知らないと損!保育士の給与が増える経験加算とは?

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保育士に経験加算という制度があるのをご存知でしょうか? 経験加算とは、保育士としての経験が給与に反映される制度のことです。基本給が増える可能性があるにもかかわらず、よく知らないという保育士も多いのではないでしょうか。そこで今回は、保育士の経験加算について、加算のされ方や注意点について解説します。事前に知っておくと、転職をする際などに得する制度のため、ぜひ参考にしてください。

保育士の経験加算とは


保育士の経験加算とは、簡単にいえば、経歴によって給与が左右する制度のことです。

求人広告で見る「経験により優遇・経験加算あり」という言葉もこれにあたります。

保育士は、経験を積むほど子どもに対する危機管理能力が高まったり、保育の質を上げたりできます。

保育士になったばかりの人と、経験10年の保育士との間に給与の差がなければ、働きがいがありません。

経験加算制度があると、保育士を長く続けやすくなるでしょう。

経験加算の背景

近年、保育士不足は深刻な問題となっています。

大きな理由として挙げられるのは、保育士業務が過酷であるにもかかわらず、低賃金だということです。

そこで、国がさまざまな補助金を用意しました。

経験加算もそのなかの一つ。保育士不足を解決する策として、経験を給与に反映する経験加算が考えられたのです。

経験加算の仕組み

国が出す補助金は、賃金改善やキャリアアップなどの対策を行った保育園に対して、保育士の給料を上げるために払われます。

補助金は保育士ではなく保育園に渡されるため、保育士の賃金にどう反映させるかを決めるのは保育園側です。

加算の度合いは勤続年数を重視するところが多いようです。

>>>あわせて読みたい「知らないと損!保育士に支給される手当について解説!」

保育士が経験加算される4つの方法


経験加算の方法は保育園が決められるため、一概にいくらとはいえません。

経験年数が中心として考えられますが、資格や雇用形態が重要となる場合もあります。

いくつかパターンがあるため、代表的な4つを紹介します。

経験年数をかける

保育士としての勤務年数に金額をかける方法で支払われます。

これは分かりやすく公平であるため、取り入れている園が多いようです。

例えば

経験年数1年ごとに1,000円加算される場合(基本給200,000円)

経験年数5年  5×1,000+200,000=250,000

経験年数10年 10×1,000+200,000=300,000

経験年数を大まかな括りで分ける

経験年数を数年ごとや、保育園側の都合で括って加算されます。

ランクが上がるまでに数年必要なため、保育士側としてはモチベーションが上がりにくいというデメリットがあります。

例えば

経験年数3年以上  1,000円加算

経験年数5年以上  5,000円加算

経験年数10年以上 10,000円加算

経歴を配慮して決める

園長が面接時に保育士と直接話し、人柄や履歴書の経歴を考慮したうえで、個別に経験加算の金額を決める場合があります。

これは、社会福祉法人の保育園でよく見られる決め方です。

保育園が条件の交渉をしやすくなり、保育士不足であっても、素早く人材を確保することができます。

園長や理事長へのアピールによって、金額が左右される可能性があります

経験加算がない

最初は経験加算がない場合があります。入社時の給与はみんな一緒です。

キャリアアップ研修を受けたり、その園での経験年数を考慮したりして経験加算が決められます

ボーナスや待遇面で給与がプラスになる場合もあります。

毎月の給与に差がないため、経験年数が長い保育士は損をしているように感じるかもしれません。

>>>あわせて読みたい「保育士のキャリアアップ研修とは?仕組みや研修内容について」

保育士の経験加算で注意すべきポイント


保育士の経験加算は保育園側が決めるため、表面上は分かりにくくなっています。

そこで、注意すべきポイントを4つ紹介します。転職する際の参考にしてください。

手取り総額を確認する

経験加算の条件がよくても、基本給やボーナス、他の待遇が悪ければ意味がありません。

1年間の総額を考えるとよいでしょう。

経験加算が数年ごとの場合は、それを踏まえた総額を見るのもよいですね。

経験加算は求人票では分かりにくい

求人票で「経験により優遇」や、「経験加算あり」と書かれている場合は、経験加算が考慮されるでしょう。

しかし、加算方法はわかりません。

これらは問い合わせにくい内容のため、実際に面接を受けないと分からないことが多いです。

直接の交渉が大切

経験加算については、その保育園次第です。

面接時にいかに自分をアピールできるか、上手く交渉できるかが鍵となるのです。

そのため、苦手な人は損をしてしまう可能性があります。

自分で交渉するのが苦手な場合は、転職エージェントに頼るのもおすすめです。

アドバイザーに相談する

雇用形態や勤務施設によっては加算されない

経験加算が考慮される際、経歴として認められるのが“社会福祉法人の保育園”“認可保育園”などに限定されていることがあります。

その場合、認可外保育園での保育士経験は、経験加算の対象とはなりません。

これについては次の項目で詳しく説明します。

保育士の経験年数として加算されやすい経歴


先述の通り、雇用形態や勤務施設によっては経験が加算されない場合があります。

以下では、加算されやすい経歴と、されにくい経歴について説明します。

加算されやすい雇用形態・就業施設

正職員・派遣保育士
社会福祉法人の保育園・認定こども園
正社員や派遣保育士として、社会福祉法人の保育園や認定こども園で勤務していた経験は、経験加算の対象となります。
ただし、派遣保育士でも、単発での仕事や週の勤務日数・勤務時間が少ない場合は加算されない場合もあります。
フルタイムパート
認可保育園・小規模保育所・事業所内保育所
社会福祉法人の保育園で就職を考えている場合、規模が小さい保育園や企業の保育園は方針が異なることがあるため、経験年数として加算されない場合もあるようです。

加算されにくい雇用形態・就業施設

幼稚園教諭
幼稚園教諭としての経歴は、採用の際に有利になることはありますが、給与がプラスになることは少ないようです。
しかし、認定こども園へ就職する際には、加算される可能性があります。
扶養内でのパート
フルタイムパートで働いていた場合は考慮されますが、午前中だけの短時間や週3~4日というような働き方の場合は加算されにくいようです。
保育補助
近年、保育士不足により保育士資格を持っていなくても、保育補助として働ける求人が増えています。
保育補助は担任にはなれず、責任も違うため、経験加算の対象にならない可能性が高いです。
児童発達支援事業・放課後等デイサービス・学童など
保育士として働いていても、上記のような保育園以外の施設の場合は、ほぼ経験加算としては考慮されないでしょう。
ただし、アピールの仕方によってはプラスになる可能性もあります。
リーダーとして働いていたことや、乳幼児とかかわっていたなど、保育園でプラスとなる経験があれば伝えてみましょう。

まとめ

保育士として転職をする際には、経験加算を考慮してくれる職場を探したいですね。

しかし、自分だけではよい条件の職場を見つけられないということもあるでしょう。

周りの保育士に聞いてみると、情報を得られるかもしれません。

もしくは、転職エージェントを活用するのも一つの手です。

保育士としての経験を活かして、少しでも給与アップを目指しましょう。

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