お役立ち情報
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子ども達に絵本の読み聞かせをする機会が多い保育士ですが、絵本選びに迷う方も多いのではないでしょうか。子どもに合った絵本選びを意識していても、たくさんの絵本の中から選ぶのは大変ですよね。そこで、今回は、年齢別に読み聞かせの絵本選びのポイントについて紹介します。あわせて、読み聞かせのコツについても確認していきましょう。
■目次
保育園では、朝や夕方、自由時間など、子ども達に絵本を読んであげる場面がたくさんありますね。
読み聞かせは、子どもにとっては楽しい時間に過ぎませんが、子どもの成長に良い影響を与えます。
読み聞かせが子どもに与える効果は、主に以下の点が挙げられます。
●想像力が豊かになる
●共感力や集中力が育まれる
●言葉の習得ができ、言葉の理解や思考力が養われる
子ども達は、絵本を通して想像力を膨らませ、登場人物になりきって絵本の世界を存分に楽しみます。
まるで疑似体験しているかのように、言葉を真似してみたり、ストーリーの続きを考えてみたり、登場人物の気持ちになって泣いたり笑ったり…
これらの想像力や共感力は、子ども達の心の成長に大いに役立ちます。
加えて、絵本を読んでいる時間は集中してじっと聞き入るため、集中力を養うこともできます。
読み聞かせは、子ども達が成長していくうえで、非常に重要な要素を養うことができるのです。
読み聞かせは、前述でも述べたように、子ども達の発育・発達に重要な影響を与えます。
だからと言って、手あたり次第に子どもに絵本を読めば良いというものでもありません。
子ども達に合った絵本選びのポイントは、以下の通りです。
読み聞かせの時間は、保育士と子ども達とのコミュニケーションの時間でもあります。
つまり、保育士が楽しめていないと子ども達も楽しむことができません。
保育士が感情移入できる内容や読んでいて面白い・楽しい・意外性があるなど、保育士も絵本の世界に入り込めるような絵本がおすすめです。
ぜひ、絵本を通してコミュニケーションを楽しんでください。
子どもの成長発達に合わせて絵本を選びましょう。
乳児クラスの子ども達に文章がたくさんある本を読んでも難しいですし、逆に幼児クラスの子ども達に言葉が少ない本を読んでも物足りなかったりするでしょう。
絵本には、対象年齢が設定されているため、参考にしてみることをおすすめします。
子ども達の成長発達に合った絵本を選ぶことで、読み聞かせの効果が高まります。
昔話は、美しい日本語が使用されているため、語彙力を高めたり、正しい言葉遣いを学んだりすることができます。
たくさんの略語が使用されていたり、正しい日本語に触れる機会が少なくなってきたりしている今、あえて昔話を読み聞かせることもおすすめです。
また、昔話の物語はシンプルであるため、子ども達にとっても理解しやすく、聞き入りやすいといった特徴があります。
使用されている擬音語が、子ども達に受け入れられやすいかということもポイントです。
擬音語が使われている文章は、リズム感があり、子どもにとって心地良く耳に残ります。
そのため、絵本の中で何度も同じ擬音語が出ると、子ども達も興味を持ち惹きつけられるかもしれません。
絵本に描かれている絵も絵本を選ぶうえで、大切なポイントとなります。
例えば、乳児クラスに向けた絵本は、はっきりとした色使いで、分かりやすく大きく描いてある絵が好ましいです。
反対に、幼児クラスに向けた絵本は、柔らかい雰囲気だったり、絵を見ただけで、登場人物の気持ちやストーリーが分かるような絵がおすすめです。
このように、絵本の内容はもちろんのこと、絵本の中の絵においても注目して選んでみましょう。
読み聞かせをより一層効果があるものとするためには、子どもの成長発達に合った絵本を選ぶことが非常に重要です。
年齢別にまとめた、子どもに合った絵本の選び方は、以下の通りです。
赤ちゃんクラスの場合、細かな線や色使いよりも、丸や三角、四角などダイナミックでカラフルな絵で描かれたものがおすすめです。
書かれている文字よりも、絵の方に興味があるため、文章が書いていない絵本でも良いでしょう。
薄い紙の絵本は、破いてしまう可能性があるため、厚手の本か布絵本を選ぶと良いかもしれません。
1歳児は「ブーブー」「ワンワン」など、一語文が出始める時期です。
言葉を真似して話そうとするため、語彙力を高めることにもつながります。
食事や歯磨き、睡眠、あいさつの絵本など、少しずつ生活習慣がテーマになった絵本の読み聞かせを始めましょう。
扉をあけたり、引っ張ったりするような仕掛け絵本も面白いかもしれませんね。
2歳児になると、色や食べ物に興味を持ち始める子どもが出てくるでしょう。
そのため、色をテーマにした絵本や食べ物をテーマにした絵本など、テーマごとの絵本を選ぶことをおすすめします。
また、2歳児は、自分でできることは何でもやってみたい、イヤイヤ期が始まる時期でもあります。
子どものやりたい!を応援するような、前向きな声かけのある絵本もおすすめです。
その他にも、ユーモアあふれた面白い本なども喜ぶかもしれません。
3歳児向けの読み聞かせでは、ある程度ストーリー性のある絵本を選ぶことをおすすめします。
3歳になると、ストーリーがどのように展開していくのか、登場人物の気持ちやお話の内容など、少しずつ理解できるようになってきます。
昔話などの読み聞かせも、この時期から始めると良いでしょう。
乗り物や電車など、特定の分野の絵本を読み聞かせするのもおすすめです。
4歳になると、少しずつ相手の気持ちになって考えることができるようになります。
4歳児向けの読み聞かせでは、ストーリー性のある物語を選ぶことをおすすめします。
物語の登場人物に感情移入し、一緒に感動したり悔しがったり、喜んだり面白がったりしてさまざまな気持ちを学べるでしょう。
また、4歳児は、ある程度社会性も身についてくる時期です。
日常生活の中でどのような場面で我慢しないといけないのか、お友達とけんかしたときにはどのように話し合えば良いのかなど、コミュニケーションを学べる絵本もおすすめです。
保育園での最年長ということもあり、自分はお兄ちゃん・お姉ちゃんだという自覚も次第に芽生え始めます。
家族やお友達の大切さ、いのちのお話、平和についてのお話、SDGsについてなどメッセージ性のある絵本がおすすめです。
子ども達なりに絵本から多くのことを学び、新しい発見につながるかもしれません。
また、小学生になることから韻を踏んだ言葉遊びの絵本や数、ひらがな、日本地図なども絵本を通して学ぶことができるでしょう。
子ども達が楽しく絵本に触れるようにするために、保育士として楽しい読み聞かせ時間を作り上げる必要があります。
以下では、子ども達を惹きつける読み聞かせのコツについて紹介します。
子ども達に合う絵本なのか、興味を掻き立てるような内容なのか、事前に一度読んでみましょう。
盛り上がるところはどこか、登場人物は誰なのかをあらかじめ把握しておくことで、読み聞かせもスムーズに進めることができます。
もしも、自分での判断が難しい場合は、一度先輩保育士に聞いてもらうのも方法の一つです。
子ども達は言葉だけではなく絵を見て想像力を膨らませます。
保育士の持ち手で絵を隠さないように注意しましょう。
中には、絵本の見開き全体に絵が描かれている絵本もあります。
その場合は、持ち方を少し工夫しながら読んでみてください。
絵本を読んでいると、無意識のうちに、少し早口になってしまうことがあります。
それでは、子ども達もしっかりと聞き取ることができず、楽しめなくなってしまいます。
意識しながら、できるだけゆっくりと、大きな声で読むように心がけましょう。
絵本を読みながら、子ども達の反応を確かめるために質問をしたり、感想を聞いたりすると子ども達の注意が散漫して絵本に集中できなくなります。
読み聞かせの最中は、絵本の文章以外の言葉は発しないようにしましょう。
絵本を通して、子ども達との掛け合いを楽しむ場合は、文字がない絵本を選ぶことをおすすめします。
保育士による読み聞かせは、子どもの想像力を膨らませたりコミュニケーションを学ぶツールになったりするなど、多くの効果があります。
より効果的な読み聞かせになるように、子ども達に合った絵本を選ぶようにしましょう。
少しの工夫で、子ども達は絵本の世界にぐっと引き込まれるため、ぜひ読み聞かせの練習もしてみてくださいね。
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