保育園でお店屋さんごっこをしよう!進め方やねらいを紹介

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保育活動の中でも、お店屋さんごっこは定番の遊びです。子どもたちからも人気が高く、お店屋さんごっこをすると聞くとワクワクする子どもたちも多いことでしょう。この遊びは、コミュニケーション能力を身につけたり、社会性を育んだりする効果も期待できます。そこで今回は、お店屋さんごっこの魅力やねらい、そしてあると便利なアイテムについて紹介します。

保育に役立つお店屋さんごっこのねらい

子どもたちに大人気のお店屋さんごっこですが、具体的にどのようなねらいがあるのでしょうか。
お店屋さんごっこの魅力や効果を理解すれば、保育士としてのアプローチも変わることでしょう。

以下では、お店屋さんごっこのねらいを具体的に解説します。

背伸びした姿になれる

子どもたちは成長する過程で自分以外のものに憧れを抱き、「かっこいい」「かわいい」といった感情から興味を持つようになります。

その対象は、戦隊ヒーローやお姫様、そして身近なお店の店員さんなどさまざまです。

そして、そのような憧れの対象になりきって遊べるのがお店屋さんごっこなのです

はじめは恥ずかしがりながらも大いにはしゃぎ、喜んで遊んでくれるでしょう。

想像を膨らませられる

子どもたちが、自分の知っているお店をイメージしながら自由に想像を膨らませて遊べることも、お店屋さんごっこの魅力の一つです。

「こうやったらできるよ!」「こんなのがあったらいいね」など、友達との会話の中で新たな発見も得られるでしょう。

既存の枠にとらわれずにのびのびと、いつもとは違う世界に入っていけるのです。

さまざまな廃材に触れられる

お店屋さんごっこを楽しむためには、身の回りのさまざまなアイテムが必要です。

日常的に使用する画用紙やセロテープはもちろんのこと、「お肉が入っているトレーを使おう」「かまぼこの板は使えるかな?」など、新たな発見を考える楽しさもあります。

普段はなかなか触る機会がない廃材を活用することで、視野が広がることでしょう。

コミュニケーションを楽しめる

お店屋さんごっこでは「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」という会話が当たり前のように出てきます。

しばらくすると、お店屋さんになりきって「こちらはいかがですか?」と勧めたり、「また来てください」という言葉も使えるようになるでしょう。

0歳のお客さんや同級生のお客さんなど、それぞれに合わせて考えた言葉遣いをして楽しめます。

>>>あわせて読みたい「【保育園でのごっこ遊び】メリットや保育士の関わり方とは?」 
 

保育園のお店屋さんごっこの注意点

以下では、お店屋さんごっこをする上で大切な注意点について紹介します。

子どもが自然に始めるようにする

子どもたちがお店屋さんごっこを「させられている」と感じてしまっては意味がありません。

義務的に感じると意欲がなくなり、活動の意味がなくなってしまいます。

保育士が「これをしましょう」と誘導するよりも「こんなアイデアもあるよ」とヒントを提供する方がよいでしょう。

友達との関わりを大切にする

お店屋さんごっこでは、社会性が学べます

友達と意見が合わずに喧嘩になることもあるかもしれませんが、将来社会に出たら、問題は自分たちで解決しなくてはいけません。

相手の意見を尊重したり、妥協点を見つけたりする力が重要です。

ついつい、大人が入ってしまいがちですが、怪我が起こらないように気をつけながら見守りましょう。
 

子どもたち皆の意見を大切にする

子どもたちの中には、考えるのが得意な子や不得意な子がいます。

一人の子どもだけが意見を言って周りがそれに従うのではなく、みんなの意見を聞きながら全員が納得できることが大切です。

年長児クラスでは、子どもたちが話し合って役割分担ができるように促すとよいでしょう。
 

子どもの発想を否定しない

子どもたちが提案したアイデアに対して、保育士が「そんなのは無理だよ」「それは楽しくないよ」などと否定してはいけません。

大人が感じる当たり前の考えは、長年生きてきた経験から生まれるものです。

子どもたちの豊かな発想が今後の社会に影響を与える可能性も忘れずに、肯定的な姿勢を持つことが大切す。

>>>あわせて読みたい「保育園の室内遊びはメリットいっぱい!年齢別おすすめの遊び方」

お店屋さんごっこに役立つアイテム

お店屋さんごっこを本格的に楽しむためには、商品だけでなく小道具も用意しましょう。
以下では、あるとお店屋さんごっこがより楽しくなるアイテムを紹介します。

レジ

お店屋さんごっこにレジがあると、本格的な雰囲気を出すことができます。

引き出しの上に電卓やスキャンするための道具を並べるだけでも、本物のレジのような雰囲気が楽しめますよ。

製作活動として、子どもたちにレジを作ってもらうのもよいですね。
 

衣装

エプロンなどは食育などでも使用する日常的なアイテムのため、普段あまり触れる機会のない衣装を用意すると子どもたちは喜ぶでしょう。

アイスクリーム屋さんではサンバイザーやキャップ、レストランやお弁当屋さんではコック帽などがおすすめです。

これらを自分でデザインしたり、アレンジしたりすると、より楽しめますね。

チケット・スタンプカード

お店屋さんとお客さんのやり取りを盛り上げるアイテムとして、チケットやスタンプカードがあります。

チケットは点線を入れてちぎれるようにすると、お店屋さん役の子どもがちぎることを楽しめます。

スタンプカードは、スタンプを選んだり押したりできるように作りましょう。
 

メニュー表

メニュー表を用意すると、選ぶ楽しみが広がります。

また、店員も決まった商品を出すのではなく、お客さんに選んでもらったものを差し出すことになり、動作や会話の幅が増えます

メニューのバリエーションが増えるだけで、より本格的な体験ができるのです。
 

看板

看板は、子どもたちが一から製作するのがおすすめです。

それぞれのお店に合った個性的な看板ができることでしょう。

子どもたちの顔写真を載せると「自分のお店」という感覚が強くなり、子どもたちのモチベーションがアップするためおすすめです。

>>>あわせて読みたい「【保育士必見】製作準備がスムーズになる!おすすめ道具10選」

お店屋さんごっこの知育アイデア

普通のお店屋さんごっこに飽きてきたら、より高度な遊び方を試してみましょう。
以下のアイデアは年長児向けですが、よい社会経験になりますよ。

予算内で買い物をする

買い物の際に予算を設定することで、子どもたちは簡単な足し算や引き算を実践できます。

最初は1つ100円で300円の予算から始めるとよいでしょう。

子どもたちが「簡単」と感じたら、難易度を上げることでモチベーションを高めることができます。

予算内で節約する方法や、我慢する大切さなどを学ぶことができます。
 

売り上げの目標を決める

売り上げ目標を設定することで、どのような戦略で買ってもらえるのかを考えるようになります

声かけや並べ方を変えるなど、子どもたちのアイデアが出てくることでしょう。

実践して上手く行かない場合は、めげずに何度も試行錯誤することを促します。

各自、実際に保護者とお店に行って売れるための工夫を聞くのもおすすめです。

お釣りの計算をする

500円や1000円を用意しておくと、お店屋さん側はお釣りを渡さなくてはいけません。

最近ではキャッシュレス支払いが普及し、スマートフォン一台で買い物ができるようになりました。

このような日常でのお金のやり取りが減少している中で、足し算や引き算の機会も減っています。

そのため、遊びを通じてでも、お金に関する基本的なスキルを保育園で身につけることは貴重な経験となるのです。

まとめ

今回は、お店屋さんごっこのねらいやアイデアについて紹介しました。

お店屋さんごっこは子どもたちの成長を大きく促す遊びです。

お店屋さんごっこの魅力を考えながら保育士の関わり方にも気をつけ、子どもたちがのびのびと発想豊かに過ごせるようなお店屋さんごっこを楽しんでください。

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