お役立ち情報
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保育において、欠かすことができない養護という関わり。養護とは、子ども達が安全で健やかに過ごし、充実した活動を行うことを目的とし、そのために保育者が援助を行うことです。保育における養護のねらいは、年齢によって異なります。今回は、保育における養護について、年齢別にそのねらいと内容を解説します。
保育における養護とは、子どもの「生命の保持」と「情緒の安定」を目指し、保育者が援助することです。
つまりは、子ども達が安全で健やかに過ごし、充実した活動を行うことを目的としています。
保育における養護は、子どもの成長に必要不可欠です。
以下では、「生命の保持」と「情緒の安定」の2つの項目に関するねらいと内容について、説明します。
「生命の保持」とは、食事や着替え、排せつなどの生活習慣を子どもが身につけられるよう、自立の援助をすることです。
ただし、援助してすぐに自立できるわけではないため、少しずつ時間をかけて工夫しながら援助する必要があります。
子どもの成長に応じて、その援助の仕方を変えていくことが求められます。
●一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする。
●一人一人の子どもが、健康で安全に過ごせるようにする。
●一人一人の子どもの生理的欲求が、十分に満たされるようにする。
●一人一人の子どもの健康増進が、積極的に図られるようにする。
<内容>
❶一人一人の子どもの平常の健康状態や発育及び発達状態を的確に把握し、
異常を感じる場合は、速やかに適切に対応する。
❷家庭との連携を密にし、嘱託医等との連携を図りながら、子どもの疾病や事故防止に関する
認識を深め、保健的で安全な保育環境の維持及び向上に努める。
❸清潔で安全な環境を整え、適切な援助や応答的な関わりを通して子どもの生理的欲求を
満たしていく。
また、家庭と協力しながら、子どもの発達過程等に応じた適切な生活のリズムが
つくられていくようにする。
❹子どもの発達過程等に応じて、適度な運動と休息を取ることができるようにする。
また、食事、排せつ 、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなどについて、子どもが意欲的に
生活できるよう適切に援助する。
情緒の安定は、言葉を上手く話せないながらもその気持ちを、保育者が感じ取り受け止めたり、ときには抱きしめるなど、子どもが落ち着いて過ごせるよう援助を行うことです。
●一人一人の子どもが、安定感をもって過ごせるようにする。
●一人一人の子どもが、自分の気持ちを安心して表すことができるようにする。
●一人一人の子どもが、周囲から主体として受け止められ、主体として育ち、
自分を肯定する気持ちが育まれていくようにする。
●一人一人の子どもがくつろいで共に過ごし、心身の疲れが癒されるようにする。
<内容>
❶一人一人の子どもの置かれている状態や発達過程などを的確に把握し、
子どもの欲求を適切に満たしながら、応答的な触れ合いや言葉がけを行う。
❷一人一人の子どもの気持ちを受容し、共感しながら、子どもとの継続的な信頼関係を
築いていく。
❸保育士等との信頼関係を基盤に、一人一人の子どもが主体的に活動し、自発性や探索意欲などを
高めるとともに、自分への自信をもつことができるよう成長の過程を見守り、適切に
働きかける。
❹一人一人の子どもの生活のリズム、発達過程、保育時間などに応じて、活動内容のバランスや
調和を図りながら、適切な食事や休息が取れるようにする。
保育における養護のねらいは、年齢によって異なります。
ここでは、年齢別にそれぞれの養護のねらいについて、紹介します。
0歳児の保育は、人格形成の土台を作り、生きていく上で必要な力を養う重要な時期です。
健康的な身体と心を養うためには、きちんとした食事の習慣づけが重要です。
自ら食べようとする意欲を高めるために、食事をすることが楽しいと伝えることがポイントになります。
また、子どもの成長に合わせて、身体を動かす遊びを存分に取り入れましょう。
0歳児の保育における養護のねらいは、以下の3つです。
❶健康的な身体と心を養い、食べる・寝る・立つなどの生活に必要な力の土台を作る
❷自分の身近な人に対して、表情や発声、身体の動きを通して何かを伝えようとする思いや
信頼関係を育み、人と関わる力の土台を作る
❸音や形、色や手触りなど身近な環境に興味や好奇心を持ち、表情や身体の動きを通して、
感性を表現する力の土台を作る
1〜2歳児の養護のねらいには、保育の5領域(健康・人間関係・環境・言語・表現)が含まれています。
また、この時期になると自我意識が芽生え始めます。
安全に配慮しながら、子どもの主体性を尊重することが重要です。
1〜2歳児の保育における養護のねらいは、以下の5つです。
❶健康的な身体と心を養い、身の回りの生活習慣を自ら行う力を育む(健康)
❷保育士や周りの子どもと関わり、助け合いながら生活するため、主体性を養い人と関わる力を
育む(人間関係)
❸身の回りの物のみならず、周辺の生活や季節の行事などさまざまな環境要因に興味・関心を
持ち、それらを生活に取り込もうとする力を育む(環境)
❹感じたことや考えたことなどを、自分なりの言葉で表現し、保育士や他の子どもが話す言葉を
理解しようとする思いや態度を養う。また、言葉そのものへの関心や言葉で表現する力を育む。
(言語)
❺日々の生活や遊びなどのさまざまな体験を通して、豊かな感受性や表現力、想像力を養う。
(表現)
1〜2歳児に比べてできることが増えてくる、以上児。
3歳頃になると、「どうして?」と気になることが多くなり、物事をより洗練された形で意識するようになります。
子どもの自発性を尊重しつつ、子ども一人ひとりの気持ちを受け止め、サポートする必要があります。
3〜5歳児の保育における養護のねらいは、以下の5つです。
❶健康的な身体と心を養い、身の回りの生活習慣を自ら行う力を育む(健康)
❷保育士や周りの子どもと関わり、助け合いながら生活するため、主体性を養い人と関わる力を
育む(人間関係)
❸身の回りの物のみならず、周辺の生活や季節の行事などさまざまな環境要因に興味・関心を
持ち、それらを生活に取り込もうとする力を育む(環境)
❹感じたことや考えたことなどを、自分なりの言葉で表現し、保育士や他の子どもが話す言葉を
理解しようとする思いや態度を養う。また、言葉そのものへの関心や言葉で表現する力を育む。
(言語)
❺日々の生活や遊びなどのさまざまな体験を通して、豊かな感受性や表現力、想像力を養う。
(表現)
保育における養護のねらいと内容について、解説しました。
保育における養護は、非常に重要であり、欠かすことができません。
養護の重要性とねらいについて、理解を深め、子どもの年齢にあった関わりを取り入れることが大切です。
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