保育士に英語力は必要?英語を使う保育園や求められる英語力とは

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保育士として働いている皆さんは、どの程度英語が話せますか?日常会話程度は話せるという方から、英語は苦手!という方まで、さまざまだと思います。今回は、保育士として働くうえで求められる英語力や証明できる資格、保育士が英語を学ぶことでどんな場面で活躍できるかについて解説します。

勤務先によってもさまざまな保育士の英語力

保育士として働くためにはどのレベルの英語力が必要?
英語が話せなくても大丈夫?
など、英語に関する疑問を持つ方もいるでしょう。

保育士に求められる英語力は、勤務する保育施設によっても異なります。

ここでは、一般的な保育園・プリスクール・インターナショナルスクールの3つに分けて、それぞれに必要な英語力について解説します。

一般的な公立・私立保育園

一般的な公立や私立の保育園では、英語力は問われないことがほとんどです。

「英語教育」を取り入れている保育園でも、外国人講師が派遣されて指導するケースが一般的。
保育士に対して高い英語力を求めるシーンがあまりありません。

保育士は慢性的に人手不足な職業であり、英語力よりも保育の即戦力を求める園が多いためともいえるでしょう。

しかし上記のような英語教育を取り入れている保育園では、子どもたちと一緒に英語教育を楽しむことができるため、英語力があれば歓迎されることも。

また保護者に外国籍の方がいる場合、ある程度の英会話ができる保育士がいることで、保護者にとっても園にとっても心強い存在となるでしょう。

プリスクール

プリスクールとは、未就学児を対象に英語で保育を行う施設のことです。

プリスクールでは外国人講師が勤務していることが多く、保育士は外国人講師と日本人の園児・保護者の間に立って、通訳的な立場を任されることも。
そのため、日常会話レベルの英語力が必要です。

英語でのスムーズな会話に不安のある保育士の場合、転職して最初のうちは語学に苦戦することもあります。
しかしプリスクールは普段の保育を英語で行うため、保育士として働きながら自然に英語力を身に付けることも可能です。

保育士採用試験では、海外留学経験者が優遇されることもあります。
また留学経験はなくても、積極的に英語でコミュニケーションを図ろうとする前向きな姿勢が評価される場合もあるなど、基準は園によってさまざまです。

インターナショナルスクール

インターナショナルスクールでは、英語のみで保育を行います。

英語しか話せない講師・園児・保護者と、日常会話が問題なくできるネイティブレベルの英語力が必要です。

仕事内容は一般的な保育士とほとんど変わりませんが、基本的に使用する言語は英語となります。

採用試験ではネイティブレベルの英語力のほか、海外留学経験などが求められることも。

最初から高い英語力は求められない場合でも、円滑に保育を進められる程度の英語力の習得が必要となります。

保育士が英語力を証明できる検定や資格

勤務する施設によっては、英語に関する資格が必ずしも必要ではない保育士。

しかし英語に関する資格を持っていることで、採用が有利になるケースもあります。

ここではは、保育士が英語力を証明できる検定や資格を紹介します。

TOEIC・英検(実用英語技能検定)

保育士が英語力を証明できる代表的な資格として、TOEIC英検が挙げられます。

TOEICはいまや保育施設に限らず、多くの企業でも英語力を判断する基準となっていますね。

また英検(実用英語技能検定)は日本国内でも広く認知されているため、比較的英語力を証明しやすい資格の一つです。

英検とTOEICのスコア比較は以下の通りです。

【TOEIC】

  • TOEIC945点以上(英検1級相当)
    ネイティブレベルの英会話・高度な長文作成・理解が可能
  • TOEIC785点以上(英検準1級相当)
    日常・ビジネスで問題のない英会話・文章作成・理解が可能
  • TOEIC550点以上(英検2級相当)
    日常的な英会話と簡単な文章作成が可能
  • TOEIC225点以上(英検準2級相当)
    簡単な日常会話と文章を理解できる
  • TOEIC120点以上(英検3〜5級相当)
    簡単な単語やフレーズを使って最低限の意志疎通を図れる

【英検】

  • 5級:中学初級程度
  • 4級:中学中級程度
  • 3級:中学卒業程度
  • 準2級:高校中級程度
  • 2級:高校卒業程度
  • 準1級:大学中級程度
  • 1級:大学上級程度

*出典: 日本英語検定協会

学生で検定を受けたという方は、履歴書に書いてアピールしてもよいでしょう。

ちなみにTOEICと英検のスコアに有効期限はありませんが、TOIECの場合は証明書の発行期限が2年間と定められているため、注意が必要です。

なお履歴書に記載できるのは、英検2級以上が目安ともいわれています。

保育英語検定

あまり聞き慣れない保育士もいるかもしれませんが、保育士英語検定という検定もあります。

2011年(平成23年)からスタートした「保育士専門の英語資格検定」です。

英検やTOEICと同様に、取得したレベルによって英語力が判断されます。

  • 1級(専門レベル)
    高いコミュニケーション能力、文章の作成能力があり、保育園で中心的な役割を担うことができる
  • 準1級(実務レベル)
    円滑なコミュニケーションと実務に最低限必要な文章作成、下位資格者に指示ができる
  • 2級(補助レベル)
    子ども・保護者とのコミュニケーション、簡単な文章の作成、英語での保育の補助ができる
  • 3級(基礎レベル)
    文法の基礎を理解した上で、定型文を使い、子ども・保護者とコミュニケーションを取ることができる
  • 4級(初級レベル)
    簡単な定型文を使って、子どもとコミュニケーションが取れる
  • 5級(入門レベル)
    初歩的な単語やフレーズを理解することができる

保育英語検定の試験では、TOEICや英検とは異なり保育現場で実際に使用される英語が出題されます。

そのため、試験勉強を通して、より実践的な英語力を身に付けられることが可能です。

*出典:一般社団法人保育英語検定協会

これからは保育士も英語力が必要!?

現在、保育の現場でもグローバル化が進んでおり、保育士にも英語力が求められる時代になってきています。

保育士が高い英語力を身に付けることにより、キャリアアップを見込めるだけでなく、転職やブランク後の再就職に活かすことも可能です。

また海外(特に欧米)では家庭でベビーシッターを雇い、自宅で保育をすることも一般的。
海外から赴任してきた外国人のご家庭では、英会話のできるベビーシッターを希望することもあるでしょう。

さらに小学校での英語科目の必修化に伴い、幼児教育の段階から英語に触れる機会を設ける園も増えています。
日常会話はできなくても、子ども向けの英語の歌を歌ったり、簡単な単語を覚えるなどといった取り組みが必要になるでしょう。

保育士にとって、今後英語力の習得は必須になっていくことが予想されている現在。
今から少しずつ取り組むことで、将来のキャリアアップに役立つでしょう。

留学経験があったり、すでにある程度の英語力がある保育士の場合、英語力を活かした転職活動にチャレンジしてみるのもおすすめです。

まとめ

保育士に英語力が必要かどうか、普段あまり考えたことのない方も多いテーマだったかもしれません。

しかし保育士専門の民間の英語検定もあるなど、これから「英語が話せる先生」は、ますますニーズが高まるでしょう

語学を急に習得することは難しいですが、今から少しずつ学ぶことで、将来のスキルアップにも繋がるかもしれません。

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