お役立ち情報
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保育士になることを夢見ている皆さんにとって、避けては通れない存在が保育士試験です。
忙しい毎日の生活で試験勉強の時間を確保することは、なかなか大変ですよね。
せめて試験のチャンスが増えないかな…と考えることでしょう。
そういった方々にとって、年間2回試験のチャンスが増える地域限定保育士の制度はとても魅力的です。
今回は、そんな地域限定保育士とその試験について解説します。
■目次
保育士になるには、保育士の試験を受験する必要があります。
しかしこの保育士試験、前期・後期と年に2回しか開催されないところが難点。
この2回の試験に落ちてしまったら、また1年間勉強を頑張らないといけません。
どうにかして、合格の可能性を高めたいと考えることも多いのではないでしょうか。
もしも単純に試験回数が増えれば、チャンスが増えるのではないか…ということを思いつく人もいるかもしれませんね。
実は、その受験チャンスを増やす方法が存在しているのです。
それが地域限定保育士の試験です。
この試験を実施する自治体の試験に合格することで、合格した自治体で保育士として働くことが可能となります。
新たに作られた制度のため、この制度の利点はさまざま。
この後の項目で詳しくまとめます。
地域限定保育士とは、決められた自治体で実施された地域限定保育士向けの試験に合格することで、その対象地域限定で保育士として働くことができる保育士制度です。
昨今では都市部を中心に、待機児童問題や保育士不足が社会的な問題となっています。
子どもを持つ女性が働きたいにも関わらず、子どもを受け入れてくれる保育園が見つからない。
保育園に子どもを預けることができないことで、仕事を辞めなければならず、女性のキャリア開発が中断することも問題となっています。
なぜ保育園に子どもを預けることができないのか。
それは、そもそもの保育士の数が足りていないということが一因となっています。
そのため近年では、保育士の数を増やすための取り組みや制度が整備されはじめているのです。
地域限定保育士の制度も、そのひとつ。
試験のチャンスを増やす手段のひとつとして、また保育士の間口を広げるため、地域限定保育士の制度が整えられたのです。
地域限定保育士と通常の保育士との違いには、どのようなものがあるのでしょうか。
まず、業務内容に関しては特に違いはありません。
異なる点としては、通常の保育士は全国での勤務が可能であるのに対し、地域限定保育士は登録後3年間は資格を取得した地域でのみ勤務が可能となる点です。
そのため該当地域以外での勤務を希望しているのであれば、地域限定保育士の制度を利用することは難しいかもしれません。
地域限定保育士試験のメリットについてまとめてみました。
通常の保育士試験は、前期・後期の1年に2回しか実施されていません。
ある年の試験でもし不合格だった場合、合格するまでに複数年の期間を要する可能性も否定できません。
忙しい毎日の中で数年間の勉強を続けることは、体力的にも精神的にもつらいものがあります。
しかし地域限定保育士試験も受験すると、年に2回受験のチャンスが増えるため、合格のチャンスも増えるという点が魅力です。
保育士になりたい人にとっては、とても魅力的な制度といえるでしょう。
地域限定保育士試験の筆記試験で合格した科目は、その後3年間免除になります。
さらに地域限定保育士試験で合格した科目は、他の地域での保育士試験でも有効です。
そのため、不合格であったとしても残りの科目の合格のみを目指して集中して勉強できますね。
不合格の科目のみ勉強に集中できるとおのずとゴールが近づいてくるため、勉強のモチベーションも上がります。
地域限定保育士の制度が整備されている地域の特徴として、保育士が不足しているという点があげられます。
そのため他の地域に対して保育士の募集が多く、求人が比較的たくさんある点が特徴です。
また3年間は同じ試験に合格した地域での勤務となりますが、4年目以降は全国での勤務が可能となります。
保育士としてのキャリアのスタートを地域限定保育士の地域で行い、4年目以降はキャリアを活かして地元の保育園に転職するという道も開けてきますね。
いざ働く際にミスマッチがないよう、デメリットもしっかり把握しておきましょう。
先述の通り地域限定保育士は、最初の3年間は働く地域が制限されてしまいます。
登録後3年間は合格した自治体のみでの勤務となるため、その他の地域で働きたい!という希望が通りません。
しかし3年を過ぎれば、全国で保育士として働くことは可能です。
地域限定保育士試験の受験も検討するとなると、試験の回数が増えるという点が魅力です。
しかしながら試験回数が増える分、当然受験費もかさんでしまいます。
一般的な保育士試験の受験費用は12,950円(筆記試験・実技試験のいずれかに受験する科目(分野)がある場合)。
地域限定保育士試験の受験費用は条件や自治体により変動しますが、多くの場合12,000円ほどとなり、どちらも決して安い値段ではありません。
地域限定保育士試験の仕組みについて解説します。
受験できる代表的な自治体としては、神奈川県や大阪府などで実施されています。
なお受験の申請期間・受験料は自治体により異なるため注意が必要です。
また地域によって異なりますが、受験の申請期間は2週間~1か月と短めなため、手続きを忘れないよう注意が必要しましょう。
受験資格は通常の保育士試験と同じ内容になります。
なお、必ずしも試験を実施する自治体に住んでいなければいけないという必要はありません。
例えば、埼玉県に住んでいるが神奈川県の試験を受ける、ということも可能です。
詳細な受験資格は以下の通り。
●一般の4年制大学や短期大学、専門学校などを卒業している
●高等学校や中学校を卒業し、児童福祉施設で2年以上2,880時間勤務した経験がある
●児童福祉施設で5年以上かつ7,200時間以上勤務した経験がある
大学や専門学校を卒業しているのであれば、実務経験は必要ありません。
しかし、それ以外の学歴では実務経験が必要になるので注意が必要です。
通常の保育士試験と同一レベルの問題が出題されるため、筆記試験の難易度は同じくらい。
そのため筆記試験を突破するためには、毎日の勉強の積み重ねが大切です。
過去問や通信教材を用いて、保育士試験を目指している仲間と励まし合いながら、試験合格に向けて勉強に取り組めるといいですね。
また、この制度では実技講習会を受講することで実技試験が免除となります。
通常の保育士試験との違いは、筆記試験に全科目合格すれば実技試験の代わりに保育実技講習会を受講できるということです。
講習会を受講することで実技試験が免除となるため、実技試験の対策が不要となります。
なお実技講習会を受けるには注意点があります。
講習会は、地域限定保育士試験の筆記試験全科目に合格し、実技試験を受験していない人が対象。
実技講習会を検討されている方は、この条件を覚えておく必要があります。
保育士を目指している人にとって、最初の関門として立ちふさがる存在が保育士試験。
もしも、生活する地域を限定する必要がないのであれば、地域限定保育士試験が保育士になるチャンスを広げてくれます。
ただ忘れてはいけないことは、どんな試験に合格するにも勉強を怠ってはいけないということ。
皆さんの試験勉強の努力が実を結び、保育士として働ける日が1日でも早く実現することを応援しています。
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