お役立ち情報
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保育園では、お昼寝の時間が設定されている場合がほとんどですね。しかし、中には「お昼寝しない」という子どももいます。全く寝付けなかったり、ぐずってしまったり…保育士もどのように対処すればよいか悩む方が多いでしょう。今回は、保育園のお昼寝に関する、お昼寝が必要な理由や寝かしつけのコツについて解説します。
給食が済んだら次はお昼寝!とルーティンの一環のようにお昼寝の準備をしている保育士さんもいませんか?
保育園でお昼寝をすることには、意味があるのです。
保育園で過ごす時間は家庭によって異なりますが、ほとんどの子どもが長時間保育園で過ごすことになります。
朝7時から夜7時まで在園しているなんて園児もいますね。
お昼寝をすることには、以下のようなメリットがあります。
●午前中、外遊びや自由遊びをした分の体力が回復する
●体と脳を休ませることでリラックスできる
●お昼寝の習慣が付くことで生活のリズムが安定する
また、厚生労働省の保育所保育指針の中にも「適度な運動と休息を取ることができるようにする」と記載されてるのです。
出典:厚生労働省「保育所保育指針」平成30年4月1日から適用
保育園でのびのびと運動するからこそ、お昼寝は必要なのですね。
「寝かしつけは苦手!」という保育士さんは少なくありません。
あれこれ手を尽くしても寝てくれないと、自分のやり方が悪いのでは?と自信をなくしてしまうことも。
ここでは、なかなかお昼寝しない園児に対する有効な解決策をご紹介します。
小さな子どもの体温が大人よりも高いことは、よく知られていますね。
小さな子どもは、暑さを感じたり背中に熱がこもると不快感を感じ、入眠しにくくなります。
大人が感じるより1枚少なめの衣類を意識して、衣類を調節してあげてください。
またせっかく衣類を調整しても、保育室内が蒸し暑い、寒すぎるといった環境では眠れなくなります。
保育室内の温度や湿度の設定にも気を配りましょう。
遮光カーテンを閉めて保育室内を真っ暗にするよりも、自然な暗さであるほうが、子どもは安心します。
カーテンや照明なども見直してみてください。
お昼寝の際、オルゴールなどのCDをかける保育士さんも多いですよね。
ゆったりした優しいメロディは気持ちを落ち着かせ、眠りに誘う効果があります。
CDを選ぶ際は、
を選ぶとよいでしょう。
乳児の心拍数は120、幼児の心拍数は110です。
テンポとしては100以下の
・Largo(ラルゴ) =40~50
・Andante(アンダンテ)=63~76
・Moderato(モデラート)=76~96
などが、おすすめ。
ただし日によって、または保育士さんによって、色んなCDを使っていませんか?
小さな子どもの場合、お昼寝の際に流すCDはいつも同じほうが良いのです。
いつも同じCDを使うことによって、「お昼寝の時間だ」と脳が判断するようになります。
また頭を撫でたり、おでこから鼻筋にかけて優しく撫でてあげるのも効果的です。
おでこから鼻筋をゆっくり繰り返し撫でることで、瞼を閉じやすくなるという効果があります。
他にも、保育士が添い寝をすることでそばに誰かいてくれる安心感を感じます。
お昼寝の時間に保育士がバタバタしてしまうと、子どもは敏感に察知します。
保育士自身が、落ち着いた気持ちで撫でてあげたり、添い寝してあげることで、リラックスさせてあげましょう。
お昼寝の際に「背中をトントン」してあげると、子どもが安心して眠りにつくことができます。
スキンシップの意味でも大変よいことです。
ただトントンするだけでなく、子どもの呼吸のリズムを掴むことも大切です。
子どもの呼吸を観察し、呼吸に合わせてトントンするようにしましょう。
またなかなか寝付けない子どもは手足が冷えていませんか?
手を握って温めてあげたり、足をさすってあげると、眠りに入りやすくなります。
特に、足元がポカポカしてくると眠りやすくなりますよ。
上記で紹介した方法でもお昼寝しない園児もいます。
そもそも「眠くない」という原因が考えられます。
お昼寝の時間になぜ「眠くない」のか、原因を知ることも大切です。
保育園は0歳児クラスから5歳児クラスまであり、様々な年齢の子どもがいます。
乳児から幼児に成長するにつれ、お昼寝の仕方や長さも変わってきます。
ここでは、年齢ごとのお昼寝の特徴について解説。
上記の「解決法」と「年齢ごとの違い」を一緒に知ることで、お昼寝の援助もよりスムーズにできるようになるでしょう。
首が座る生後3ヶ月頃までは、1日の大半を寝て過ごします。
3〜4ヶ月以降となると徐々に1日の睡眠時間が減り、昼と夜の生活のリズムが出てきます。
昼と夜の生活リズムができてきた頃から、保育園でのお昼寝は午前中1回、午後2回に分けて設定しましょう。
昼に起きている時間が長くなり、日中活発に動けるようになったら、午後だけのお昼寝にしてもOK。
子どもの日中の活動状況を見ながら判断しましょう。
1〜2歳児は成長や発達の著しい時期です。
1歳児になると大半の子どもが歩けるようになり、活動量がぐんと増える年齢でもあります。
そのため、お昼寝もある程度長い時間確保したほうがよいでしょう。
1時間半〜2時間程度しっかりお昼寝することで、成長をより促します。
ただ成長の度合いには個人差もあります。
個人差に配慮しながら、柔軟に対応していきましょう。
3歳を過ぎたあたりから、「お昼寝しない」「眠れない」という子どもが増えてきます。
ただ給食を食べ終わりお腹いっぱいになることで、眠気をもよおす子どもも多い年齢です。
給食が終わったらスムーズにお昼寝に移行できるように、計画的に保育を進めていきましょう。
年中・年長クラスになると、「お昼寝しない」という子どもの数はさらに増えてきます。
もちろんお昼寝を必要とする子どももいるため、別室での対応や個別対応が必要となります。
最近では、4〜5歳児にお昼寝の時間を設定しない保育園もあるとのこと。
特に年長の後半になると、小学校進学へ向けてお昼寝しない方向の保育園もありますね。
しかし
・体力がなく疲れやすい
・延長保育を利用しておりお迎えが遅い
・早朝から登園している
という子どももいます。
一律に「お昼寝しない」を適用するより、フレキシブルな対応が必要となる年齢でもあります。
保育園でのお昼寝は、成長を促したりリラックスするためにも必要なものです。
しかし大人でも寝付きがよい・よく寝る人がいる一方疲れているのにあまり眠れない人もいます。
睡眠は個人差が大きいのです。
しかし、ゆっくり休ませてあげたいというのが保育士の本音ですよね。
ぜひ年齢によるお昼寝の特徴の違いや、うまく眠れない時の解決策を知り、適切に温かく援助してあげてください。
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