保育士実技試験「造形」の練習方法とは?試験内容と対策について

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保育士実技試験の一つである「造形」。絵画から、保育園の楽しく明るい雰囲気を伝えることが大切です。絵を描くのが苦手…と感じている方でも、合格のポイントを踏まえた上で練習をすれば、合格の見込みはあるでしょう。今回は、保育士実技試験の「造形」の分野について、試験内容と練習対策について解説します。

そもそも保育士試験とは?

保育士試験とは、保育士資格を取得するための国家試験です。

試験内容は筆記試験と実技試験の2種類があり、両方に合格することで保育士資格を取得できます。

この保育士資格がなければ、保育士として働くことはできません。

保育士試験の受験資格

保育士試験の受験資格に、年齢制限はありません。

そのため、何歳からでも取得することが可能です。

ただし、最終学歴によって受験資格が定められているため、自身の最終学歴が受験資格を満たしているかどうかを確認する必要があります。

実技試験の出題科目と内容

実技試験では、3分野中2分野を自身で選択して受験します。
詳しい出題科目と各内容については、以下の通りです。

出題科目内容見られるポイント
音楽に関する技術

幼児に聞かせることを想定し、
課題曲2曲を弾き歌いする

保育士として必要な歌や伴奏の技術、
総合的に豊かな表現ができること

造形に関する技術 保育現場のワンシーンを絵画で表現する 保育の現場をイメージした情景や
人物の描写、色使いが豊かであること
言語に関する技術 課題のお話のうち1つを選択。3歳児のクラスに聞かせることを想定し、「3分間のお話」をする 声の出し方や表現力、子どもが聞き取りやすいスピードで話していること

いずれも配点は50点満点となり、2分野とも30点以上、合計60点以上得点すれば合格となります。

ただし、その点数は、何に対してつけられたものなのかを把握することはできません。

また、受験申請書提出後の科目変更はできないため、しっかりと計画と準備をしておくことが大切です。

保育士実技試験「造形」の試験内容

試験では、子どもや保育士、保育室の様子など保育園での日常風景を題材とし、その中から出題される場面を絵画で表現します。

出題内容は、当日まで分かりません。

過去の課題例

試験当日には、詳しいテーマや表現の条件などが提示されます。

ここでは、過去にどのようなテーマや条件が出題されているのか見てみましょう。

実施年度テーマ場所指定人物指定表現条件
令和3年度 後期 色水遊び 園庭

4歳児3名以上、保育士1名以上

色水遊びを楽しんでいる様子
令和3年度 前期 砂遊び 園庭 4歳児3名以上、保育士1名以上 砂遊びを楽しんでいる様子
令和2年度 後期 紙芝居 保育室 5歳児3名以上、保育士1名以上 紙芝居を見ようと集まる様子
令和2年度 前期 おもちゃ遊び 保育室 2歳児3名以上、保育士1名以上 牛乳パックを活かした手作りおもちゃで遊んでいる様子

 

試験に関する条件

試験を受けるにあたって、以下の条件が定められています。

表現に関する問題文・条件は、試験当日に提示

当日提示される問題文で設定されるワンシーンを、条件を満たして表現する

試験時間は45分

解答用紙の大きさはA4サイズ(絵を描く枠のサイズは縦横19cm/紙の種類も当日提示)

造形におすすめの色鉛筆

造形の実技試験では、色鉛筆での色塗りが必須であり、非常に重要なポイントです。

20色以上の色を使用できるため、黒っぽくなりすぎず、明るくカラフルな色合いで塗ることを意識しましょう。

また、背景を全て塗りつぶさなくてはならないため、広範囲を綺麗に塗ることが求められます。

色鉛筆を選ぶ際は、上記の点を踏まえて、自分に合った色鉛筆を選ぶことが重要です。

 

造形の練習対策

試験本番をイメージ

造形の練習をする際は、試験本番と同様、縦横19cmのサイズの用紙を用意して保育現場の風景を描写します。

同じサイズの用紙を用意することが難しい場合は、A4サイズの用紙に縦横19cmの枠を描いて、その枠内に絵を描くのでもよいでしょう。

実際に絵を描くときは、過去の問題を参考にしたり、Google検索で保育園に関するキーワードを検索し、出てきた保育園の写真を参考にするのがおすすめです。

人物は大きく描く

過去の不合格作品に共通することは、「人物が小さい」ということが多いようです。

人物は一人ひとりの表情や感情がしっかりと分かるよう、全身まで大きく描くことが大切です。

また、人物の表情は、全員が同じ表情にならないよう注意しましょう。

笑顔の他にも、怒った顔や困っている顔、悲しい顔などさまざまな表情を描き分けられるようにしておくと安心です。

過去の合格者の作品をマネしてみる

過去の合格者の作品を参考に、マネして描いてみるのも練習対策の一つです。

人物の表情の違いや色の塗り方など、参考になるポイントがたくさんあります。

Google検索やInstagramでキーワード(「保育士試験 造形 合格」)やハッシュタグ(「#保育士試験造形」)を検索すると多くの作品が出てくるため、チェックしてみてください。

ただし、あまりにも上手な絵は、途中で諦めてしまう可能性があるため、参考にしないほうがよいでしょう。

描くときの決まり事を作っておく

どのようなテーマが出てきても対応できるよう、あらかじめ自分の中で決まり事を作っておくことがおすすめです。

例えば、「男の子と女の子の各2パターンを描く」「エプロンの色は○色を使う」「保育士の服装は○色を使う」などある程度決めておくと、試験本番でも焦ることなく対応できるでしょう。

表情や立っている様子・しゃがんでいる様子などもパターン化できるとよいですね。

動画を参考に練習する

近頃は、保育士実技試験の対策に関する無料動画が多くあります。

「造形」については、過去の出題作品を実際に描いて、ポイントを教えてくれている動画もあるため、練習対策として非常に役立ちます。

何から始めたらよいか分からない、という方はぜひ無料動画を活用してみてください。

 

まとめ

保育士実技試験の一つである、「造形」について解説しました。

造形の試験では、保育現場の人物を含む日常風景から読み取れる、明るく楽しい雰囲気が重要です。

絵画からその様子が伝わるよう、人物の表情や感情、色使いなど細かいところまでこだわって描きましょう。

 

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