お役立ち情報
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最近、SDGs(エスディージーズ)という言葉をよく耳にしますよね。SDGsとは日本語で「持続可能な開発目標」。環境と社会発展の調和を目指す取り組みの総称を指します。このSDGsには17の大きな目標があり、これらは全ての年齢の人々が対象となる取り組みです。そのため、近年では地球のことを考える教育として、保育園でもSDGsの取り組みを行う園が増えているのです。そこで今回は、子どもが学びやすいSDGsの目標や、子どもとSDGsについてどのように学ぶことができるかをまとめてみました。
SDGsの取り組みを分かりやすくいうと「地球環境や世界中の人々の暮らしをより良いものにするために、世界の国々が継続して取り組む17の目標」になります。
17つある目標に具体的な取り組み内容は指定されておらず、国家単位はもちろん個人でも「できることからやる」ことが大切にされており、なかには子どもでも取り組めるようなものもあります。
保育士は子どもたちに、SDGsという取り組みを世界中で頑張っていることや世界中にある問題、それに対してみんなでもできることを伝えながら、楽しく学べるように工夫しましょう。
以下では、子どもたちが取り組みやすいSDGsの目標と、伝え方についてまとめてみました。
SDGsの2つめの目標として『飢餓をゼロに』という目標があります。
子どもにとって楽しみの一つでもある、ご飯を食べること。
もしもそのご飯を食べることができなくなったら、と考えるととてもつらいですよね。
しかし世界には、ご飯を満足に食べられない人々もいます。
その理由は、お金がなくてご飯を買えない・ご飯を与えられない・ご飯が足りないなど。
子どもたちには、世界中にはこういった飢餓が存在することや、ご飯が食べられることのありがたさを感じられるように伝えましょう。
SDGsの3つめの目標として『すべての人に健康と福祉を』という目標があります。
近年では感染症が拡大し、より健康の大切さを実感する世の中になりました。
実際に感染症で健康を損なったり、今までの日常生活を送れなくなったりするなどの問題も発生しています。
こうした時代だからこそ、感染症の予防法を通じて健康と福祉について子どもたちに教えることはとても大切なことです。
感染症を予防し健康を保つために、子どもたちに手洗いやうがいが効果を発揮することを教えてみましょう。
また手洗いやうがいを行うことが、自分自身だけでなく、周りのお友達や家族を守ることにもつながることも分かりやすく教えてあげましょう。
SDGsの12つめの目標として『つくる責任つかう責任』という目標があります。
ゴミは生活の中でどうしても発生してしまうもの。
しかし、ゴミの中にはリサイクルが可能で資源になるものもありますよね。
まだ食べられる食べ物や、まだ使えるのに放棄してしまいゴミが増えるという問題もあります。
そうしたリサイクルできるものや、まだ使えるのに捨てられてしまうものがあるということを伝えることで、モノを大切にする心を教えることができます。
保育園でペットボトルや箱などのゴミが出たときに、積極的にリサイクルに出す経験を積むことができれば、より効果的な教育につながることでしょう。
SDGsの14つめの目標として『海の豊かさを守ろう』という目標があります。
この目標では、海洋汚染の問題が深刻化していることを子どもたちに伝えます。
例えば、海に浮かんでいるゴミ袋をウミガメが餌と間違えて食べてしまうことなどを事例に、分かりやすく説明すると良いでしょう。
また、海をきれいにたもつにはどうしたらいいかな?などの問いかけも、子どもたちに考えるきっかけを与えるでしょう。
SDGsの15つめの目標として『陸の豊かさも守ろう』という目標があります。
この目標では、環境汚染や森林伐採などで自然が損なわれ、陸に住む生態系に影響が出ていることを伝えます。
子どもたちが森林などの環境破壊を知る機会は、現代ではあまりないでしょう。
特に都会の子どもにとっては緑がたくさんある環境が少ないため、この機会に森の環境破壊について教えることは効果的です。
たくさんの動物や植物が絶滅の危機にさらされていることや、自然の大切さをていねいに子どもたちに説明することがポイントです。
子どもたちがSDGsについて学ぶということは、子どもたちが地球環境や現代社会の問題について考えるきっかけになります。
そうしたSDGsを子どもたちにより分かりやすく教えるには、どのような方法があるのでしょうか。
SDGsを保育の現場で教えるにあたり、保育士ができる取り組みについてご紹介します。
保育園で取り組めるSDGsの学び・遊びの一つめは、絵本や紙芝居を用いて子どもたちに教えることです。
子どもに難しいことを教えるには、やはり絵を用いて教えることが効果的。
そのためSDGsを教えるときも、やはり絵本や紙芝居から教えることが分かりやすいでしょう。
SDGsそれぞれの目標の内容に沿った絵本や紙芝居で読み聞かせを行い、子どもたちに考えるきっかけを与え理解を促すことができます。
特に子どもたちは、魚や動物が描かれた物語には強い関心を持ちますよね。
そのため、SDGsで取り上げる海や陸の環境問題に関しては、魚や動物などの生き物を描いた物語を通じて教えてあげることで、より問題について理解を深めることにつながります。
また絵本や紙芝居を用いて子どもへの読み聞かせを行うことで、大人もSDGsを学ぶことができるでしょう。
出典:amazon.co.jp
>>>あわせて読みたい「【SDGsの絵本】保育園でSDGsを学ぶ!目標別おすすめ絵本」
保育園で取り組めるSDGsの学び・遊びの2つめは、自然での遊びを通じて子どもたちに教えることです。
SDGsが目指していることの1つとして、環境との調和が挙げられます。
子どもたちが自然の中で自由に遊ぶことで、美しい緑やきれいな水、動物や虫などが生きているという事実に直接ふれることができます。
一方で、公園や海などにゴミが捨てられることなどの、ネガティブな面も自然遊びを通じて実感するでしょう。
自然遊びの際に、動物たちの棲みかがなくなってしまうことや動物たちが困っていることなどを保育士が説明することで、子どもはSDGsで学んだ「陸の豊かさを守ること」の大切さをより深く考えることができるでしょう。
保育園で取り組めるSDGsの学び・遊びの3つめは、先生による劇を行うことです。
普段から子どもたちと接している先生が劇を行い教えることは、子どもたちの興味・関心を注ぐだけでなく、集中しやすいというメリットがあります。
自然を大切にしないと動物たちや魚たち、地球が困るだけでなく、私たちの生活も困るようになることを先生による劇を通じて教えることがポイント。
また先生が劇のシナリオを作ることで、SDGsの考え方を先生自身もより理解できるようになるでしょう。
保育士と子どもたち双方がSDGsへの理解を深め、保育園全体でSDGsについて取り組めるようになるといいですね。
SDGsの取り組みを実践することで、自然を大切にするだけでなく、私たちの生活を守ることも可能になります。
難しいことはできなくても、子どものころからこういった取り組みにふれることは大切なことです。
紙芝居や絵本を用いたり、自然の中で遊んだりすることで子どもたちはSDGsの理解をより深めることができるようになります。
先生と子どもたち双方がSDGsを理解し、保育園全体でSDGsの取り組みを行えると良いですね。
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