保育園での色水遊びのねらいや注意点は?年齢にあった遊び方など

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子どもたちの好奇心をくすぐる色水遊び。さまざまな色を実際に見て・触れて・感じることができ、子どもたちの感性を育てるのにおすすめの保育遊びです。今回は、保育園で色水遊びを行うねらいや注意点、年齢にあった遊び方をご紹介します。ぜひ、日々の保育の中に取り入れてみてくださいね。

色水遊びってどんなことをするの?

色水遊びとは、水性絵の具などで色のつけた水をコップなどに入れて、それを見て楽しんだり、混ぜて色の変化を感じたり、楽しんだりする遊びです。

色の混ぜ方や量によって変わる色の変化を楽しめ、薄い・濃いという水の性質の変化を学ぶこともできます。

年長さんにもなると、その変化に不思議がり、「次はこうやってみたい」「このようにしたらどんな変化があるかな?」と自分で考え、答えを導き出すことができるようにもなる遊びです。

基本的な色水遊びはもちろんのこと、年齢によりさまざまな遊びに応用できることから、保育園でもおすすめの遊び。
広いスペースを必要とせず、簡単にできる遊びのため、多くの保育園で取り入れられています。

色水遊びのねらいとは?

色水遊びを行うねらいとしては、以下のものが挙げられます。

色が変化する様子を観察して、色彩感覚を育む

水の性質について学ぶ

科学的好奇心を養う

想像力を磨く

色水遊びは感覚遊びの1つです。

特に視覚は感覚の約80%を担っているといわれており、たくさんの色やその色の変化を楽しめる色水遊びは、脳の発達に良い影響を与えてくれます。

また「どうしてこうなるの?」「この色を混ぜるとどうなるの?」という子どもの探求心を刺激する機会にもなるでしょう。

色水遊びを始める前のおすすめ導入

色水遊びを始めるときに、いきなり色水を与えてもびっくりしてしまう子どもも。

手についた色をみて怖がったり嫌がったりする子も出てくるでしょう。

色水遊びをするときは、まずは絵本や折り紙で導入をはさんであげましょう。

色に関する絵本を読む

一番おすすめの導入方法は、絵本の読み聞かせです。

0歳~1歳児には、色がついている絵本で「カラフル=楽しい」という感性を育みます

以上児になると、色の名前を学びながらストーリー性のある絵本で興味を持ってもらいましょう。

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折り紙で色に触れる

身近なもので色について学びやすいのが折り紙。

どの色が好きか聞いてみたり色のクイズを出すなど、ただ色々なものを折るだけではなく、色そのものに興味がわくように働きかけることがポイント。

2~3歳児には、「これは何色の何かな~?」とクイズをして遊んでみてもいいでしょう。

色水マジック

水の入ったペットボトルと絵の具を使った色水マジックで、子どもたちの「なんで?」を掻き立ててみましょう。

色水マジックの手順は、以下の通りです。

(ネタ仕込み)ペットボトルのキャップの裏に、絵の具をつけておく

ペットボトルに無色透明の水を入れる

ペットボトルのキャップを締める

キャップに仕込んだ絵の具を溶かすように、ペットボトルを上下に振る

無色透明の水が、絵の具の色に染まれば成功

どんな遊び方がある?年齢にあった色水遊び

以下では、年齢別におすすめの色水遊びを紹介します。

1~2歳児:絵具や食紅を使った色水遊び

絵具や食紅をつかって、水に色を付けていく遊びです。

1つの絵具を水で溶かしてみたり、2つ以上の絵具を混ぜてみたりなど遊び方はざまざま。

2歳ごろからは自発性も育つため、できるところは任せながら「こういう色が作ってみたい」という子どもたちのフォローをすることがポイントです。

絵具の誤飲などが懸念される場合は、口に入れても無害な食紅を使用します。

1歳児から楽しめるため、未満児クラス全体で楽しむこともできるでしょう。

 

3歳児:クレープ紙を使った色水遊び

クレープ紙を小さく切って水の中に入れ、こすったり揉んだりすると、水の中に色が溶け出していきます。

どれだけ揉んだら色が出るのか、色水の濃淡はどう変化するかなど、発展した色水遊びができるでしょう。

自分でやってみてその発見を楽しめるため、好奇心旺盛になる3歳児におすすめです。

また、クレープ紙の代用として、動画のように花紙を用いることも可能です。

後片づけも簡単にできるため、最後まで一緒にお片付けできるようにサポートしてあげましょう。



 

4~5歳児:植物を使った色水遊び

花びらや葉っぱをすり潰すと出てくる色水を使って実験を行う遊びです。

植物を使った色水遊びは、どの植物を使うか、自分でその植物を探すところから始まります。
どんな色がつくりたいか、どんな植物がいいか楽しく話しながら一緒に探してみましょう。

他の色水遊びと少し違うのは、思った色が出ないこと。
この場合、「じゃあどうすれば思った色がでるようになるのかな?」「どの植物だったらどんな色がでるのかな?」という想像力を膨らませることができます。

保育士がアドバイスする前に、まずは子どもたちの自由な発想を大切にしましょう。

なお使用する植物は、なるべく園内で栽培しているもの(確実にむしり取って大丈夫なもの)がベターです。

 

色水遊びをするときの注意点

色遊びをする際には、以下の点に注意しましょう。

汚れてもいい服装で

色水遊びはどうしても色で洋服が汚れてしまいます。

ふざけてお友達と絵具のつけあいっこをしたり、机やいす、床についてしまったりすることも。
色水遊びは必ず、汚れてもいい服装で行いましょう。

保護者の方にもその旨をしっかりと伝えておき、協力してもらうことも大切です。

もし洋服が汚れてしまったら、固まってしまうまえに固形石鹸でしっかり洗うようにしましょう。

誤飲に注意

未満児の場合は誤飲に注意が必要です。

色水を飲んだり、絵具を食べたりしないようにしっかりと見守りましょう。

万が一のために、食紅を使用することもひとつの手段です。

絵の具のライン素材(オレンジ)

まとめ

保育園での色水遊びは、色そのものに興味を持つことはもちろん、子どもたちの感性を伸ばすことにもつながります。

年齢にあった色水遊びを楽しみながら、子どもたちの発見を見守っていきましょう。

子どもたちに自由に遊びを展開させていくような働きかけをすることも重要です。
 

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