家庭的な雰囲気が魅力!小規模保育園で働く特徴やポイントを紹介

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近年ではさまざまな形態の保育園が存在していますが、そのなかでも「小規模の運営」に特化した園を小規模保育園といいます。ビルのワンフロアでも設置が可能な運営形態のため、駅の近くやオフィス街のビルに設置されているなどの特徴があります。他にはどのような特徴があり、また一般的な保育園と小規模保育園ではどのような点が異なるのでしょうか。小規模保育園についてまとめてみました。

小規模保育園とは

小規模保育園とは、0~2歳児を主な対象に、定員6~19人と少人数で運営される保育園のことを指します。

2015年に施行された『子ども・子育て支援新制度』により認められた『認可保育所』の一種で、一般的な保育園に対し、小規模であることが特徴です。

敷地面積が狭くても設置できるということから運動場や園庭がないことが多く、駅近くの商業施設やマンションに設置されていることも。

小規模運営のため、生徒と保育士の距離が近くアットホームな雰囲気であることも大きな特徴です。

小規模保育園が誕生した背景

小規模保育園が誕生した背景としては、待機児童問題があります。

都市部では待機児童の問題が深刻。
さらに待機児童の内訳を年齢で見ると、約9割が0歳~2歳児となっているのです。

待機児童問題の解決には保育園の新たな設置が必要であり、保育園の設置には十分な広さの土地の確保が必要。

しかし保育士問題の解決が必要な都会では、そうした充分な広さの土地の確保が難しい問題があります。

そのため、そうした問題を解決するために、ビルのワンフロアでも開園できるような小規模保育園の設置が推進されることになったのです。

【認可施設のみ】小規模保育園の種類

認可小規模保育園には、運営の規模や所属するスタッフの構成によりいくつかの種類に分けられます。

具体的にはA型・B型・C型3つのタイプに分かれます。それぞれをまとめてみました。

A型
一般的な保育園が小さくなったサイズ感を思い浮かべていただければと思います。すべての職員が保育士免許を所持していることが必要です。定員は6人以上19人以下になります。
B型
B型は、A型とC型の中間の形態となります。A型よりも設置基準がやや緩やかな点が特徴です。保育士免許の取得者は全保育士の半分以上が必要になります。なお、残りの半分は保育の質を確保する観点から研修を修了する必要があります。
C型
C型は家庭に近い雰囲気の保育園になります。働くことができる職員は、各自治体が行う研修を修了した『家庭的保育者』、もしくは保育士と同等以上の知識があると認められた人になります。

認可小規模保育園の種類まとめ


参考:内閣府|事業者向けFAQ【小規模保育に関すること】

 

小規模保育園に就職するメリット

小規模保育園に就職するメリットとしてはどのようなものがあるのでしょうか。

以下に具体的にまとめてみます。

子ども一人ひとりに対して丁寧な保育ができる

小規模保育園は預かる子どもの人数が少ない(19名以下)ことが特徴です。

そのため、子どもたち一人ひとりとのコミュニケーションに多くの時間を割くことができます

またビルのワンフロアを利用しての保育園運営のため、家庭的な雰囲気での保育が可能となる点も魅力です。

保育士同士のコミュニケーションが取りやすい

小規模保育園は保育士同士の距離が近いというメリットがあります。

ちょっとした困りごとがあった際に、身近にいるスタッフに相談しやすい職場環境であることは大きなメリットですね。

また経験の豊富な保育士がいる場合、保育士としての働き方についてさまざまに教えてもらうことも可能です。

経験豊富な保育士が身近にいることは、保育士としての経験が短い人にとっては安心して働ける要因でしょう。

業務上の負担が少ない

小規模保育園で保育されている子どもの年齢は0歳~2歳。

そのため子どもたちの運動量はそこまで多くはありません。

また小規模保育園はマンションの一室で運営ができるため、園庭などの施設がないケースも多いです。

そのため保育士が子どものお世話をする際にかかるエネルギーが、一般の保育園に対し少ないといえます。

また園児の数が少ないということは、事務的な作業が少ないということでもあるため、大規模保育園に対し子ども一人ひとりとの保育にエネルギーを割きやすいことも特徴です。

キャリアアップのスピードが早い

小規模保育園は一般的な保育園に対し保育士の数が少ないため、キャリアアップのスピードが早い傾向にあります。

将来的なキャリアプランが明確に描けている保育士の先生にとっては、自分のキャリア構築を速いスピードで行えることは非常に魅力的です。

保育士としてのキャリア構築を意識されている方は、小規模保育園で働くことも検討されてみてはいかがでしょうか。

保育園設置場所のアクセスが良好

小規模保育園は設置に際し、園庭やホールなどの施設を併設するような広い土地を必要としません。

ビルのワンフロアでも運営できるため、保育士が不足している都会では駅やビジネス街の中心地に保育園が設置されているケースも

そのため交通のアクセスが良く、業務後に買い物や習い事等を行うなど、プライベートも配慮した生活も実現します。

小規模保育園に就職するデメリット

家庭的な環境の保育現場が魅力の小規模保育園ですが、デメリットとしてはどのようなものがあるのでしょうか。

具体的にまとめてみます。

保育士のレベルに差がある

小規模保育園では、働いている職員が必ずしも保育士免許を取得しているわけではありません

そのため保育士のスキルに差が発生する場合もあります。

子どものお世話になれていない職員から、経験豊富な職員までさまざまな世代の職員の中で働く必要があります。

子ども同士のトラブル解決が難しい

小規模保育園の魅力は、狭いスペースでも家庭的な雰囲気で保育が可能であることです。

一方で問題は、子どもたちの間でトラブルが発生した際に、狭さゆえに常時顔を合わせているため、子どもたちがストレスを感じやすいという点。

また園庭がない場合がほとんどのため、元気のある子どもが運動をすることができず、ストレスを感じてしまうという問題もあります。

保育士同士の人間関係の調整が難しい

小規模保育園はワンフロアで運営可能なアットホーム感が魅力。

しかし裏を返せば、何か人間関係のトラブルが発生した際に逃げ場がなくなるということでもあります。

また小規模保育園は規模が小さいが故に、運営する側のトップダウンで物事が決まることもあり、経営層との人間関係の調整も必要になります。

スキルが伸びない可能性

小規模保育園には園庭が少ないため、運動会や行事が行われない、もしくは小規模で行われるケースも。

そのため、保育士に必要な運動会や行事を運営するスキルが育たない可能性があります。

不足するスキルを他の部分のスキル獲得でカバーするなどの取り組みを行う必要があるでしょう。

小規模保育園の求人を選ぶポイント

【認可小規模保育園の場合】種類をチェック!

先述の通り認可小規模保育園にはA・B・C型の3種類があり、それぞれ運営形態などの違いがあるため、毎日の保育の方法や方針などでも少しずつ違いがあります。

例えばA型ではほぼ全員が保育士資格取得者のため、一般的な保育園と同じような保育が行われることが多いでしょう。

B・C型になると無資格者の割合が増えるため、家庭的保育事業寄りの小規模な運営形態となるケースが多くなります。

自分に合うパターンはどっちなのか、ミスマッチがないよう選択することが大切です。

【認可外小規模保育園の場合】園の施設形態をチェック!

小規模保育園として小規模運営をしている園には、さまざまな施設形態の園があります。 

企業主導型保育園
自社の従業員が子どもを託児する場所として、企業が設置した保育園を指します。 内閣府主体の「企業主導型保育事業」として2016年に開始した制度で、認可外保育所に分類されるため、利用者との直接契約が可能です。
事業所内保育園
企業が自社の従業員と、地域の子どもたちを受け入れることを目的として設置された保育園を指します。 基本的に市区町村の認可が必要となり、定員の1/4は地域枠として開放する必要があります。
院内保育園
病院内に勤務する職員の子どもたちを対象に受け入れを行う保育園を指します。 出産や育児による医療従事者の離職を防ぐことを目的に、病院が独自で設置するという例が増えています。

まとめ

小規模保育園は、小規模のアットホームな環境であることが特徴です。

生徒と保育士の距離が近く、家庭に近い環境で保育を行うことができます。

またキャリアアップのスピードが早いことも魅力。

一方、保育園が狭い環境のため生徒や他の保育士との良好な人間関係の構築を心掛ける必要があります。

就職や転職を考える際に、小規模保育園も検討されてみてはいかがでしょうか。

 

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