お役立ち情報
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保育士に経験加算という制度があるのをご存知でしょうか? 経験加算とは、保育士としての経験が給与に反映される制度のことです。基本給が増える可能性があるにもかかわらず、よく知らないという保育士も多いのではないでしょうか。そこで今回は、保育士の経験加算について、加算のされ方や注意点について解説します。事前に知っておくと、転職をする際などに得する制度のため、ぜひ参考にしてください。
■目次
保育士の経験加算とは、簡単にいえば、経歴によって給与が左右する制度のことです。
求人広告で見る「経験により優遇・経験加算あり」という言葉もこれにあたります。
保育士は、経験を積むほど子どもに対する危機管理能力が高まったり、保育の質を上げたりできます。
保育士になったばかりの人と、経験10年の保育士との間に給与の差がなければ、働きがいがありません。
経験加算制度があると、保育士を長く続けやすくなるでしょう。
近年、保育士不足は深刻な問題となっています。
大きな理由として挙げられるのは、保育士業務が過酷であるにもかかわらず、低賃金だということです。
そこで、国がさまざまな補助金を用意しました。
経験加算もそのなかの一つ。保育士不足を解決する策として、経験を給与に反映する経験加算が考えられたのです。
国が出す補助金は、賃金改善やキャリアアップなどの対策を行った保育園に対して、保育士の給料を上げるために払われます。
補助金は保育士ではなく保育園に渡されるため、保育士の賃金にどう反映させるかを決めるのは保育園側です。
加算の度合いは勤続年数を重視するところが多いようです。
>>>あわせて読みたい「知らないと損!保育士に支給される手当について解説!」
経験加算の方法は保育園が決められるため、一概にいくらとはいえません。
経験年数が中心として考えられますが、資格や雇用形態が重要となる場合もあります。
いくつかパターンがあるため、代表的な4つを紹介します。
保育士としての勤務年数に金額をかける方法で支払われます。
これは分かりやすく公平であるため、取り入れている園が多いようです。
例えば
経験年数1年ごとに1,000円加算される場合(基本給200,000円)
経験年数5年 5×1,000+200,000=250,000
経験年数10年 10×1,000+200,000=300,000
経験年数を数年ごとや、保育園側の都合で括って加算されます。
ランクが上がるまでに数年必要なため、保育士側としてはモチベーションが上がりにくいというデメリットがあります。
例えば
経験年数3年以上 1,000円加算
経験年数5年以上 5,000円加算
経験年数10年以上 10,000円加算
園長が面接時に保育士と直接話し、人柄や履歴書の経歴を考慮したうえで、個別に経験加算の金額を決める場合があります。
これは、社会福祉法人の保育園でよく見られる決め方です。
保育園が条件の交渉をしやすくなり、保育士不足であっても、素早く人材を確保することができます。
園長や理事長へのアピールによって、金額が左右される可能性があります。
最初は経験加算がない場合があります。入社時の給与はみんな一緒です。
キャリアアップ研修を受けたり、その園での経験年数を考慮したりして経験加算が決められます。
ボーナスや待遇面で給与がプラスになる場合もあります。
毎月の給与に差がないため、経験年数が長い保育士は損をしているように感じるかもしれません。
>>>あわせて読みたい「保育士のキャリアアップ研修とは?仕組みや研修内容について」
保育士の経験加算は保育園側が決めるため、表面上は分かりにくくなっています。
そこで、注意すべきポイントを4つ紹介します。転職する際の参考にしてください。
経験加算の条件がよくても、基本給やボーナス、他の待遇が悪ければ意味がありません。
1年間の総額を考えるとよいでしょう。
経験加算が数年ごとの場合は、それを踏まえた総額を見るのもよいですね。
求人票で「経験により優遇」や、「経験加算あり」と書かれている場合は、経験加算が考慮されるでしょう。
しかし、加算方法はわかりません。
これらは問い合わせにくい内容のため、実際に面接を受けないと分からないことが多いです。
経験加算については、その保育園次第です。
面接時にいかに自分をアピールできるか、上手く交渉できるかが鍵となるのです。
そのため、苦手な人は損をしてしまう可能性があります。
自分で交渉するのが苦手な場合は、転職エージェントに頼るのもおすすめです。
経験加算が考慮される際、経歴として認められるのが“社会福祉法人の保育園”や“認可保育園”などに限定されていることがあります。
その場合、認可外保育園での保育士経験は、経験加算の対象とはなりません。
これについては次の項目で詳しく説明します。
先述の通り、雇用形態や勤務施設によっては経験が加算されない場合があります。
以下では、加算されやすい経歴と、されにくい経歴について説明します。
保育士として転職をする際には、経験加算を考慮してくれる職場を探したいですね。
しかし、自分だけではよい条件の職場を見つけられないということもあるでしょう。
周りの保育士に聞いてみると、情報を得られるかもしれません。
もしくは、転職エージェントを活用するのも一つの手です。
保育士としての経験を活かして、少しでも給与アップを目指しましょう。
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