お役立ち情報
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保育士として経験を積む中で、「読み聞かせ」を得意とする人もいるのではないでしょうか。どのクラスの子ども達も大好きな絵本の読み聞かせ。そこで、現在保育士から注目を集めているのが絵本専門士という資格です。ここでは、保育の現場における絵本の重要性や絵本専門士がどのような資格か、資格の取得方法や資格の活かし方についてご紹介します。
■目次
子ども達は絵本の世界が大好き。
ただ単に絵本を聞いているのではなく、絵本の世界に入り込みその物語を自分なりに理解し、楽しくなったり悲しくなったり、さまざまな感情を経験します。
お友達と仲良くしたりケンカしたり、仲直りしたりといったことも絵本の世界から学ぶことが多いでしょう。
また文字が読めない子ども達にとって、保育士から読んでもらう絵本は想像力を豊かにしてくれます。
実際には見えない絵本の世界ですが、子ども達は想像力豊かな感性を働かせて、自分の中で色を感じ、ものや風景に触れているのです。
想像力や感情が豊かになり、語彙力も大きく広がるほか、たくさんの知識を自分の中で増やしていきます。
絵本の読み聞かせは子どもの心を発達させるうえで保育の現場では欠かせないものなのです。
絵本の読み聞かせの上手な保育士は、子ども達からとても人気です。
抑揚や間、声色などさまざまな工夫で、子ども達を絵本の世界に引き込んでいきます。
「もっと子どもの心を引き付けるような読み聞かせができるようになりたい」「絵本に関するエキスパートになりたい」 とスキルアップを目指す保育士に現在注目を集めているのが、絵本専門士です。
2014年10月に国立青少年教育振興機構によって誕生した、絵本に関する知識や読み聞かせの技術などを持ったいわゆる「絵本の専門家」。
子どもを対象とした読み聞かせやワークショップ、絵本講座などの活動をすることができます。
保育園では、読み聞かせや絵本チョイスの役割を担うことも。
また国立青少年教育振興機構のホームページに名前が記載されます。
保育の現場でも活躍できる場が多く、就活・転職の際に有利となるなど、保育士からは非常に人気の資格です。
絵本専門士は、絵本専門士養成講座を受講し資質・能力が基準を満たしていると評価されれば資格取得ができますが、実は難易度が高く、狭き門です。
まず、絵本専門士養成講座の受講にはある一定の条件が設けられています。
❶保育士、幼稚園教諭など子どもや絵本に関する資格を有していること
❷絵本に関する実務経験が3年以上あること
❸絵本に関わる活動を3年以上行っていること
❹絵本学、児童文学、美術について研究実績などがあること
以上のいずれかに当てはまる人でないと、養成講座を受講できません。
さらに定員は70名で、事前にエントリーシートによる選考が設けられます。
選考を通過すれば養成講座が始まりますが、30コマの授業と修了課題を約8か月かけて修了し、絵本や子どもに関する知識や読み聞かせに関する技術などを学びます。
最終審査では全講座受講と修了課題の評価があり、クリアできれば晴れて絵本専門士に認定されます。
絵本専門士は単に子ども達にあった本を選んだり、読み聞かせの技術を習得したりするだけではありません。
自分で絵本の創作や編集もできるようになり、ワークショップ運営も可能です。
それらに必要な感性や表現力、さらにはイベント開催のための指導力、企画運営能力、コミュニケーション力は欠かせません。
また、絵本の普及推進のためのコーディネート力もとても重要。
保育園で子どもたちに最適な絵本を選ぶ能力も問われるでしょう。
【絵本専門士に必要な能力】
●子どもの発達段階に応じた絵本を選択する力
●個人やグループをむずびつける力
●絵本に関わる事業を企画、実施する力
●相手との適切な意思疎通ができる力
●物事を相手に分かりやすく表現する力
●研修会などの講師として指導する力
おおよそ8ヶ月の講座とその後の課題では、これらの能力を身につける勉強を行います。
「保育士としてスキルアップのために絵本専門士の資格がとりたい!」 と思ったとき、次に考えるのは現職をどうするかという問題。
働きながらでも資格が取れるのかということは、現場で働いている保育士にとって重要です。
現在、絵本専門士の講座は東京でのみ開催されています。
関東在住の場合は働きながらでも可能ですが、地方在住の場合は授業のたびに東京に通わなければならず、金銭的・体力的な負担がかかってしまいます。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大を受け、今後はオンラインでの講座が開講される可能性があります。
詳しくは国立青少年教育振興機構のホームページを参照ください。
保育士のステップアップとして絵本専門士の資格を取ると、実際にどのように現場で活かされるのでしょうか。
絵本専門士になると、絵本に関する知識が深まることから、子どもの発達段階にあった絵本の選定や読み聞かせの技術が高まります。
どんな絵本が子ども達の心に響くか、想像力を膨らませることが出来るのかわかるようになり、読み聞かせの技術で子ども達の心を惹きつけることも可能です。
絵本を通して、子ども達により良い保育を提供することにつながります。
転職の際にも、絵本専門士の資格があれば優遇されるでしょう。
また、資格の活かし方は保育現場だけではありません。
ワークショップを自分の力で企画、開催できるようになりますし、絵本講師として講義したりすることもできます。
保育士としてだけではなく、小学校などの教育機関や放課後デイサービス、図書館、書店、緩和病棟などの医療機関等、幅広い範囲で活躍が期待されます。
保育士のステップアップとして、絵本専門士の資格はとてもおすすめです。
子ども達の心を発達させる絵本の読み聞かせは、保育の現場には欠かせないもの。
絵本専門士の資格は比較的難易度が高いですが、取得後はより質の高い保育を子ども達に提供できるようになります。
教育機関や医療関係など仕事の幅も広がるため、ステップアップを目指している方はチャレンジしてみてください。
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