退職の原因にも…？保育士が悩む膝の痛み！その原因と対策

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多くの保育士が抱える身体の不調の一つ「膝の痛み」。毎日元気な子ども達と過ごす中で、膝が痛いのは非常に辛いですよね。膝が痛くては、仕事にも支障をきたしかねません。保育士の中には、膝痛が辛く退職をせざるをえない方もいるほどです。今回は、保育士が悩む膝の痛みに関する、その原因と対策について解説します。

■目次

クラスごとに見る保育士の膝痛の原因

なぜ保育士の仕事は、膝が痛くなるのでしょうか？

保育士の膝痛の原因について、受け持つクラスごとに説明します。

0歳児クラス

基本的にまだ立つことができない赤ちゃんを保育している場合、立ったり座ったり、膝をついたりという動きを繰り返し行います。

また、赤ちゃんを抱っこしてあやす動きでは、膝に赤ちゃんの重みがのしかかるため、非常に大きな負担となります。

乳児クラス

このクラスになると、子どもと一緒に遊ぶことや食事・排せつの補助を行うようになり、どうしても膝をつく姿勢が増えます。

また、保育室の床は主に固いフローリングであるため、保育士が子ども目線になって膝立ちのまま移動するといったことも、膝痛を引き起こす原因となるのです。

幼児クラス

0歳児クラスや乳児クラスと比べて、子ども達も活発に動き回るため、その動きに保育士もついていかなければいけません。

日頃の、立つ・座る・しゃがむといった動作に加えて、走ったり止まったりを繰り返すことが増えます。

このような動作を毎日続けていることが、膝への負担を大きくさせているのです。

保育士が膝痛にならないための対策

職業病ともいえる保育士の膝痛ですが、日頃から対策を行うことで膝への負担を軽減させることができます。

以下では、保育士が膝痛にならないための対策について紹介します。

①膝にサポーターをつける

膝のサポーターの役割は、関節の動きによってかかるストレスを減らし、関節を安定させることで膝の不調を予防すること。

膝の負担が減ることにより、さまざまな動作を普段より楽にできるようになることが魅力です。

さらに、膝周りを保温することで治癒を促進させる効果もあるため、日頃から膝に大きな負担がかかる保育士にとっては、非常におすすめなアイテムなのです。

サポーターにもさまざまな種類があるため、自分の用途に合ったサポータ―を選びましょう。

 

②ストレッチを行う

膝の痛みは、立つ・座る・しゃがむといった動作を繰り返すことによって膝に負担がかかり、関節に炎症が起こったり、膝の周辺の筋肉が過緊張を起こしたりすることで痛みが生じます。

関節への負担は自分で解決することはできませんが、セルフケアで膝の周辺の筋肉をほぐすことができます。

保育の合間や自宅で、ぜひ取り入れてみましょう。

 

③セルフマッサージを行う

②の「ストレッチを行う」に加えて、セルフマッサージを行うことも膝痛に効果的です。

膝は、太ももとふくらはぎの筋肉がまたがっている部分であることから、太ももとふくらはぎを重点的にほぐすと膝痛の軽減につながります。

ラップの芯を使って、気持ちがいいと感じるくらいの強さでコロコロと滑らせるのもおすすめです。

 

保育士が膝痛になってしまった場合

実際に膝痛になってしまった場合は、どのような対応を取ればよいのでしょうか。

ここでは、保育士が膝痛になってしまった場合の対応策について説明します。

自分で治療する

自分で治療する方法は、以下の手順で行います。

①安静にする

まず膝に痛みを感じたときは、安静にしましょう。

ただし、全く歩いてはいけないというわけではなく、重いものを持って移動したり長時間歩き続けるようなことは避ける必要があります。

②冷やす

中には、腫れや熱感を感じることがあるため、その際は水にぬらしたタオルや氷のう、氷枕などを使って30分程度冷やしてみてください。

1日に2〜3回を1〜2日程度して、症状がなくなれば問題ないといえます。

③温める

冷やすことで症状が改善した場合は、温める作業に入ります。

温めるといっても、何か特別な物は必要なく、ただお風呂にゆっくり入るだけで問題ありません。

お風呂の中で、膝をゆっくり曲げたり伸ばしたりすることで、血行が良くなったり筋肉がほぐれて関節の動きがスムーズに感じられるでしょう。

整形外科などの医療機関を受診する

痛みが強くなってしまっている場合は、残念ながらセルフケアでは解決することができません。

そのため、早急に医療機関へ相談しましょう。

膝の痛みを放置しておくと、膝の軟骨がどんどんすり減ってしまう変形性膝関節症や半月板損傷など、さまざまな怪我の原因になる可能性があります。

また、辛いときは無理をせず、他の保育士にも現状を伝えて協力をしてもらうことも大切です。

まとめ

保育士の職業病ともいえる「膝の痛み」は、多くの保育士が抱える身体の不調です。

中には、膝痛が辛く退職をする保育士もいるほどです。

膝痛にならないための対策を日頃から取り入れて、子ども達と毎日元気よく過ごしていきたいですね。

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