秋分の日ってなに?子どもに分かりやすく説明しよう!

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秋分の日がどのような風習を持つ日であるのかを、子どもたちに説明することはなかなか難しいですよね。この日はおはぎをお供えしたり、食べたりするだけでなく、秋の夕暮れが美しい日本の伝統的な日でもあります。先生が子どもたちに、秋分の日の意味や日本の風習を説明することで、子どもたちが日本の美しい風習に興味を持つきっかけになると良いですね。

秋分の日の由来について

皆さんは、秋分の日の由来についてご存知でしょうか。

おそらく、詳しくは知らない人が多いのではないかと思います。

子どもたちに難しい言葉を説明するには、説明する側の私たちが言葉の意味を理解する必要がありますね。

まずは、秋分の日の由来についてまとめてみます。

秋分の日は、1948年(昭和23年)に公布・施行された国民の祝日に関する法律によって制定されました。この日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」として規定されています。

出典:「祝日法」第二条

また秋分の日は仏教において、「極楽浄土とこの世が最も近くなる日」といわれております。

仏教では、この世は煩悩や迷いに満ちた世界である「此岸」と呼んでおり、此岸は東にあるとされています。一方極楽浄土は、はるか西方にあると考えられてきました。

秋分の日は太陽が真東から昇り、真西に沈みます。そのため、極楽とこの世が最も近くなる日であると考えられたことから、この日に先祖の供養するようになったといわれているのです。

 

秋分の日には何するの?

秋分の日を含む前後3日間を「お彼岸」と呼び、亡くなった故人を偲び、思い出として大切にする時期とされています。

そのため、この時期にお墓参りをする風習が存在しております。皆さんの中には、故郷にお墓参りをし、実家に親族が集まり皆で故人を偲ぶという人も多いのではないでしょうか。

秋分の日の前後は彼岸花が鮮やかに咲く時期でもあり、暑さも和らぎ、凉さを感じ始める季節でもあります。この時期の風習としては、お墓参りのほかに、おはぎをお供えしたり、食べたりする習慣もあります。

おはぎの材料である小豆には、邪気を払う魔除け効果があると信じられてきたことから、邪気を払う意味も込めてお供えに使われてきました。

また今でこそ砂糖は簡単に手に入りますが、砂糖は昔の人にとっては滅多に手に入らない高級食材。そのため高級食材である砂糖を使用したおはぎは、お彼岸の時期にこそ食べられる特別な食べ物と考えられてきたのです。

昔の人たちは、おはぎを食べ先祖を偲びながら、健康への感謝を深めていたのでしょうね。

 

春分の日との違いって?

秋分の日を過ぎると、昼の時間が短くなり気温が下がり始め、次第に冬の訪れを感じ始めます。

それに対し春分の日の場合、この日を過ぎると昼の時間は次第に長くなり、気温も少しずつ暖かくなっていきます。また木々の緑が色鮮やかになり、夏の訪れを感じるようにもなります。

このように秋分の日と春分の日には、「この日を境に昼の時間が長くなるか、短くなりはじめる」という違いがあります。しかしこの他に、食べるものにも違いがあるのです。

秋分の日にはおはぎを食べるということは前述しましたが、春分の日には「ぼたもち」を食べます。ぼたもちはおはぎと同じく小豆を使ったお菓子で、特に両方に違いはなく、季節によって名称を使い分けているのです。

名称の由来はそれぞれの季節に咲く花に基づきます。春分の日であれば牡丹の花、秋分の日であれば萩の花が咲きます。そのためそれぞれのお菓子の名称は、ぼたもちは牡丹の花、おはぎは萩の花に由来しているといわれています。

 

秋分の日の由来を子どもに分かりやすく説明するには?

秋分の日の由来やこの日に行うことを理解できたところで、以下では子どもたちにうまく説明する方法をまとめてみました。

秋分の日が先祖を偲ぶ大切な日であることや、おはぎをお供えしたり食べたりする日であることを子どもたちにうまく説明し、理解を深める方法としては3つあります。

 

かみ砕いて1つのおはなしのように説明する

子どもに分かりやすく説明する1つ目の方法は、かみ砕いて1つのおはなしのように説明すること。

子どもに説明するときは、難しいことを直接話しても大人の意図が伝わらないことがほとんど。そのため子どもが興味を持つようおはなしのような言い方で、先生が分かりやすくかみ砕いて説明することが大切になります。

では秋分の日をおはなしのように説明する場合、どのように伝えると良いのでしょうか。
具体的には、

「秋分の日は、お昼の時間と夜の時間が同じになる日だよ。いつもは夜が短くてずっと眠っていたコウモリさんが、みんなと同じくらい起きていられるようになるね。秋分の日からはだんだん涼しくなって、しばらくすると冬になるよ。そうしたら、くまさんが冬眠の準備をはじめるね。……」

というように、昼と夜が同じ時間になるということや、気温が下がり秋から冬に近づいていくことを、動物を登場人物にしたおはなしのように話すことで、子どもたちに伝わりやすくなるでしょう。

また秋分の日におはぎを食べる習慣があることを伝える場合は、

「秋分の日は、おはぎを食べるよ。おはぎの小豆には悪いものを追い払ってくれる力があるから、おはぎを食べると、〇〇ちゃんを悪いものから守ってくれるよ。健康で幸せになれるようにおはぎを食べようね」

というような言い方で説明することも効果的でしょう。

さらに先祖を偲ぶ風習に関しては、

「秋分の日は、〇〇ちゃんのずーっと昔のおじいさんやおばあさんに、ありがとうを伝える日だよ。みんなのずーっと昔のおじいさんやおばあさんは、どんな人だったと思う?」

というように、おはなしを広げつつ説明することも効果的です。

 

絵本・紙芝居を作って説明する

子どもたちに分かりやすく説明する2つ目の方法は、絵本・紙芝居を使って説明する方法です。

子どもたちが集中して先生の話を聞きやすい絵本・紙芝居は、難しいことを説明するためにも効果的。

先生が言葉だけで説明するのでは、子どもたちに理解させることに限界がありますよね。絵本・紙芝居であれば絵やセリフを使って説明できるので、目と耳の両方からアプローチでき、より子どもたちの印象に結びつきます。

また可能であれば、先生が実際に紙芝居を作ることがオススメ。

子どもたちの好きなものや興味・関心を把握しているのは、普段子どもたちと接している先生です。先生が作成した紙芝居であれば、子どもたちが楽しみながら理解しやすいという点も魅力です。

先生が子どもたちに分かりやすく説明する方法について、改めて学ぶきっかけにもなるでしょう。

紙芝居を作る際は、①で述べたように動物や子どもたち自身を登場人物に、昔話のようにストーリー展開をすると良いですよ。

 

 

一緒に散歩して季節の変化を体感する

子どもに分かりやすく説明する3つ目の方法は、子どもたちと一緒に散歩をし、季節の変化を体感しながら説明することです。

いくら先生が言葉で分かりやすく説明しても、実際に子どもたちの記憶や理解につながりやすいのは、五感を通じて体験したこと

せっかく季節の移ろいでいく風景を見ることができる時期なので、子どもたちと散歩しながら秋分の日を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

例えば、子どもたちと散歩をしながら道端に咲いている色とりどりの彼岸花を観察したり、落ち葉や木の実を踏みしめたりすることで、少しずつ季節が変化していく様子を体験することができます。

このときに秋分の日の意味を説明することで、子どもたちの理解をより深めることができるでしょう。こうした経験は子どもの五感を刺激し、美しく豊かな感性を育むことにもつながります。

さらにこの時期の夕暮れは非常に美しく澄み切っており、日ごろ忙しく働いている先生たちのリフレッシュにもなりますよ。

秋分の日に子どもたちと秋の自然を体験することで、子どもたちが日本の風習へ関心をもつきっかけになると良いですね。

 

子どもたちと過ごす素敵な秋分の日

夏の暑さも彼岸までといわれているように、秋分の日を境に暑さも和らぎはじめます。

この時期の先生たちは、秋以降のイベントなどに向け業務に精を出し、疲れがたまっているタイミング。

そうしたときに、子どもたちと秋の穏やかな季節を感じながら一緒に過ごすことで、夏までの疲れを癒すことができるでしょう。

秋分の日は、子どもたちとゆったり素敵な時間を過ごす時間にしてみてはいかがでしょうか。

 

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