お役立ち情報
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保育園は、女性が多く閉鎖的なこともあり、陰口などが横行しやすい環境でもあります。いじめの原因の一つに、保育士の仕事自体、ストレスが溜まりやすくいじめにつながりやすい、ということもあるそう…自分がいじめにあってしまった、現在勤務している保育園でいじめが起きている、という保育士の参考になれば幸いです。
保育士の離職の原因として、長年トップにあがる「職員間の人間関係」。
同じ子ども好きな保育士が集まった職場であるのに、なぜいじめが生じてしまうのでしょうか。
実際、いじめには明確な理由がないことも多いのです。
小さな言動やミス、性格の違いなどがきっかけでいじめに発展し、悪意を向けられることもあります。
いじめが生じる原因や、いじめにあいやすい保育士の傾向についてみてみましょう。
*出典:厚生労働省|保育士の現状と主な取組
以下の保育園にありがちな労働環境は、働く保育士にとってはイライラの原因ともなります。
イライラしていると、他者のちょっとした言動や要領の悪さなどにも過敏に反応してしまいます。
プロである以上、イライラを子どもや保護者にぶつける保育士は少ない分、矛先が同僚保育士に向くことも。
イライラした雰囲気では、人間関係を良好に保てないため、保育士の労働環境の整備は急務ともいえます。
「子どもの命を預かる」保育の現場では、ちょっとしたミスが多かったり、子どもの異変に気づくことができない保育士がいると、「なぜ?」とストレスを感じやすくなります。
保育園の中には、重大な事故に繋がることを恐れ、ミスをする保育士を許さない雰囲気が強い園もあるのではないでしょうか。
また、子どもの異変に気付けない保育士とペアを組むと、一人であれこれ背追い込んで疲れることもあるでしょう。
それが重なることで、言い方や態度がキツくなったり、無視をしたり、気がつけばいじめのような状態になることも。
慢性的に人手が足りない保育園も多い中、体調不良などを原因に休むことが多かったり元気がないという場合も、保育士のチームワークを乱すため、いじめのターゲットになりやすい傾向があります。
おとなしい性格であると、保育士に限らず「この人になら何を言っても大丈夫」と思われがちなため、徐々に行動がエスカレートし、いじめにつながるケースもあります。
特に、新人やパート、産休・育休明けの保育士などは、立場が弱く意見も言いにくいため、いじめのターゲットとなることも。
経験が長く子育て経験も豊富なパート保育士が、おとなしい常勤保育士に意見を押し付けるなど、逆のパターンもあります。
常勤、パート、新人などに関わらず、おとなしい性格で、物事をはっきりと主張せずオロオロしてしまうような保育士がいじめの矛先になりやすいようです。
では実際に、保育士の間で起こるいじめには、どのような種類が見られるのでしょうか。
主に以下のようないじめが存在しているようです。
●挨拶をしたり声をかけても無視される
●自分にだけ連絡を伝えてくれない
●会話をしてくれない
●仕事内容について教えてくれない
【陰口や嫌味を言われる】●ミスを必要以上に責め立てる
●子どもが見ている前で叱る
●本人のいないところで陰口を言う
●妊娠した保育士に嫌味を言う
【仕事を押しつける】●おむつ替えや雑用ばかり押し付ける
●一人では終わらない量の仕事を押し付ける
●退勤間際に急に仕事を押し付ける
●休憩時間に仕事を押し付ける
もし、自分がいじめにあってしまったら、そのまま仕事を続けるのは想像以上に辛く、精神的に負担がかかるでしょう。
どのように対処すればよいかを知っておくだけでも、自分を守ることができるかもしれません。
いじめは、いじめられる保育士ではなく、「いじめる保育士」のほうが悪いのです。
一人で抱え込まないことが大切です。
頼まれると断れない保育士や、おとなしい性格の保育士は、いじめの対象になりやすいもの。
はじめのうちは、いじめられているつもりがない場合でも、反論せずニコニコしていると、感覚が徐々に麻痺してくることも。
いじめが悪化しないうちに、きっぱりと断ったり否定することも手段の一つです。
例えば、「私はそのようには思いません」「仕事に対してはチームワークを大切にしたいと思っています」など、自分はこう思っているという気持ちを伝えるのもよいでしょう。
日頃から、自分の意思を毅然と主張することも大事です。
一人で解決できず悩んでしまった場合は、信頼できる上司に直接相談してみてください。
いじめている側は、笑いながら嫌味などを言ったりするため、周囲の人からは「楽しそうにやっている」と誤解されることもあり、陰湿な場合は、特に伝わりにくい場合も。
いじめてくる保育士にはっきり言えない場面でも、「自分は悩んでいる」というSOSを出すことが大事です。
話を真剣に聞いてくれる上司に問題を把握してもらうことで、解決につながることもあります。
上司にどう話してよいか分からない場合は、実際に言われたことや、されて嫌だったことをメモに記して見てもらうのもよいでしょう。
職場でいじめにあった際や、職場内でいじめが解決できなかった場合、第三者機関に相談するという手段もあります。
第三者機関に相談する際は、いじめの証拠となるものが必要です。
ボイスレコーダーなどで録音した音声や、日記なども証拠となります。
自分がされて嫌だったことなどを日々しっかり記録し、第三者機関に判断してもらうことも有効です。
いじめやハラスメントに対する相談窓口の一例として、下記のような機関があります。
●各都道府県労働局の総合労働相談コーナー
●日本司法支援センターの法テラス
●全国共通人権相談ダイヤル(みんなの人権110番)
上司に相談しても解決困難と判断した場合、今の保育園を辞め、転職するのも選択肢の一つです。
残業が比較的少なく、人手を多めに確保しながら、オープンな雰囲気の中で心にゆとりを持って働くことができる保育園もあります。
新たな保育園を探して転職することで、精神的なストレスから解放され、活き活きと保育ができるでしょう。
新しい転職先を一人で探すのが難しい場合、保育士の転職サイトを活用することもおすすめです。
転職サイトを利用し、キャリアアドバイザーに「職場の雰囲気や人間関係が良好な保育園を希望している」と、先に伝えておくとよいでしょう。
転職することは決して「逃げ」ではなく、自分を守る最大の手段であり、前向きな判断といえます。
仕事のことを考えると「眠れない」「食欲がわかない」「緊張状態が続きリラックスできない」などが長く続く場合、病院の受診も検討してください。
保育士間のいじめや人間関係の問題は、長年保育士の離職につながるほど深刻ともいえます。
健康な体と心は、良い保育を行うためにも不可欠ですね。
一度健康状態を損ねた場合、回復まで時間がかかることもあります。
そうなる前に、一人で抱えこまず、行動を起こしてみましょう。
保育士は子どもを守ることが仕事ですが、自分自身を守ることも大切なのです。
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