お役立ち情報
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子育て中の保育士さんを中心に活用されている、短時間勤務制度。急なライフステージの変化にも、職場やキャリアを変えることなく働き続けることができるという点で、近年着目されている働き方です。今回は、短時間勤務制度の概要や、保育士が短時間勤務制度を利用して働くメリット・デメリット、求人探しのポイントについてまとめました。
短時間勤務制度とは、文字通り勤務時間を短縮し、通常より短い時間で勤務する制度のこと。
平成21年の「育児・介護休業法」の改正に伴い制度が義務化されており、フルタイムで勤務する保育士が一定の事項を満たすことで利用できます。
産休前や育児、介護などを理由に活用するケースが多いです。
短時間勤務制度は、以下の全ての事項に当てはまる場合にのみ対象者となります。
●3歳に満たない子を養育する労働者であること。
●1日の所定労働時間が6時間以下でないこと。
●日々雇用される者でないこと。
●短時間勤務制度が適用される期間に現に育児休業をしていないこと。
●労使協定により適用除外とされた労働者でないこと。
出典:厚生労働省|短時間勤務制度(所定労働時間の短縮等の措置)について
また短時間勤務制度は、子育て以外に介護目的でも活用することができます。
正社員だけでなく契約社員、パート・アルバイトでも短時間勤務制度の適用が可能のため、まずは各園に導入の有無を確認してみましょう。
短時間勤務制度を利用した場合の給与に、法的な規則はありません。
しかし勤務時間に応じて給与が少なく設定されることが一般的で、金額などは園の規定によって定められています。
例えば、8時間のフルタイム勤務から6時間の時短勤務に変更した場合、2時間分として給与の25%が差し引かれるなど、対応は園によってさまざまです。
保育士が短時間勤務制度を利用するメリットには、どのような点が挙げられるのでしょうか。
以下にまとめてみました。
これまでの仕事を続けながらも、家で子どもと過ごす時間を確保できるため、子育てと仕事の両立がしやすくなります。
勤務後すぐに託児している施設へお迎えに行くこともできるため、延長保育料の負担を減らすこともできるでしょう。
また子育てのために退職する必要もなく、「子育ても仕事もがんばりたい」という保育士さんに最適です。
同じ職場にいながら勤務時間だけを変更できるという点が、短時間勤務制度の最大のメリット。
ライフステージの変化に伴い退職したり、転職しなければならないという事態を避けることができる点は大きな魅力でしょう。
復帰後はまたフルタイムで勤務することも可能なため、キャリアプランを築きやすいというメリットも。
短時間勤務制度の場合、定時になればすぐに退勤することが勧められるため、残業する負担がかなり軽減されます。
制度を利用していると周囲にも理解してもらえやすく、残業自体がなくなることも多い傾向です。
同時に持ち帰りで作業を行うことも少ないため、帰宅すれば子育てに専念できるという環境を作ることができます。
短時間勤務制度にはメリットがある一方で、いくつかのデメリットも挙げられます。
短時間勤務制度の利用を検討している場合は、デメリットもしっかり把握しておきましょう。
先述した通り、短時間勤務制度を利用した場合は勤務時間が短くなった分、給与が差し引かれることが一般的です。
差し引かれる金額は園によって異なるため、制度を利用する際に確認するようにしましょう。
また減額後の給与のこと考慮し、家計を考える必要があります。
勤務時間が短くなることで、これまで付き合いのあった職員と疎遠になってしまうなど、人間関係に変化が現れることがあります。
仕事内容の変化や、休憩時間・退勤時間が周りの職員と異なることから、これまでと同じような人間関係を維持することが難しくなるのです。
短時間勤務制度のある保育士求人を探す際のポイントについてまとめました。
制度を利用すると勤務時間が短くなるため、これまでよりも給与が低くなるため注意が必要です。
制度利用時の給与体制については、園ごとに特徴が出やすい部分。
どれだけ減額されるのかを、求人情報やホームページなどでしっかり確認しておきましょう。
先述した通り、短時間勤務制度は基本的に『3歳に満たない子を養育している』ということが条件となりますが、3歳以上の子どもがいると絶対に不可能というわけではありません。
園によって適応できる期間の基準を設けていることが多いため、予め確認しておくことをおすすめします。
園によっては、短時間勤務制度は既存で勤務している職員にのみ適用可能であるということも。
つまり、入社当初から短時間勤務制度を利用することが難しいという場合があるのです。
短時間勤務社員として入社したい場合は、それが可能かどうかを事前に確認するようにしましょう。
短時間勤務制度は、出産・子育てや介護などの事情から、勤務時間を短くしたいという保育士さんに最適な制度です。
職場を変えることなく無理せずに勤務を続けられる点から、多くの保育士さんに利用されています。
一方で、給与が少なくなるなどのデメリットについても、同時に把握しておく必要があります。
正しい知識を得て、短時間勤務制度を有効に活用しましょう。
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