保育士が子供に怒りすぎてしまう原因は?対処法や叱るときのコツ

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忙しい保育業務をこなしてるときに子どもに少しでもやんちゃされたら、ついカッとなって怒りすぎてしまうことはありませんか?子どもの安全や社会性を育むために、ときには怒ることももちろん必要です。しかし、過度に怒りすぎることはかえって子どもに悪影響を与えてしまいます。今回はなぜ子どもを怒りすぎてしまうのか、その原因や対処法、正しい叱り方についてご紹介します。

保育士が怒りすぎてしまう原因

保育士が怒りすぎてしまうことには、いくつか原因があります。

精神的に余裕がない

新人や転職したばかりで環境や業務になれていなかったり、理想と違う現状に戸惑ったりしているなど、精神的に余裕がないときはついカッとなってしまいがちです。

また行事前の残業続きや準備に追われていて疲れがたまっていたり、プライベートで辛いことやがあったときなどにも感情が高ぶりがち。

精神的に余裕がないために、些細なことでついつい怒りすぎてしまうことがあるようです。

怒ることで子どもを支配しようとしている

いつもケンカばかりしていたり、クラスの中が落ち着かず騒がしい場合、怒ることで子どもに威圧感を与えて言うことを聞かそうとする保育士もいます。

怒ることで場を鎮めることが習慣化すると、子どもたちも慣れてしまい「怒られるまでは何してもいい」と学んでしまうことも。

また子どもは怒られると一旦辞めますが、なぜ怒られたのかという本質的な部分を理解できないことが多いため、同じことを繰り返してしまいます。

そしてさらに保育士が怒鳴り…という悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。

保育士自身の性格

自分の意思や感情をストレートに伝える性格を持っている場合、知らない間に子どもたちの感情を無視してしまっていることも。

また自分の気持ちが落ち着いているときは機嫌が良く、機嫌が悪いとすぐ怒るという感情の起伏も激しめです。

自分の考えに重みを置くことは大切ですが、相手はまだ子ども。

ストレートに言葉や態度に出す前に、「今の自分はどう立ち振る舞うべきか」について考えてみましょう

子どもに悪影響!怒ると叱るの違いとは?

子どもを怒りすぎてしまう保育士は、そもそも「怒る」と「叱る」の区別がついていないことが多いです。

一見同じように見えますが、実はこの2つは全く別物。

違いをまとめてみました。

「怒る」ということとは?

「怒る」とは、相手が自分の思い通りに動かないことに対して腹を立て、感情的になってしまうことです。

保育士が感じた嫌な感情が一方的に爆発することで出る行動のため、子ども達は「なぜ保育士が怒っているのか」を理解できず、困惑してしまいます。

怒られたそのときだけは保育士の威圧に委縮して行動を止めますが、なぜ怒られたのか理解できないため、結局同じことを繰り返します

こうして「怒る」ことが常習化してしまうと、子どもたちが萎縮してしまい、自分の気持ちを発したり行動できなくなってしまい、保育園でのびのびと過ごすことができなくなることも。

つまり怒ることだけでは子どもの行動は変わらず、エスカレートすると子どもの成長にも悪影響を及ぼしかねません

「叱る」ということとは?

「叱る」とは子どものことを考えて、子どもを良い方向を導くために注意やアドバイスをしたりすることです。

子どもの行動に対して指摘はするものの、決して感情的になることはなく、子どもが理解できるようにひとつひとつ説明します。

その行為をしてはいけないことを伝え、なぜしてはいけないのかを説明し、どうすればよかったのかをわかりやすく伝えます。

「怒らず」に「叱る」ことが大事

怒ると叱るの違いは、相手のことをきちんと考えているかという点にあります。

2.3歳の子ども達の行為は、気持ちが先行してしまった結果であることがほとんど。
危険なことを知らなかったり、言葉できちんと伝えられない未熟さゆえに、トラブルになることが多いのです。

そのためどう説明すれば理解できるのか、冷静に一貫した態度で、子どもの理解力も考えながら根気よく話すことが大切。
きちんと子どもの話を聞いてあげることもポイントです。

理解し納得できると、子どもは「やってはいけないことなんだ」と自分自身を咎めることができるようになります。

 子どもへの関わり方やトラブル回避の仕方など、先輩保育士の対応や解決方法をよく観察するのも1つの方法です。

子どもを叱るときのコツ

ただ子どもに言葉をぶつけるだけでは、なかなか理解されないもの。

子どもを叱るときのコツについて3つ挙げてみました。

簡潔・具体的に伝える

叱るときは、ただ単にだらだらと説明すればいいというわけではありません。

何かをしてほしいときやめてほしいときは、その場で簡潔に伝え、具体的な代替案を提案するようにしましょう。

例えば「それは危ないからやめてね。もっとこういう風なやり方があるとおもうな。」など。

この際に決して感情的に大きな声を出して怒ってはいけません。

理解できたら褒める

叱られたことを理解できたとき、以前に注意されたことを自分で止めることができたときは、たくさん褒めてあげましょう

子どもは褒められることで達成感・満足感を得ることができ、それが成長に繋がります。

保育士に叱られたことで落ち込んでしまう子どももいるため、その後もケアという意味合いでも褒めてあげることは大切です。

子どもの気持ちを受け止める

何より大切なことは、子どもの気持ちを受け止めて伝えることです。

もし問題行動を起こして子どもが大泣きしたり、かんしゃくをおこしたとしても、まずは気持ちがおさまるまで待ってあげましょう。

感情が高ぶっているときに何をいっても耳にはいってきませんし、自分自身どうしていいのかわからなくなってしまっているのです。

気持ちが少し落ち着いたあと、なぜその行動をしたのか理由を聞き、子どもの気持ちを受け止めたあとでその行動がなぜよくなかったのかを伝えます

その行為をするとどうなるか、相手も自分もどんな気持ちになるか、子どもに考えさせて気づかせましょう。
自分自身で考えさせることで、次また同じようなことが起こったときどうすればいいのか、分かるようになります。

まとめ

子ども達は、笑顔が素敵な優しい保育士が大好きです。

叱られたとしてもそこに愛情を感じることができれば、子ども達は安心し、楽しく過ごすことが出来るでしょう。

感情的になることもあるかもしれませんが、そのままでは問題解決にはなりません。

「怒り」そうになった時は一度深呼吸して、自分の発している言葉が子どものことを思ってなのかどうか考えてみるといいかもしれませんね。

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