お役立ち情報
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保育士の業務として、子どものおむつ替えがあります。これまで赤ちゃんと接する機会が少なかった新人保育士は特に、おむつ替えを苦手とする人も多いです。もちろん学校などで演習するし、実習では実際におむつ替えをすることもあります。しかし子どもの月齢やおむつの種類により、おむつ替えのやり方や子どもへの関わり方も変わってくるのです。今回は新人保育士さん向けに、おむつ替えの方法と子どもへの関わり方について、月齢別に紹介します。
■目次
子ども達は最初から「おむつが濡れたら気持ち悪い」という感覚を理解できているわけはありません。
保育士の働きかけで、濡れたおむつからきれいなおむつに変わるという経験を経て、気持ち悪いという感覚・気持ちよくなったという感覚が少しずつ理解できるようになってきます。
しかしおむつをしている子ども達は、まだ自分の気持を言葉で伝えることができないため、 泣いたり、おむつを触ったりして保育士におむつが濡れたことを教えてくれるのです。
1歳を過ぎて言葉が出始めると「チッチ」などと教えてくれるようにもなります。
この時に保育士がサインにすぐに気づいて対応できれば、子ども達は保育士を信頼し、慕ってくれるようになるでしょう。
このように、おむつ替えは単純な作業ではなく、数多くいる子ども達が保育士と1対1でしっかり関われる時間なのです。
おむつにもさまざまな種類があります。
学生時代に保育士実習や演習でどれだけ練習しても、おむつ替えは苦手という新人保育士さんは少なくありません。
まずはおむつ替えの基本を振り返り、自信を持って作業できるようにしましょう。
両サイドをテープで止めるタイプで、0~6ヶ月くらいの子どもに使用します。
テープでウエスト周りの強さを調整できるのが特徴です。
❶新しいおむつを広げて敷いておき、その上に子どもを寝かせる
❷汚れたおむつを広げた状態でおしりを拭き、使用したおしりふきは古いおむつの中に入れて処分する
❸テープをはがして汚れたおむつを引き抜き、下にある新しいおむつのテープを止める
ある程度立てるようになったり、ゴロゴロ寝返りしたり、ハイハイが早くなったりするとパンツタイプに変え時です。
今回は、立った状態での替え方をご紹介します。
❶子どもに手すりや保育士の肩を持たせて立たせる
❷先に新しいおむつを膝あたりまではかせて、汚れたおむつはサイドから破り引き抜く
❸子どものおしりを拭き、新しいおむつを引き上げる
❹汚れの範囲が広い場合などは、寝かせて丁寧に拭いてあげる
保育園によっては布おむつを推奨しているところも。
おむつ本体とおむつカバーの2種類を使用します。
事前に勉強しておくと、スムーズにおむつ交換ができるようになりますよ。
❶布おむつを縦半分に折り、さらに横半分に折る
❷おむつカバーにおむつを乗せ、おむつカバーのこぼれ止め部分におむつをさし込む
❸子どもをおむつカバーとおむつの上に寝かせる
❹おむつをお腹側に返しながらおむつをあて、おむつカバーのサイドテープを止める
❺おむつがカバーからはみ出ていると服を汚してしまうことがあるため注意
言葉がでる前の0歳児、言葉が少しずつ出るようになる1歳児、トイレトレーニング開始時の2歳児など、年齢で保育士のおむつ替えのやり方や子どもへの関わり方は変わってきます。
月齢別にご紹介します。
0歳児の場合は、まだ自分でおむつが汚れたと泣いて訴えることしかできません。
子ども自身がおむつが汚れたことを気持ち悪いと感じ、きれいになると気持ちがいいと感じれるようになることが大切です。
おむつ替えのときは笑顔で話しかけながら、1対1のコミュニケーションをしっかりとり安心感を与えるようにしましょう。
おむつを交換する場所は、保育室にあるおむつ交換台またはおむつ替えスペースなど、毎回同じ場所で行うようにします。
またおむつ替えに必要なものをあらかじめ同じ場所に準備しておくことで、スムーズに介助できます。
もちろん排泄の時間は個々により異なりますが、一連の流れがつかめるように食事や午睡、遊びなどの節目におむつチェックするとよいでしょう。
1歳児は、少しずつ言葉を覚える時期です。
早い子どもは「シッシ、チッチ」などの言葉を発したり、おむつを押さえたりする仕草も見られるようになってきます。
子どもによって排泄のサインは違うため、それぞれのサインを見逃さないようにしましょう。
サインに気づいて保育士が声かけをすることで、子どもも嬉しくなり安心できます。
また1歳を過ぎると、少しずつおむつ替えの過程を言葉で伝えるようにすることも大切です。
「新しいおむつにかえるね。」「おしりをふくよ。」など伝えることで、子どもは「こういう風におむつを替えるんだ」と一連の流れを理解できるようになってきます。
おむつ替えは気持ちがいいということを引き続き認識してもらうためにも「気持ちよくなったね。」と声かけも忘れないようにしましょう。
おむつ替えの時間も、次の活動の見通しが立つように活動の節目に行いましょう。
子どもが遊んでいるときにおむつ替えをする場合は、タイミングを見計らいながら行うことが重要です。
2歳になると、排泄をした前後に動作や言葉で教えてくれるようになり、トイレトレーニングが進んでいきます。
少しずつおまるや便器に座ることもでき、うまくいけばトイレで排泄ができるようになる子も。
もし言葉でおむつが濡れていることを教えてくれたら、「教えてくれてありがとう!すごいね!」と必ず褒めてあげましょう。
子どもは褒められると嬉しくなり、自分に自信がつきます。
ここで注意なのは、トイレにいくことを嫌がったり、教えてくれるのが遅くておむつが濡れてしまったりしてもマイナスな言葉は投げかけないこと。
無理強いやマイナスな言葉は子どもにとって逆効果になるため、子どもの気持ちに寄り添いながら、少しずつ援助をしていきましょう。
またトイレトレーニングを進めるには保護者との連携も欠かせません。
自分で脱ぎ着しやすい服装で登園してもらう、家庭でも少しずつトイレ誘導してもらうなど協力を投げかけるようにしましょう。
トイレなどの壁面に子ども達の好きなキャラクターの絵を飾るなど、子どもがトイレに興味を持つように環境づくりをすることも必要です。
トイレに誘導して座ってみるだけ、水を流すだけなど、段階を踏みながら少しずつおむつ卒業を目指していきましょう。
>>>あわせて読みたい「【保育園でのトイレトレーニング】年齢別進め方や保護者対応まで」
おむつ替えをするときは、共通して注意しなければいけないことがあります。
寝ている状態でおむつを変えるとき、脚を引っ張ってしまうと脱臼するおそれがあります。
子どもの関節は簡単に外れてしまいます。
引っ張るのではなく、優しく持ち上げるようにしましょう。
膝の裏に手をいれて持ち上げるとスムーズにおむつ替えができます。
テープタイプは強さが調節できますが、強すぎると苦しくなり、緩すぎると漏れの原因になります。
およその目安としては中指・人差指の2本が入るくらいの強さにしめます。
動いているうちに緩くなることもあるため、その都度確認するようにしましょう。
おしりを拭くときはおしりの裏側、脚の付け根など汚れがたまりやすい場所を丁寧に拭き取りましょう。
女の子の場合は前に尿道口があることから、後ろから前に拭くのではなく、前から後ろに拭くようにしましょう。
おむつ替えの時間は、子どもと保育士の1対1のコミュニケーションの時間です。
やり方だけにこだわるのではなく、しっかりスキンシップをとったり、話しかけたりしながら子どもを安心させる関わり方をしていきましょう。
それぞれの月齢により対応も変わってきますが、子どもが自信をもって楽しくトイレトレーニングできるようにたくさん褒めてあげたいですね。
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