お役立ち情報
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保育園で過ごす時間が長い子ども達にとって、排泄は重要な役割を持っています。
特に未満児にとっては、トイレトレーニングの絶好のチャンス。
しかし、月齢によりかなり差が出てくるため、その点は考慮が必要です。
今回は、保育園でのトイレトレーニングの進め方や保護者への対応についてご紹介します。
進めていくうえでの注意点も紹介していくため、保育士さんはぜひ参考にしてみてください。
トイレトレーニングは月齢の差もあり、開始する時期に適している状態かどうか、一人ひとり見極めていかなければいけません。
子ども達にいかにトイレが楽しい!と思わせるかは、保育士の腕のみせどころといっても過言ではないでしょう。
トイレトレーニングを開始するには、まずは子どもをきちんと観察する必要があります。
●ひとり歩きができる
●ある程度のコミュニケーションがとれる
●おしっこの間隔が2~3時間あく
●排泄することに興味・関心を示す
これらに当てはまるようになれば、トイレトレーニングのはじめどきです。
まずは、トイレの環境に興味・関心を持てるように子どもと関わっていくようにしましょう。
トイレトレーニングを始めるにあたり、保護者に対しての説明は必要不可欠です。
きちんと保護者に情報を共有し、自宅でも少しずつトイレにいかせてほしいと伝え、協力や理解を得るようにするといいでしょう。
なかには、仕事が忙しく家ではあまり取り組みがされないこともありますが、トイレトレーニングは保育園と家庭が協力してするものです。
家庭での大変さについて理解を示しつつ、園だよりやクラスだよりなどでトイレトレーニングを始めることを呼びかけましょう。
ご家庭とうまく連携を取りながら、一緒に進めていくようにすることがポイントです。
洗濯物が多くなるかもしれないことやトレーニングパンツの購入、追加の着替えの準備など、予測しうることをきちんと説明することが、働いている保護者への負担軽減につながります。
また保護者には、「今日トイレでおしっこがでたんですよ!」「自分でおしっこでる!といってトイレにいったんですよ、すごいですね」など、子どもの前でたくさんほめてあげてください。
子どもも保護者も喜びや自信につながり、トレーニングのやる気もアップします。
トイレトレーニングは、月齢によりそれぞれ進め方が変わってきます。
以下では、1歳児・2歳児の具体的なトレーニング方法をご紹介します。
1歳児の場合は、定期的におむつを替えることにより、まずは1人ひとりの排尿感覚をつかんでいきます。
もしおむつにしていない場合は、「トイレにいってみる?」と声かけをして、子どもが「うん」とうなずいたらおまるや便器に座らせてみます。
首を振ったら無理にいかせないでください。
おしっこが出た場合、子どもと一緒に喜びたくさんほめてあげてください。
子どもによっては、尿意・便意を感じたら、しぐさやことばで知らせることもあります。
その子なりのサインを見逃さず、タイミングよくトイレへ誘うようにしましょう。
保育士が子どもと一緒に排泄を楽しむ気持ちになれば、子どももスムーズにトイレに行けるようになるはずです。
いよいよトイレトレーニングが本格的に始まります。
自分でトイレしよう、したい!という自我が芽生えるこの時期がおすすめ。
特に夏は解放感もあり、洋服も着脱しやすいため絶好のチャンスといえるでしょう。
2歳児では男の子と女の子、それぞれで排泄の方法を教える必要があります。
男の子については、さりげなく後ろに立って手を添えてあげて「お腹を前にだしてごらん、お洋服が濡れるからしっかり持ってね」と伝えます。
女の子は、トイレットペーパーでふくことを教えましょう。
2歳児は具体的な言葉で伝えると、理解できるようになってきます。
2歳になると「自分でしたい!」という意欲が高まる時期のため、衣類の着脱ができるようになるチャンス。
自分でズボンやパンツを脱ぐ、自分で履くという一連の動作も自分でできるようになってきます。
はじめはパンツもズボンもひっくり返ったままですが、次第に自分で履きやすいように、またもとにひっくり返してはけるようになるでしょう。
「おしっこが出そう」と尿意を知らせてきたらきちんとほめる、また1人でトイレへ行けるようになったり、着脱ができるようになってきたら、子どもに自信を持たせるような言葉かけを工夫することが大切です。
子ども達はほめられることで成功体験が増え、ますますトレーニングに意欲的になっていきます。
トイレトレーニングがスムーズにいかなくなったときも、決して慌てないでください。
その子の体調がすぐれない場合や、何か子どもを取り巻く環境の変化などが考えられます。
例えばママが妊娠中のときや兄弟が生まれたばかりなどに、子どもは赤ちゃん返りをすることがあります。
また家族内がうまくいっていないなど、不安な状態に置かれている場合もそうです。
トイレトレーニングがうまく進まなかったり、今までできていたことができなくなったりすることは、子どもなので必ずあります。
そういうときは「今はそういう時期なんだ」と気長にとらえ、必要ならばトレーニングをお休みすることも大切です。
保育士として、子どもを信じて見守っていくことが、トイレトレーニングを成功させる秘訣になってくるでしょう。
トイレトレーニング中は、保育士も子どもも親も、少なからずストレスを抱えてしまいます。
「早くパンツに移行させたい」と願うあまり、トイレを失敗するとついきつい言葉や口調に出てしまいがちですが、対応としては好ましいものではありません。
例えば「トイレにいけないなんて、まだまだ赤ちゃん」「まだおむつなんて、恥ずかしいよ」というような言葉は、頑張っている子どもの自尊心を傷つけかねません。
また失敗してしまったときに「どうして失敗したの!」強く叱ったり、「〇ちゃんは出来るのに、×くんは全然出来ないね」といった、ほかの子どもと比較したりするようなことも避けなければなりません。
これらの言葉が出てくるということは保育士が焦ってしまっている証拠。
保育士が焦ると子どもにも伝わってしまい、トイレトレーニングもスムーズにできなくなってしまいます。
むしろトイレに行くことを嫌がってしまい、ネガティブなイメージを与えかねません。
トイレは楽しいものだと、子どもに伝えることを忘れてはいけません。
いつかは必ずパンツに移行できると、信じて子どもに寄り添いながらトレーニングを行いましょう。
トイレトレーニングを始める時期や進み具合は個人差があります。
スムーズにいく子どももいればペースの遅い子どももいるため、保育士はそれぞれの発達や心身の健康状態に合わせて進めていく必要があります。
保育士として大切なことは、焦らず子どもを信じ見守ること。
子どもの自主性を大切にし、そばで支えてあげることが大切です。
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