お役立ち情報
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子どもが友達との関係性を広げられるようになるにはどうしたら良いか…と悩む保育士は多いのではないでしょうか?子どもの成長において友達との関係性を持つことは、非常に重要であり、大切なことです。今回は、保育士ができる、子どもが友達との関係性を広げるための方法について解説します。
■目次
保育園は、元気に遊ぶことはもちろんですが、生きていくうえで必要となる社会のルールや人間関係を学ぶ場所でもあります。
実はこの人間関係は、保育における5領域でも定められているほど重要なものであり、「生きる力」を培ううえで欠かすことができない学びの一つとされています。
ですが、子どもの中には、自分からなかなか友達の輪の中に入っていけなかったり、コミュニケーションを上手く取れない子もいますよね。
そのような子どもがきちんと友達と関われるような環境を作り上げることも、保育士としての大切な役割なのです。
>>>あわせて読みたい「保育に欠かせない5領域!ねらいや上手に保育に取り入れる方法」
特に3〜5歳児で見られる大きな発達の特徴は、子ども同士の関係が生まれてくることです。
それまでは、大人と子どもという対等ではない関係が中心でしたが、この時期になると、子どもと子どもという対等な関係に意識が変わってきます。
以下では、そんな人間関係に対する意識が変わり始める3〜5歳の年齢別に、保育士がすべきことについて説明します。
3歳児は、生活習慣のほとんどを自分でこなせるようになり、遊びも並行遊びから集団遊びへと徐々に発展してくる時期です。
ですが、まだまだ友達との関係性よりも玩具へのこだわりが強い時期。
一見、子ども同士で仲良く遊んでいるようにも見えますが、たまたま同じ玩具に興味を持っている子ども達が集まることで図らずも遊びになるケースが多いです。
<保育士がすべきことは?>
ここで保育士がすべきこととして、特定の遊びや玩具が好きな子ども同士の仲介役としてつなげていくことが挙げられます。
そのためには、保育士が子ども一人ひとりと深くかかわり、理解している必要があります。
子どものことをきちんと把握したうえで、保育士が遊びをリードしつつ、子ども同士で関わり合うよう促していくと良いでしょう。
4歳児は、少しずつ自立をし始め、次第に社会性を身につけていく時期です。
また、コミュニケーション力が十分に発達し、常に保育士と一緒にいるという環境から、自分の気の合う友達と遊ぶようになります。
子ども同士でコミュニケーションを取れるため、「自分がどのように受け入れてもらえるのか?」という経験をしたり、反対に自分も他人を受け入れるという経験をしていきます。
<保育士がすべきことは?>
「どうしたらみんなで楽しく遊べるか?」といった、遊びの中でのルールを伝えたり、トラブルなどは、子ども達で考えて解決できるような機会を設けるようにしましょう。
また、集団遊びは子ども達自身でできるようになるため、当番活動や共同製作など友達同士で協力できるような機会を積極的に取り入れていくのも良いです。
そのような活動が、友達との関係性を深めるきっかけになるのです。
5歳児は、友達との関係性の中で社会や集団のルールを学び、生活面においても、一通りのことは自分でできるようになる時期です。
言語能力や記憶力も飛躍的に発達するため、自分の気持ちをきちんと文章にして伝えることができるようになります。
加えて、理解力も発達するため、自分の要求だけでなく、友達の要求も理解でき、友達の必要性を認識します。
<保育士がすべきことは?>
ここで保育士がすべきことは、子ども達を見守ることです。
この時期は、物事や周囲の人と積極的に関わることで、考えて発言する力(=言語化能力)・行動する力を身につけます。
そのため、保育士が良かれと思い間に入ってしまうと、その力を身につける機会を奪ってしまいかねません。
たとえ1人でできないことでも、友達と協力することでできることもあるため、子どもの力を信じてあげましょう。
子どもが友達との関係性を広げるために保育士ができるサポートは、以下の通りです。
子どもの中には、他の子どもと上手くコミュニケーションが取れず、ポツンと1人で遊んでいる子もいるでしょう。
子どもの発達時期によっては、一人遊びが重要な時期もあります。
ですが、その場合でも”自分の周りにはたくさんの友達がいる”ということを気づかせてあげることが大切です。
保育士の声かけによって、「自分以外の友達がいるんだ」ということに初めて気づくのです。
●「見てごらん、○○くん(ちゃん)が面白いことやってるよ」
●「○○くん(ちゃん)も、○○が好きなんだって」
●(お絵描き遊びにて)「○○くん(ちゃん)はパンダを描いて、○○くん(ちゃん)はうさぎを描いて、みんなで動物園を描いてみよう」
子どもの中には、友達と遊ぶことに興味を持てない子や苦手意識を感じる子もいます。
それに気が付かずに、集団遊びに参加させたり、関わりを持たせようとすることは、かえってその子どもを苦しめてしまうことになりかねません。
そんな子どもには、焦らず、ゆっくりと友達と関われるよう援助してあげましょう。
ただし、保育士が干渉しすぎないよう注意が必要です。
あくまでも、子どもが主体的に行動できるよう見守ってあげることが、子どもの自立心を育むことにつながるのです。
自分の気持ちを伝えることは、人間同士のトラブルを回避したり、ときには自分自身を守ることにつながります。
幼児期のうちは、語彙力が十分に発達していないがゆえに、自分の気持ちを上手く伝えることが難しいです。
そのため、保育士として、自分の気持ちをきちんと言葉で伝えることを教えてあげることが重要となります。
子どもの気持ちを汲み取って、代弁してあげることで、子どもは次第に言葉として自分の気持ちを伝えられるようになります。
子どもが友達との関係性を広げるためには、人間関係を遊びの中で学ぶのが最も有効です。
以下では、子どもが友達との関係性を広げられるようになる遊びを紹介します。
ごっこ遊びでは、身近な人や物になりきることで、コミュニケーション力や協調性を養うことができます。
加えて、少人数から複数人の友達とコミュニケーションを取りながら進めていくため、言葉の選び方や人の話を聞く力も身につけることができるのです。
友達との関係性が楽しめるようになる4〜5歳児の保育で取り入れる場合は、子ども達で話し合って、設定や配役を決めるのも良いでしょう。
>>>あわせて読みたい「【保育園でのごっこ遊び】メリットや保育士の関わり方とは?」
ルールのある遊びは、かくれんぼや鬼ごっこなど、ルールに沿って遊ぶ遊びです。
ルールを守らなければ遊びを進めることができないため、友達同士で意見がぶつかり合うこともあるでしょう。
ですが、そういった友達との関わりを経験することで、ルールの大切さや「どうしたらみんなが楽しめるのか」という相手への思いやりを学ぶことができるのです。
>>>あわせて読みたい「保育に取り入れたいルールのある遊び!年齢別のおすすめの遊び」
子ども達で協力しながら一つの製作物を作り上げる、製作遊びもおすすめの遊びの一つです。
「何を作るのか」「どのように進めていくのか」といったことも子ども達自身で話し合いながら決めていくことで、お互いの気持ちを知ったり、話に折り合いをつける方法を考えられるようになります。
また、製作に入った際も、友達と協力することの大切さや同じ目標に向かって取り組むことの楽しさを実感できることでしょう。
そして、一つの製作物が完成した際には、何にも変えられない達成感を友達同士で共有することができます。
保育園は、人間関係を学ぶ貴重な場所です。
子どもが友達との関係性を広げられれば、多くのメリットがあります。
子どもが友達との関係性を広げられるよう、保育士は、子ども一人ひとりにあったサポートをしていきましょう。
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