お役立ち情報
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ひとくちに保育士といっても、担当する業務によってそれぞれの専門保育士として勤務することがあります。そのうちの一つが「加配保育士」です。加配保育士とは、障害のある子どもを担当する保育士のこと。今回は、加配保育士について仕事の内容ややりがい、難しいことなどについてまとめました。
加配保育士とは、障害を持つ子どもの教育を専門に担う保育士のこと。
障害を持つ子どもの中には、集団での活動が難しかったり、同級生とのコミュニケーションがうまくできなかったりなど、サポートが必要になる場面が多くあります。
そうした際に、障害を持つ子どもが安心して生活ができるようにサポートを行うのが、加配保育士の役割です。
この職種は厚生労働省が支援しており、国の支援策として補助金制度が整備されていることも特徴。
障害のある子ども2人に対し加配保育士を1人配置することになっています。
保育士の中でも専門性が求められ、社会貢献性が高い職種でもあります。
加配保育士の業務内容には、どのようなものがあるのでしょうか。
具体的にまとめました。
保育の現場では、子どもたち一人ひとりが安心して活動できる環境を整備することが求められます。
そのため加配保育士は、障害を持つ子どもが安心して生活できるようにサポートを行います。
例えばお昼ご飯の際、障害を持つ子どもの中には上手に食べ物を食べることができなかったり、飲み物をこぼしてしまったりすることも。
こういった場面で、加配保育士が子どものそばで食事のサポートを行います。
また障害を持つ子どもの中にはコミュニケーションを取るのが苦手で、集団行動や他のお友だちと同じ行動を取ることが難しい場合もあるでしょう。
そのような場合に、障害を持つ子どもの個別の状況を考慮しながら楽しく生活ができるようにサポートをしてあげることも、加配保育士の大切な仕事です。
保育園では年間スケジュール、月別・週別のスケジュールを策定し保育が行われています。
このスケジュールでは、通園している子どもそれぞれが成長できるようにカリキュラムが組まれていることが特徴です。
しかし障害を持つ子どもの中には、全体に向けて策定されたスケジュールでは対応が難しい場合も。
そういった際に、加配保育士が障害を持つ子どもの状況に合わせたスケジュールを策定します。
さらにそのスケジュールを子どもが無理なく取り組めるように、やさしく寄り添うことも大切な仕事です。
障害を持つ子どもに適切な保育を行うには、保護者と密にコミュニケーションをとることが求められます。
例えば子どもが通院しており、医師から指示や助言を受けているのであれば、加配保育士がその内容を把握しておくことが大切でしょう。
また保護者も子育てに悩んでいる場合が多く、専門的な知識を有している加配保育士は心強い存在になります。
保護者の中には子どもの障害について他者になかなか相談できず抱え込んでいる人が多いことが現実。
そのため保護者と連絡ノートでこまめに連絡を取り合ったり、送迎の際にコミュニケーションを取ったりすることが、子どもと保護者のために大切なプロセスになるのです。
こまめにコミュニケーションを取り、保護者と信頼関係を構築していきましょう。
保育の現場では、施設で働くさまざまな役職の職員と連携し業務を行います。
障害を持つ子どもを担当している加配保育士が、他の職員に対し情報共有を行うことも大切な業務の一つです。
加配保育士が一日中常に障害を持つ子どものサポートに携わることは難しく、他の職員のサポートが必要になる場合もあります。
こうした際に日頃から情報共有ができていれば、他の職員がサポートに入ってもスムーズに対応することができるのです。
職員間で情報共有が行われていることで、施設全体でサポートを行う体制も築くことも可能になります。
加配保育士に求められるスキルや資格には、どのようなものがあるのでしょうか。
具体的にまとめました。
加配保育士になるには、まず保育士資格が必要になります。
なお「加配保育士」という特別な資格が存在するわけではありません。
保育士の資格を持っている人であれば加配保育士として働くことが可能です。
ひとくちに障害と言っても、さまざまな障害が存在します。
子どもによって障害の程度もそれぞれ。
これら全ての子どもたちに適切なサポートを行うために、加配保育士は障害についての専門知識を身に着けることが必要です。
こうした知識を身に着けるには、書籍やセミナーなどでコツコツと学び続けることが何よりも大切。
職場に先輩がいるのであれば、その先輩の経験から学ぶこともできるでしょう。
また障害に関する研究は常に行われているため、保育法や治療法について最新の研究結果が発表されていないか、常にアンテナを張っておく姿勢も大切です。
>>>あわせて読みたい「【保育士なら知っておきたい】発達障害の特徴や保育について」
障害を持つ子どもの保育を行うにあたり、保護者のご意向を確認することは非常に大切なステップ。
保護者から信頼を得ることができるよう、コミュニケーションを適切に行うことが求められます。
また他の職員に子どもの様子などを常に伝えながら、逐一情報共有することも大切。
このように、加配保育士はさまざまな人と連携を取るためのコミュニケーションスキルが必要になります。
コミュニケーションスキルを身に着け、保護者や周りの保育士と良好な関係構築を築けるように心がけることが大切です。
加配保育士のやりがいとしては、サポートを必要とする障害のある子どもをそばで支えながら、成長を見守ることができるという点が挙げられます。
障害のある子どもが子どもながらに感じている「生きづらさ」を加配保育士がそばでカバーしてあげることで、子どもたちはのびのびと成長していきます。
サポートしていた子どもがいつのまにか立派になった瞬間を見たとき、加配保育士として支えてきたやりがいを感じるでしょう。
また加配保育士は1人もしくは2人といった少人数を相手に保育を行うため、丁寧にじっくり子どもと向き合う保育を実施することができます。
少数の子どもとのやり取りを通じて、保育士の側が学ばされることも多いでしょう。
丁寧な対応ができる分子どもの成長を感じる機会も多く、よりやりがいを感じることにつながります。
加配保育士の大変なところとしては、難しい問題が発生した際に相談しにくいこと点が挙げられます。
障害を持つ子どもの保育では、一般的な対応では解決が難しいパターンが発生することが多い傾向。
同じ障害を持つ子どもたちでも、それぞれの子どもの事情を考慮した上で、それぞれに適切な対応が求められます。
そうした際に、特に経験が少ない新人であれば悩むことが多くなるでしょう。
他のスタッフに相談しようにも、毎日の業務でバタバタとしており、相談が行いにくい場合もあるかもしれません。
このような結果、気が付くと一人で問題を抱え込んでしまっていることも。
そうした事態を避けるためにも、同じ施設に働くスタッフとの信頼関係構築を日頃から行い、ちょっとしたことでも相談できる体制を整えておくことが大切です。
障害を持つ子どもと、そうでない子どもそれぞれが共に成長できる環境は理想的な環境です。
そうした理想的な保育の環境を実現するには、施設で働く職員のさまざまなサポートが大切。
専門的な知識を持つスタッフの存在は保護者にとっても頼もしい存在になります。
本記事が職業選択の検討を行う際の参考になれば幸いです。
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