お役立ち情報
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公立保育園の保育士は、給料や福利厚生が手厚いことが魅力の一つですよね。しかし、公立保育園で働く保育士になると避けては通れないのが「異動」です。また、異動は公立保育園のみならず、私立保育園にもないとは言い切れません。今回は、保育士の異動について気になるメリットやデメリットを紹介します。
■目次
公立保育園で働く保育士は、公務員である以上、異動の対象となります。
同じ場所で何年も働き続けていると馴れ合いが生じてしまい、保育士としてのスキルアップにつながりません。
そのため異動の目的の一つとして、さまざまな場所で働き経験を積んでいくことが挙げられます。
ただし、子育て支援センターなど保育園以外の場所に異動になる可能性もあるため、その点は理解しておく必要があります。
異動のタイミングは、保育園によって異なりますが、4月が多いようです。
3月末の辞令交付直前まで本人に知らされることはありません。
短期間で引き継ぎを行ってすぐに異動という形になるため、ゆっくりと子ども達と別れを惜しんでいる時間がないということが実情のようです。
また公務員の異動は基本的に3〜4年のスパンで行われることが多く、稀に十数年異動がなく、いきなり異動になるということも。
あくまでも人材調整であるため、退職や休職などのさまざまな理由で人材確保をする目的があると考えられます。
私立保育園については、保育園によって異なりますが、異動はあります。
運営元は社会福祉法人や株式会社、NPO法人などの民間団体であるため、複数の保育園を運営している場合は、数年で同じ系列の保育園に異動になる可能性があります。
同じ場所で経験をずっと積みたい、自分のやりたいようにスキルアップをしたいと思っている方は、就職する際に異動があるかどうか確認すると良いでしょう。
辞令が出されて異動することになると、残された時間は数週間しかありません。
ここでは、異動辞令が出されたらすべきことを紹介していきます。
クラスを持っていた場合は、後任の保育士に自分が請け負っていた業務の引き継ぎを行う必要があります。
子どもに関する引き継ぎは、以下の点を細かくまとめておくと後任の保育士にも分かりやすいでしょう。
日頃からメモ書きなどの癖をつけておくと後でまとめやすくなります。
引き継ぎをして後任の保育士が後々困らないようにすることが大切ですが、子どもへの影響がないようにすることが一番重要です。
年長クラスの担任を行っている場合は、小学校に引き継ぐための保育所児童保育要録も早めにまとめておくようにしましょう。
同僚や上司、地域の方々など今までお世話になった方に異動の挨拶をしましょう。
保護者へは、異動の挨拶としてお手紙を配布することをおすすめします。
今までお世話になったことへの感謝の意、子ども達の成長を今後も見守っていきたいということなど、保護者がこれから先も気持ちよく保育園を利用してもらえるような文面にするとベストです。
次の保育園の情報収集をしておくと、スムーズに業務に慣れることができます。
保育方針や理念、年間行事、次年度担当する子ども達の情報などを早めに把握しておきましょう。
場合によっては、エプロンやスリッパ、運動靴など指定のものがある可能性があります。
何を準備すればいいのか、今あるもので事足りるのか、事前に把握しておきましょう。
次のクラスの受け持ちが決まっているのであれば、早めの準備が得策です。
子どもの名前やどのような子どもがいるのかを把握しておいたり、名前シールや絵本の準備なども行っておくと良いですね。
可能であれば早めに保育室を見せてもらい、装飾をする際のイメージを膨らませておくのも良いでしょう。
人事異動と聞くと、新しい環境や人間関係に対するネガティブな感情を抱く方が多いですが、人事異動にはデメリットだけでなくメリットもあります。
以下では、保育士の人事異動のメリットとデメリットについて紹介します。
仕事をしていく中で意見が合わなくて対立したりすることは誰しもあるでしょう。
それがお互いの刺激になればいいのですが、悪い方向に行ってしまい子ども達や自分自身に悪影響を及ぼすのであればそれは良いこととはいえません。
異動することで、そういった人間関係をリセットすることができ、また新しい人間関係を築くことができます。
同じ保育園で働き続けることで、仕事に対する姿勢がマンネリ化してしまい、意欲が下がる可能性があります。
もちろんそれは自分の気持ち次第ですが、人事異動を通してさまざまな場所で経験を積むことで、保育士としてのスキルを上げることができます。
また新しい環境と刺激の中で多くの新発見をするほうが、キャリアアップにつながる可能性も高まります。
異動の一番のデメリットとして、職場環境の変化が挙げられます。
慣れ親しんだ職場を離れて新しい場所に行くことは、誰しも不安な気持ちになりますよね。
新しい職場や同僚、上司、保護者、子ども達など、一から関係を作り上げていかなければならないため、最初は大変な思いをするかもしれません。
異動先によっては家から通えない可能性もあるため、独身であれば引っ越しも視野に入れる必要があります。
異動が決まると、最初はショックを受けるかもしれません。
「新しい環境に馴染めるだろうか」「うまく子ども達と関われるだろうか」「保育理念についていけるだろうか」など、さまざま不安が押し寄せるでしょう。
そうなったときは、この異動は自分にとってどのようなメリットがあるのか、紙に書き出してみましょう。
さまざまな発見や新しい刺激、多くの出会いなど、それは自分にとって素敵な経験となり成長の糧となります。
いろいろな不安があるかもしれませんが、前向きに捉えることも大切です。
公立保育園にも私立保育園にも異動はあります。
大切なことは、異動を前向きに捉えることができ、新しい環境の中で保育士としてスキルアップしていくことです。
たくさんの出会いや刺激を受けながら、自分らしく成長していけたら良いですね。
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