お役立ち情報
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公務員保育士の年収について、興味がある方も多いことでしょう。公務員保育士とは、地方自治体が運営する保育園で働く保育士のこと。公務員は社会的な信用があり、給料も安定しているため、多くの人々に人気がありますよね。では、具体的に公務員保育士の給与はどれくらいなのでしょうか。今回は、公務員保育士の気になる給与や年収、そして就職方法などをまとめました。
■目次
公務員保育士とは、公立の保育施設で働く保育士のことを指します。
この職種は一般的に、公立保育士とも呼ばれます。
公務員保育士は地方公務員に該当するため、給料や待遇などの基準はそれぞれの地方自治体の公務員と同じ扱いになります。
公務員保育士を目指すメリットは、やはり安定した給与と充実した手当や待遇が期待できることでしょう。
さらに、勤続年数に応じて給与が増えていく昇級制度や、休暇制度がしっかり確保されている点は、保育士にとって大きな魅力です。
公務員保育士になるには、保育士免許を取得後に公務員採用試験を受験し、合格することが必須です。
また、多くの自治体が年齢制限を設定していることも頭に入れておきましょう。
>>>あわせて読みたい「公務員保育士になるには?私立保育士との違いやメリットなど」
実際、公務員保育士の給与はどれくらいなのか、詳しい数値を見ていきましょう。
給与月額 | 平均勤続年数 | |
---|---|---|
施設長 | 632,982円 | 31.8年 |
主任保育士 | 561,725円 | 25.1年 |
保育士 | 303,113円 | 11.0年 |
※常勤職員の場合
参照:内閣府|令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】
一般的な保育士の月額給与は、303,113円でした。
この金額から年収を計算すると、3,637,356円になります。
公務員保育士の給与は、各自治体が定める料金表に準じて支給されます。
そして、上記のデータからも分かる通り、勤続年数が上がるにつれて給与額が増えていく年功序列の給与体系が特徴です。
賞与については、私立保育園では給与の2〜3ヶ月分というところが多く、賞与の支給有無も園の判断によるため、確実に支給されるとは限りません。
一方で公務員保育士は、給与の4.45ヶ月分の賞与が必ず支払われます。
基本給を元に計算されるため、年齢が上がれば賞与額も上がっていくことになります。
また、公務員保育士は退職金も必ず受け取れる仕組みになっており、勤続年数が1年でも支払われます。
ただし、自己都合での退職では支給額がやや低くなるようです。
以下では、公務員保育士と私立保育士の給与がどれくらい違うのか見ていきましょう。
令和元年度 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
施設長 | 632,982円 | 565,895円 |
主任保育士 | 561,725円 | 422,966円 |
保育士 | 303,113円 | 301,823円 |
※常勤職員の場合
参照:内閣府|令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】
公立と私立で一般的な保育士の給与を比較すると、その差は数千円程度です。
意外なことに、それほど差がない結果となりました。
では、役職に就く年齢になるとどうでしょうか。
昇進に伴い金額が一気に増え、主任保育士になると約13万円、施設長では約7万円の差が生じています。
役職に就くと基本給やボーナスが上がるため、給与の差が一気に開く事がわかります。
>>>あわせて読みたい「保育士の年収はどれくらい?世間の本音や年収を上げる方法を紹介」
>>>あわせて読みたい「【2024年最新】保育士のボーナスは平均いくら?いつ?」
以下では、給与以外での公務員保育士と私立保育士の違いについて解説します。
公務員保育士と私立保育士の大きな違いは、雇用主が異なっていることです。
公務員保育士が働く公立保育園は市区町村などの地方自治体が運営しており、“認可保育園”しかありません。
対して、私立保育士が働く私立保育園は社会福祉法人や学校法人、株式会社などが運営母体となっており、“認可保育園”と“認可外保育園”の両方があります。
私立保育園は基本的に異動がなく、ずっと同じ職場で働くことができます。
しかし、公務員保育士は地方公務員のため、人事異動があります。
この異動は3〜5年に一度という頻度で行われますが、同じ自治体の区域内での異動となり、引っ越しの必要はありません。
新しい職場に適応する必要があるため、異動には少なからず不安があるかもしれません。
しかし、定期的な環境の変化は、仕事のマンネリ化を防ぐことにもつながります。
上司との相性が合わなかったり、人間関係に悩んだりしても、その状況がずっと続くわけではないと思えれば気持ちが楽になるでしょう。
公立保育園の保育方針は自治体で決定し統一されているため、保育園ごとに個性的なカリキュラムを打ち出すことはなく、安定的な保育が行われています。
一方、私立保育園では、行事や園外活動、英語教室や体操教室などに注力し、独自性のある保育方針やサービスを提供する傾向があります。
>>>あわせて読みたい「公務員保育士になりたい!その方法や私立保育士との違いを紹介」
以下では、公務員保育士になる方法について解説します。
前述の通り、公務員保育士になるためには、保育士免許を持っているだけではなく、公務員試験に合格する必要があります。
公務員保育士として働くまでの大まかな流れは以下の通りです。
公務員試験は受験できる年齢が定められており、この基準は各自治体によって異なります。
多くの自治体では、“30歳まで”もしくは“35歳まで”が設定されている傾向にあります。
そのため、公務員保育士を目指す場合は該当する自治体の受験資格をよく確認し、早めに準備しておくのがよいでしょう。
公務員保育士は非常に人気がありますが、応募に対して募集枠が少ないため、倍率が高いことが一般的です。
また、必ずしも毎年募集があるわけではないため、最新の募集状況をこまめにチェックしておくことが大切です。
公務員保育士にはたくさんの待遇が保証されていますが、中でも“休暇の取りやすさ”と“産休育休制度”は保育士にとって大きな魅力です。
例えば、休日に出勤があった場合でも必ず平日に代休が取れる点や、休暇の種類の多さが特徴です。
また、産前産後休暇・育児休暇は最大3年間取得可能なため、ゆっくりリフレッシュして職場に復帰することができます。
日々忙しい保育士にとって、よい労働条件は働くモチベーションになります。
公務員保育士であれば、より充実した生活を送ることができるでしょう。
今回は、公務員保育士の給料や年収、なり方について解説しました。
公務員保育士になろうと思ったら、情報収集を早めに行い、計画的な準備を進めることで合格を目指すことができるでしょう。
また、近年では私立保育園でも働きやすい環境が整備されているところが増えています。
それぞれの特徴を理解し、自分の希望に合った選択をしてくださいね。
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