保育士のボーナスは平均いくら?時期や1年目とパートの事情も

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保育士として働く上で、ボーナスをモチベーションにしている方もいるでしょう。毎月の給与に加えてボーナスが支給されると、非常に嬉しいですよね。保育士は給与が低いイメージを持たれがちですが、実際にはボーナスの平均額はどのくらいなのでしょうか。また、ほかの職業との金額差も気になるところですよね。そこで今回は、保育士のボーナスの平均額や支給時期など、具体的な賞与事情についてまとめました。

 

保育士のボーナス(賞与)はどうやって決まる?

企業の場合、会社の業績や半年間の働きぶりなどを考慮し、それをボーナスに反映させるのが一般的です。

しかし、保育士は仕事の頑張りを数値化しづらいため、ボーナスの増額が難しいという特徴があります。

自分の保育園のボーナス額がどのように決められているか、就業規則に明記されている内容を一度確認してみるとよいでしょう。

また、私立保育園と公立保育園によってもボーナス事情は異なります。

私立保育園

私立保育園におけるボーナスの支給額や支給時期は、運営する企業や保育園が自由に決めてよいことになっています。

ボーナスは通常、“基本給の○ヶ月分”という計算で算出されます。

基本給以外の手当がボーナスに含まれる場合は、これよりもボーナス額が増えるでしょう。

公立保育士

公立保育士は地方公務員にあたるため、各自治体の定める条例により支給額や支給日が決められています

一般的には国家公務員の規則に準じて賞与が支給されるようです。

>>>あわせて読みたい「保育士のボーナス事情!支給額や公立と私立の違いは?」

保育士のボーナスの支給時期と金額の目安は?

保育士のボーナスはいつ支給されるのでしょうか。
金額の目安もあわせてチェックしていきましょう。

 支給時期金額の目安
私立保育園 夏季と冬季の年2回(もしくは3回) 給与の計2〜3ヶ月分
公立保育園 6月30日と12月10日 給与の計4.45ヶ月分

ボーナスの支給時期は、私立保育園も公立保育園も年2回(夏季と冬季)が一般的。

中には年に3回支給する私立保育園もあります。

金額は、私立の計2〜3ヶ月分に比べて公立の方が高く、より安定したボーナス支給を受けられることがわかります。

ただし、私立でも保育園によっては別途で手当が支給されたり、ボーナス額が大きくなったりする場合があります。

また、ボーナスからは給与と同じように社会保険料や所得税などが差し引かれるため、実際の手取り額は少なくなることを覚えておきましょう。

保育士の平均ボーナスはいくら?

以下では、保育士の平均ボーナス額について詳しく説明します。

保育士の平均ボーナス額

保育士が受け取っているボーナスの平均額は以下の通りです。

 決まって支給する現金給与額ボーナス額
保育士の平均 約26万7千円 約71万2千円

参照:政府統計の総合窓口|令和4年賃金構造基本統計調査

2022年に実施された賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均ボーナスは年間約71万2千円であり、月給の約2.7倍に相当します。

この金額は1年間でもらえる総支給額で、夏季と冬季の年2回の支給を考えると、一回あたり約35万6千円受け取れる計算になります。

ただし、これはあくまで平均値です。

高い支給水準の園がある一方で、ボーナスが支給されない園もあるため、参考程度にとどめておきましょう。

>>>あわせて読みたい「【2023年最新】保育士の手取りはいくら?給料事情を解説!」

ボーナスが大きく増えるのは30代後半

次に、年齢に応じてボーナスがどのように変化するのかを見ていきましょう。

保育士の年齢ボーナス額
20〜24歳 約47万4千円
25〜29歳 約68万5千円
30〜34歳 約66万6千円
35〜39歳 約76万4千円
40〜44歳 約85万5千円
45〜49歳 約88万6千円
50〜54歳 約80万1千円
55〜59歳 約71万0千円
60〜64歳 約67万0千円
65〜69歳 約66万0千円

参照:政府統計の総合窓口|令和4年賃金構造基本統計調査

上記の年齢別データを見ると、30代後半になるとボーナスが増加する傾向がわかります。

30代といえば、結婚や出産、子育てなどのライフスタイルの変化が多い時期であり、この時期に保育士を離れる人も多いです。

40代に差し掛かるころには、主任保育士などの役職に進むことができるため、それに伴い給与やボーナスも増加します。

>>>あわせて読みたい「知らないと損!保育士の給与が増える経験加算とは?」

保育士のボーナスはそれほど低くない

保育士のボーナスを、女性の割合が多い他の職種と比較してみました。

職種ボーナス額
保育士 約71万2千円
幼稚園教員・保育教諭 約78万6千円
看護師 約86万2千円
歯科衛生士 約43万2千円
栄養士 約62万0千円
介護支援専門員(ケアマネージャー) 約64万4千円

参照:政府統計の総合窓口|令和4年賃金構造基本統計調査

幼稚園教員や保育教諭、看護師は保育士に比べて高額なボーナスが支給されています。

しかし、歯科衛生士や栄養士、介護支援専門員と比べると、保育士の方がボーナス水準は高くなっていることがわかります。

保育士の給与が一般的に低いといわれていることから、ボーナスも少ないだろうと想像されがちですが、実際にはそれほど低いわけではないという結果が示されています。

どの職業も社会において欠かせない大切な仕事ですが、このようなデータが示す結果は、保育士にとってやる気を高める要因となるでしょう。

保育士1年目・パート保育士はボーナスをもらえる?

まだ入職して間もない新卒保育士や、パートの保育士はボーナスをもらえるのでしょうか。
以下で詳しく解説します。
 

保育士1年目・新卒の場合

新卒の場合、通常は正社員であればボーナスが支給されることが多いです。

ただし、1年目の夏のボーナスにおいては、まだ働いて2〜3ヶ月と労働期間が短いため、基準よりも少ない金額だったり、支給されなかったりする可能性があります

冬のボーナスでは、夏より多いか満額に近い金額になるとイメージしておくとよいでしょう。

まだ社会人になりたての1年目でも、ボーナスを受け取ることは非常に嬉しいことです。

しかし、1年目はボーナスにこだわるのではなく、仕事に集中し続けることが重要です。

パートの場合

パートやアルバイトなど非正規雇用の保育士の場合、ボーナスは支給されないケースが一般的です。

ただし、園によっては寸志という名目で数万円程度のボーナスが受け取れることがあるかもしれません。

最近では、働き方改革の影響により、非正規雇用でも正規雇用の職員と同様に賃金を支払おうという動きも出てきています。

ボーナスの規定については、保育園と雇用契約を交わす際によく確認し、理解しておくことが大切です。

保育士が平均より多くのボーナスをもらうには?

ボーナスがたくさん支給されれば、それだけ年収をアップさせることが可能です。

そのため、できれば多くのボーナスをもらえる職場に勤めたいですよね。

先述した通り、勤続年数が増えると基本給が上がり、それに伴ってボーナスも増える可能性があります。

ただし、より多くのボーナスを得られる役職に就くまでには、ある程度の時間が必要です。

そんなときは、ボーナスがたくさんもらえる保育園で働くことを検討するのもよいですね。

就職や転職の際には、求人票の給与欄をよく確認してみましょう。

“賞与あり”“計○○ヶ月分”という表記だけでなく、各種手当が充実していれば、それがボーナスにも反映される可能性があります。

特に子どもが多く、給与水準の高い地域では、好待遇の保育園が数多く掲載されているため、その点もチェックしてみてください。

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まとめ

今回は、保育士のボーナスの平均額や、新卒とパートのボーナス事情を解説しました。

ボーナスは仕事のやる気に直結する嬉しい制度の一つです。

重労働の保育士だからこそ、仕事に見合った十分な収入を求めるのは当然のことでしょう。

本記事を参考に、保育士のボーナスについての理解を深めてくださいね。

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