お役立ち情報
お役立ち情報
保育士として働く上で、ボーナスをモチベーションにしている方もいるでしょう。毎月の給与に加えてボーナスが支給されると、非常に嬉しいですよね。保育士は給与が低いイメージを持たれがちですが、実際にはボーナスの平均額はどのくらいなのでしょうか。また、ほかの職業との金額差も気になるところですよね。そこで今回は、保育士のボーナスの平均額や支給時期など、具体的な賞与事情についてまとめました。
■目次
企業の場合、会社の業績や半年間の働きぶりなどを考慮し、それをボーナスに反映させるのが一般的です。
しかし、保育士は仕事の頑張りを数値化しづらいため、ボーナスの増額が難しいという特徴があります。
自分の保育園のボーナス額がどのように決められているか、就業規則に明記されている内容を一度確認してみるとよいでしょう。
また、私立保育園と公立保育園によってもボーナス事情は異なります。
私立保育園には、認可保育園・認可外保育園・認定こども園・託児所・院内保育園・事業内保育園などがあります。
私立保育士のボーナスは、園の経営状況に大きく左右されるのが実際のところ。
業績が伸びているところはボーナスや給料もアップしますが、経営が厳しくなると支払われなくなることもあります。
例えば認可外保育園などは、運営に関して自治体から補助がおりないため、ボーナスに関しては期待できない可能性があります。
一方で母体が大きな社会福祉法人や企業が運営する保育園であれば、ボーナスがしっかりもらえる可能性は高いのが現状です。
公立保育園は地方自治体が運営しており、公立保育園で働く保育士は地方公務員にあたります。
期末・勤勉手当と言われるのが、民間でいうボーナスのことです。
支給額は基本的に、民間の給与を調査したうえで調整されています。
毎月一定ではありませんが、民間と違い経営にボーナスが影響されることはないため、必ず年に2回支給されます。
保育士のボーナスはいつ支給されるのでしょうか。
金額の目安もあわせてチェックしていきましょう。
支給時期 | 金額の目安 | |
---|---|---|
私立保育園 | 夏季と冬季の年2回(もしくは3回) | 給与の計2〜3ヶ月分 |
公立保育園 | 6月30日と12月10日 | 給与の計4.45ヶ月分 |
ボーナスの支給時期は、私立保育園も公立保育園も年2回(夏季と冬季)が一般的。
中には年に3回支給する私立保育園もあります。
金額は、私立の計2〜3ヶ月分に比べて公立の方が高く、より安定したボーナス支給を受けられることがわかります。
ただし、私立でも保育園によっては別途で手当が支給されたり、ボーナス額が大きくなったりする場合があります。
また、ボーナスからは給与と同じように社会保険料や所得税などが差し引かれるため、実際の手取り額は少なくなることを覚えておきましょう。
以下では、保育士の平均ボーナス額について詳しく説明します。
保育士が受け取っているボーナスの平均額は以下の通りです。
決まって支給する現金給与額 | ボーナス額 | |
---|---|---|
保育士の平均 | 約26万7千円 | 約71万2千円 |
2022年に実施された賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均ボーナスは年間約71万2千円であり、月給の約2.7倍に相当します。
この金額は1年間でもらえる総支給額で、夏季と冬季の年2回の支給を考えると、一回あたり約35万6千円受け取れる計算になります。
ただし、これはあくまで平均値です。
高い支給水準の園がある一方で、ボーナスが支給されない園もあるため、参考程度にとどめておきましょう。
>>>あわせて読みたい「【2023年最新】保育士の手取りはいくら?給料事情を解説!」
次に、年齢に応じてボーナスがどのように変化するのかを見ていきましょう。
保育士の年齢 | ボーナス額 |
---|---|
20〜24歳 | 約47万4千円 |
25〜29歳 | 約68万5千円 |
30〜34歳 | 約66万6千円 |
35〜39歳 | 約76万4千円 |
40〜44歳 | 約85万5千円 |
45〜49歳 | 約88万6千円 |
50〜54歳 | 約80万1千円 |
55〜59歳 | 約71万0千円 |
60〜64歳 | 約67万0千円 |
65〜69歳 | 約66万0千円 |
上記の年齢別データを見ると、30代後半になるとボーナスが増加する傾向がわかります。
30代といえば、結婚や出産、子育てなどのライフスタイルの変化が多い時期であり、この時期に保育士を離れる人も多いです。
40代に差し掛かるころには、主任保育士などの役職に進むことができるため、それに伴い給与やボーナスも増加します。
>>>あわせて読みたい「知らないと損!保育士の給与が増える経験加算とは?」
保育士のボーナスを、女性の割合が多い他の職種と比較してみました。
職種 | ボーナス額 |
---|---|
保育士 | 約71万2千円 |
幼稚園教員・保育教諭 | 約78万6千円 |
看護師 | 約86万2千円 |
歯科衛生士 | 約43万2千円 |
栄養士 | 約62万0千円 |
介護支援専門員(ケアマネージャー) | 約64万4千円 |
幼稚園教員や保育教諭、看護師は保育士に比べて高額なボーナスが支給されています。
しかし、歯科衛生士や栄養士、介護支援専門員と比べると、保育士の方がボーナス水準は高くなっていることがわかります。
保育士の給与が一般的に低いといわれていることから、ボーナスも少ないだろうと想像されがちですが、実際にはそれほど低いわけではないという結果が示されています。
どの職業も社会において欠かせない大切な仕事ですが、このようなデータが示す結果は、保育士にとってやる気を高める要因となるでしょう。
まだ入職して間もない新卒保育士や、パートの保育士はボーナスをもらえるのでしょうか。
以下で詳しく解説します。
新卒の場合、通常は正社員であればボーナスが支給されることが多いです。
ただし、1年目の夏のボーナスにおいては、まだ働いて2〜3ヶ月と労働期間が短いため、基準よりも少ない金額だったり、支給されなかったりする可能性があります。
冬のボーナスでは、夏より多いか満額に近い金額になるとイメージしておくとよいでしょう。
まだ社会人になりたての1年目でも、ボーナスを受け取ることは非常に嬉しいことです。
しかし、1年目はボーナスにこだわるのではなく、仕事に集中し続けることが重要です。
パートやアルバイトなど非正規雇用の保育士の場合、ボーナスは支給されないケースが一般的です。
ただし、園によっては寸志という名目で数万円程度のボーナスが受け取れることがあるかもしれません。
最近では、働き方改革の影響により、非正規雇用でも正規雇用の職員と同様に賃金を支払おうという動きも出てきています。
ボーナスの規定については、保育園と雇用契約を交わす際によく確認し、理解しておくことが大切です。
産休中・育休中は無給であることが多いため、この期間中のボーナス支給はないパターンがほとんど。
また無給期間の収入や生活を保障するために、出産手当金・出産育児一時金・育児休業給付金が健康保険から支給されることもあります。
ただし園の規定によるため、産休や育休に入る前にこの点も確認しておくことをおすすめします。
ボーナスがたくさん支給されれば、それだけ年収をアップさせることが可能です。
そのため、できれば多くのボーナスをもらえる職場に勤めたいですよね。
先述した通り、勤続年数が増えると基本給が上がり、それに伴ってボーナスも増える可能性があります。
ただし、より多くのボーナスを得られる役職に就くまでには、ある程度の時間が必要です。
そんなときは、ボーナスがたくさんもらえる保育園で働くことを検討するのもよいですね。
就職や転職の際には、求人票の給与欄をよく確認してみましょう。
“賞与あり”“計○○ヶ月分”という表記だけでなく、各種手当が充実していれば、それがボーナスにも反映される可能性があります。
特に子どもが多く、給与水準の高い地域では、好待遇の保育園が数多く掲載されているため、その点もチェックしてみてください。
今回は、保育士のボーナスの平均額や、新卒とパートのボーナス事情を解説しました。
ボーナスは仕事のやる気に直結する嬉しい制度の一つです。
重労働の保育士だからこそ、仕事に見合った十分な収入を求めるのは当然のことでしょう。
「収入アップを目指したい」「自分に合った収入がどれくらいか知りたい」とお悩みの方は『保育求人ラボ』に相談してみてはいかがでしょうか。
保育業界専任のアドバイザーが転職活動をサポート!ぜひお気軽にご相談くださいね。