保育園で子どもの喧嘩が起きたら…保育士の対応方法とポイント

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保育園で突然喧嘩が起きたら、すぐに止めなきゃ!と焦ってしまいますよね。しかし、保育園での子ども達の喧嘩は、成長につながる貴重な機会です。喧嘩を通して、子ども達の社会性、自己抑制、精神的な回復力などの力を養うことができます。今回は、保育園で喧嘩が起きた場合の対応方法とポイントについて解説します。

子どもの喧嘩の原因は?

保育園でのトラブルに、子どもの喧嘩は多くあげられます。

いったいどのようなことがきっかけで喧嘩が起こるのか、主な原因を以下の通りまとめました。

  • おもちゃの取り合い
  • 順番の取り合い
  • 遊びのルールを守らない
  • 噛む、ひっかく、叩くなどの攻撃をした(された)

0〜2歳児は、順番を守るという概念が身についていないため、おもちゃの取り合いの喧嘩が多くなるそうです。

また、言葉が少ないため、自分の要求が通らない場合は手が出てしまうことも。

3歳以上になると、少しずつ遊びのルールを理解し、お友達と一緒に遊べるようになってきます。

しかし、みんなが同じルールを理解しているわけではないため、考え方のすれ違いから喧嘩に発展してしまうこともあります。

保育士が見守るべき喧嘩

喧嘩が起きたら、すぐに止めなきゃ!と思うかもしれません。

しかし、子ども達は喧嘩を通して、社会性やコミュニケーション、人間関係を学びます。

そのため、全ての喧嘩を仲裁することは、保育士としてやってはいけないことなのです。

その見極めのポイントは、主に以下の2つの場合です。

子ども同士で静かに話し合っている

子どもが泣いていない

保育士が喧嘩を見守ることは、子ども達の社会性、自己抑制、精神的な回復力などの力を養うことに役立ちます。

喧嘩は、子ども達にとって成長につながる貴重な経験です。

保育士がすぐに止めるべき喧嘩

見守るべき場合とは異なり、すぐに止めるべき喧嘩もあります。

もしも、そうなった場合は、判断を誤らずすぐに止めに入るようにしましょう。

それは、主に以下の3つの場合です。

取っ組み合いなど、ケガの恐れがあるとき

いくら子どもとはいえ、顔や体にケガをしてしまっては大きな問題になりかねません。

最悪の場合、病院に連れて行かなければならないほどのこともあり得ます。

子ども達の安全が最優先です。

ケガをする前に、速やかに止めに入り、引き離すようにしましょう。

子どもから暴言が出たとき

特に、スムーズに話せるようになる4歳、5歳の子どもに起こりやすいため注意が必要です。

相手を傷つけるような言葉が飛び出したときは、止めに入るようにしましょう。

その後に、なぜその言葉を言ってはいけないのか、相手を傷つけてしまうということをしっかりと伝えることが大切です。

1人対複数人の喧嘩のとき

ある特定の1人が責められている状況の場合も、止めに入る必要があります。

この場合、1人の子の味方をしたくなってしまうかもしれません。

しかし、人数に関わらず、きちんと話を聞くことから始めましょう。

喧嘩を止めるときのポイント

子ども達の喧嘩が起きたときの基本は『見守ること』です。

しかし、すぐに喧嘩を止めなければいけない事態になる場合もあります。

そこで注意しておきたいポイントは、以下の3つです。

子ども達から話を聞く

もしも仲裁が必要になった場合は、解決するまで話す時間を作ってあげましょう。

そして、お互いの言い分をしっかりと聞いてあげます。

ここで、「〇〇君(ちゃん)が悪いよ」とどちらが悪いかを裁定することはやってはいけません。

子ども達の気持ちを汲み取り、代弁してあげましょう。

むやみに叱らない

取っ組み合いの喧嘩で手が出てしまったり、暴言を吐いてしまっても、子ども達をむやみに叱ることはNGです。

まずは、ケガをしていないか、痛いところはないかを確認したうえで、子ども達の話を聞いてあげます。

その後に、なぜ相手を傷つけるような行動や言葉を言ってはいけないのか、ということを優しく伝えましょう。

解決策を出さない

保育士から、「こうしよう」と解決策を出さないようにしましょう。

子ども達は話し合いを通して、自分達で解決に導いていくからこそ、成長していきます。

子ども達が自然に「ごめんね」と言えるよう、あくまでも解決するためのお手伝いをしてあげるようにしましょう。

子ども達の気持ちにモヤモヤが残らないよう、話し合いの時間はとことん付き合ってあげましょう。

まとめ

保育園のトラブルに多い、子ども同士の喧嘩。

喧嘩が起きたとき、保育士がやることは『見守ること』です。

安心して見守れるよう、見守るべき喧嘩とすぐに止めるべき喧嘩の区別をつけるようにすることが大切です。

子ども達の喧嘩は、成長につながる機会だということを忘れないようにしましょう。

 

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