだねぇ」「かっこいいね」と、街の人にたくさん褒めてもらえて、少しお兄さん気分。
でも、うみひこくんは大事なことを忘れていて…?

小学校から義務教育が始まる日本では、保育園・幼稚園を卒園すると自動的に小学生になれますが、これって世界では当たり前なのでしょうか。
新1年生になる前のこのワクワクした気持ちを、全世界の子どもたちが味わうことができればいいですね。

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  • 著者:中川 ひろたか
  • 出版社:徳間書店
  • 発売日:2009/1/1

SDGs目標⑤ジェンダー平等を実現しよう|『ぼくのママは うんてんし』


出典:amazon.co.jp

ぼくのママは中央線の電車の運転手、ぼくのパパは看護師。
のぞむの通う保育園からは、ママが運転する電車が走っているところが見えます。
そこでのぞむは妹とパパと一緒に、ママの誕生日にとあるサプライズを考え…?

運転手は男性、看護師は女性という悪しき固定概念を取っ払う絵本です。
女の子がヒーローになりたくてもいいし、男の子がお姫様になりたくてもいい。
そこに性別は必要なく、みんなはみんななんだよ、ということを教えてあげましょう。

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  • 著者:おおともやすお
  • 出版社:福音館書店
  • 発売日:2012/9/15

SDGs目標⑥安全な水とトイレを世界中に|『みずくみに』


出典:amazon.co.jp

里山生まれのちよちゃんは、畑仕事をしている家族のために水を汲みにでかけます。
竹でできた水筒を持って、たくさんの生き物が住む森の道を進むちよちゃん。
ようやくたどり着いた小さな沢には、きれいな水が湧き出ています。
「ごくごくごく」汗をかいたあとに飲む冷たい水は、とっても美味しそうです。

水道が整っていなかった少し昔の集落のお話。
水道がなかったら飲み水はどうする?お風呂は?トイレは?
今でも水道がない国や地域があるの?
蛇口をひねるだけで水が出る今の環境ががどれだけ便利なことか、よく分かりますね。

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  • 著者:飯野 和好
  • 出版社:小峰書店
  • 発売日:2014/7/23

SDGs目標⑩人や国の不平等をなくそう|『せかいのひとびと』


出典:amazon.co.jp

世界には色んな国があって、色んな人々が住んでいます。
顔の形や肌の色、髪の毛の色、住んでいる家、話す言葉など…みんな違うけど、みんな大切な人間です。
民族、風習、言語、文化について楽しく学ぶことができる絵本。

この世にはたくさんの人がいて、みんな違います。
保育園にいるお友達も、みんな違う。
でも違うからといって、仲間外れにしたり喧嘩したりする(=差別)のは良いの?
みんな違ってみんな良いんだ、ということを教えてあげられる作品です。

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  • 著者:ピーター・スピアー
  • 出版社:評論社
  • 発売日:1982/1/20

SDGs目標⑪住みつづけられるまちづくりを|『ぼくのまちをつくろう!』


出典:amazon.co.jp

1ページ目は真っ白背景、まずはぽつんと「ぼくの家」。
どんな街に住みたい?家の周りにどんなものがあったら嬉しい?
ともだちの家やひみつきち、パン屋、コンビニなど…。
そこからどんどん「ぼく」の理想の街を完成させていきます。

子どもたち誰もが一度は考えたことある「理想の街」を描いた絵本。
自分がずっと住んでいく街はどんな街がいい?
自分だけじゃなくて、みんなが住みやすい街はどんな街?
子どもたちが街づくりに興味を持つきっかけを作る絵本です。

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  • 著者:スギヤマ カナヨ
  • 出版社:理論社
  • 発売日:2015/1/20

SDGs目標⑫つくる責任つかう責任|『もったいないばあさん』


出典:amazon.co.jp

ご飯粒を残したとき、水を出しっぱなしにしているとき…
ふと現れて「もったいない」を教えてくれるもったいないばあさん。
すぐに捨ててたものがまだ使えたり、工夫する方法があることをたくさん教えてくれます。

「ものを使う責任」について気付かされる絵本です。
ものが豊富にあるこの国にいると、「もったいない」ことに気付けないことがたくさんあるかもしれません。
他にはどういうことがもったいないのかな?と、日ごろから子どもたちと考えを共有してみましょう。
意外と子どもの方が、「もったいない」ことに気付くかもしれません。

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  • 著者:真珠 まりこ
  • 出版社:講談社
  • 発売日:2004/10/8

SDGs目標⑭海の豊かさを守ろう|『ウミガメものがたり』


出典:amazon.co.jp

誰もいない静かな浜辺、親ウミガメが卵を産みにやってきました。
やがて生まれた子ウミガメたちは、誰に教わることもなく海へと飛び込んでいきます。
ウミガメの優雅な海での一生のはじまり…と思いきや、海には試練がたくさん。
クラゲと間違えてペットボトルを食べてしまったり、漂流してきたロープに絡まってしまったり、実は大人になるまでに死んでしまうウミガメが多いのです…。

「海をきれいにしようね」と伝えてもなかなかピンとこないのは、大人も子どもも一緒。
この絵本はウミガメを通じて、人間が海に及ぼしてしまった影響を語り掛けています。
ウミガメが元気に暮らすにはどうすれば良いのか、子どもたちと真剣に考える時間をくれるきっかけになる絵本です。

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  • 著者:鈴木 まもる
  • 出版社:童心社
  • 発売日:2016/5/15

SDGs目標⑮陸の豊かさも守ろう|『ぞうさん、どこにいるの?』


出典:amazon.co.jp

ぞうさん、おうむさん、へびさんを見つける絵本です。
たくさんのカラフルな木が生い茂る森のなかから、動物さんを探します。
木がたくさんある森の中ではなかなか見つけられず、夢中になって探してしまいます。
しかしページをめくっていくにつれ、じんわりととある仕掛けが。

この絵本は自然環境の破壊をテーマとしており、ページをめくるごとに木が倒され建物が建ち始め、動物たちの隠れる場所が少なくなっていきます。
この変化に子どもたちも「あれ?」となるはず。
森の木を切るということはつまり、陸の生き物たちの住処を奪ってしまっているというメッセージが込められた絵本です。

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  • 著者:バルー
  • 出版社:光村教育図書
  • 発売日:2015/12/1

SDGs目標⑯平和と公正をすべての人に|『ぼくがラーメンたべてるとき』


出典:amazon.co.jp

ぼくがラーメン食べてるとき、となりで猫のミケがあくびをした。
ミケがあくびをしたとき、地球の裏側ではみんな何してるの?
そこには遊んでいる子ども、働いている子ども、さらには倒れている子どもも…
実は世界中ではさまざまな事情を抱えた国があり、みんな平和に暮らしているわけではないのです。

普段何気なく過ごしている日常が、どれだけ幸せなことかということに気付かされます。
そしてその幸せを世界中の人々のために考える、良いきっかけをくれる絵本です。

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  • 著者:長谷川 義史
  • 出版社:教育画劇
  • 発売日:2007/8/1

 

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