スモールステップってなに?保育に導入するメリットを紹介

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スモールステップってなに?保育に導入するメリットを紹介 保育における『スモールステップ』という考え方をご存知でしょうか?例えば、大きな目標が目の前に立ちはだかったとき、「どうせできない」と諦めてしまうことは大人にもありますよね。特に子どもの場合、自信を失って、次の行動に進めなくなってしまうことも。スモールステップは、目標を達成するために必要なメソッドなのです。今回は、保育にスモールステップを導入するメリットや実践方法などについて解説します。

スモールステップってなに?

スモールステップとは、大きな目標や課題に対して細かい道筋を立て、一つひとつ着実にこなしていくことで、最終的なゴールまで行きつくことができるという考え方です。

私たちが何か大きなことを成し遂げようとしたとき、いきなりそのゴールに向けて頑張ろうとすると、その道のりが途方もないように感じられることがありますよね。

そのゴールに向けた課題を細かく明確にして、小さな成功体験を積み重ね、最終的なゴールまで近づこうとする考え方がスモールステップなのです。

現在、このスモールステップという考え方は、保育や教育現場、スポーツ、ビジネスなど、さまざまな分野で取り入れられています。

 

保育におけるスモールステップのメリットとは?

スモールステップを保育に取り入れることで、以下のようなメリットが挙げられます。

モチベーションが高まる

まず一つ目に、子どものモチベーションが高まることが挙げられます。

特に幼児期の子どもは、大きな目標を与えると、途中でつまづいたときにやる気を失くしてしまい、投げ出してしまうことが多々あります。

しかし、スモールステップを取り入れて、最終的なゴールまでの課題を細かく設定してあげると、ちょっとしたゲームのような感覚で楽しく段階を踏むことができるのです。

スモールステップごとに小さなご褒美をあげると、子どもたちもやる気がでるのではないでしょうか。

指導者も教えやすい

スモールステップでは課題が細分化されているため、子どもに指導する内容が絞られ、そこにフォーカスして教えることができます

子どもに指導する際、どのような言葉に言い換えたら伝わりやすいかと悩む保育士は多いでしょう。

その点、スモールステップを導入すれば、指導の際に子どもに伝えるべきことが整理でき、教えやすくなります。

加えて、子どもの反応を見ながら指導ができることから、子どもは無理なく課題に取り組むことができるのです。

どこに問題があるのかが分かる

課題が細分化されているため、子どもたちがどの段階でつまづいているのかが分かるようになります。

普段なかなかできないことがあると、その原因は何なのか自分では意外にも気づきにくかったりしますよね。

ですが、スモールステップを意識すると、「どこまでできていて、どこまでできていないのか」ということが明確になります。

そうすると、問題の共有や把握がしやすくなり、効率的に目標達成に近づくことができるのです。

 

保育におけるスモールステップの活用例

保育におけるスモールステップの取り入れ方は、課題によってさまざまです。

以下では、保育におけるスモールステップの活用例を紹介します。

片付けができない子ども
片付けが苦手な子どもに対しては、片付けを無理やりさせたり、すべてをきちんと最後まで片づけさせたりするという方法は好ましくありません。
まずは、片付けをするという行為がどのようなものかを見本として子どもに見せ、部屋がきれいになるということや、気持ちよく過ごせることを子どもに伝えることが大切です。
片付けに少し興味を持った時点で「まずは1つだけ、おもちゃ箱におもちゃをいれてみよう!」と提案してみます。
子どもがおもちゃを一つ片づけてくれたら、その行為をほめてあげます。
ほめられたことが嬉しい子どもは、さらにもう一つとおもちゃを片付けてくれるようになるでしょう。
苦手な食べ物
子どもたちの多くは、なにかしら苦手な食べ物があることでしょう。
苦手な食べ物がある子どもに対しては、最初から苦手なものを全部食べさせることを目的とするのではなく、まずはひと口ずつ・ひとつずつなど、子どもと一緒に目標を立てるようにしましょう。
併せて、”なぜ食べた方が良いのか”、”食べるとどうなるのか”ということをプラスの表現で伝えるようにすると、子どもが食べ物に対して興味を持ちやすいかもしれません。
ひと口でも食べることができるようになったら、必ず子どもをほめてあげることが大切です。
決して、食べないことを叱ったり、無理やり食べさせたりすると、食べること自体が嫌になる原因になるため、注意しましょう。

保育におけるスモールステップの実践方法

以下では、保育におけるスモールステップの実践方法を紹介します。

手順をしっかり踏むことで、確実に効果が表れてくるため、ぜひ参考にしてみてくださいね。

最終目標を決める

まずは最終目標、つまりゴールを決めることから始めましょう。

最終的に、いつまでに・誰がどんな風になってほしいか・どんな風になりたいかを具体的に設定することをおすすめします。

あくまでも、最終目標はぶれないことが大切です。

最終目標までの道のりを細分化する

最終目標までのプロセスについて、どのようなものがあるかを考えていきましょう。

子どもの行動をよく観察して、その子にあったレベルの道のりを細分化していくことをおすすめします。

その際は、以下の3つのポイントを踏まえて細分化することが重要です。

30分以内でこなせる簡単な内容

子どものレベルや特性に合わせたもの

子どもが無理なくできる量

細分化したステップを一つずつこなしていく

最後に、子どものレベルで細分化したステップを一つずつ確実にこなしていきましょう。

確実にこなすことで、子どものやる気がアップし、達成感や充実感を得ることにつながります。

また、ステップをこなすごとに、ちょっとしたご褒美を用意しておくと、より楽しさを感じさせることができます。

 

保育におけるスモールステップを実践する際のポイント

スモールステップを保育で実践する際のポイントとしては、以下のようなものがあります。

子どもの意見を尊重する

スモールステップを導入するにあたって大切にしたいことは、ステップを細分化する際には子どもの意思を尊重するということです。

保育士が勝手に定めたステップは、必ずしも子どもができるとは限りません

「ここはできそうかな?ここまでは大丈夫?」などと、必ず子どもと一緒にできることを考えながら行うようにしましょう。

小さなことでもできたら必ずほめる

細分化されたステップを確実にこなすごとに、必ずほめるようにしましょう。

しっかりと子どもの頑張りを認めて、次のステップに誘導してあげることが大切です。

また、ステップをこなすごとに、ご褒美シールなど目に見えてもらえるご褒美を与えると子どもはさらに喜びます。

ご褒美が楽しみにつながるような工夫をすることをおすすめします。

 

まとめ

保育にスモールステップを導入することで、目標への道筋がしっかり立ち、モチベーションが高まったり、どこに問題を抱えているのかが分かるといったメリットがあります。

ステップの目標を立てるときは、子どもが簡単に達成できるような目標を一緒に立てるようにしましょう。

達成するごとにしっかりと頑張りを認め、ほめてあげることで、子どものモチベーションが高まることにつながるため、日常の保育にぜひ取り入れてみてくださいね。

 

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