保育士にお気に入りの子がいるのはダメ?子供を差別しないために

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たくさんの子どもたちが集まる保育園では、さまざまな性格の子どもたちがいて当たり前。その全ての子どもたちと関わる保育士が、「お気に入りの子」を見つけることは不思議ではありません。しかし、お気に入りの子ばかりを気に入ってしまい、他の子を疎かにしてはいませんか?今回は、保育士のお気に入りの子について注意すべき点を解説していきます。

保育士にお気に入りの子がいるとどう思われる?

保育士にお気に入りの子がいるのは、何も不自然なことではありません。

相性や好みは人間誰しも持っているもののため、その中でお気に入りの子が存在するのは当たり前なことです。

しかし保育士の態度によっては、「お気に入りの子」がいることに対して周りからシビアに見られているもの。

自分が思っている以上に、子どもたちを含め周りは敏感に察知していることに気付きましょう。

子どもに否定的な考えを持たせてしまう

保育士がある子どもばかりを可愛がっていると、周りそうでない子どもたちは否定的な考えをしてしまうことがあります。

可愛がられている子を見て「あの子ばかり褒められてずるい」「先生はなんで私のことを見てくれないのだろう」「あの子はまた可愛がられているな、良いな」という感情を抱く子も。

子どもにネガティブな感情を抱かせてしまうと、自己肯定感が低くなり、これからの人間関係を構築していくうえでの大きな障害になってしまいます。

保護者に否定的な見方をされる

保育士のお気に入りの子に対する態度は、気を付けないとあからさまになり、子どもたちにも十分伝わってしまうものです。

またそれらは送迎の際などで保護者の目にも入り、「あの子ばかり抱っこしていて、うちの子はほとんど抱っこしてもらっていない」「あの子とばかり話しているけど、うちの子は?」などの否定的な考えを持たれてしまいます。

自分では意識していなくても周りは「どうして」「ずるい」といったマイナスな感情で保育士を見ることになり、保護者との関係が悪化する原因にもなってしまうのです。

特定の子と関わりを深めると誤解される

中には、保育士自身にお気に入りの子という認識がなく、ただ交流を深めていたら周りから「ひいきだ」と思われていた、という例も。

子どもたちは実にさまざまな個性を持っていて、その中で自分に懐いてくれたり甘えたりされると、可愛くなってついつい関りを深めてしまうことがあるかもしれません。

しかしそれが意図していなくても「お気に入りの子に贔屓している」行動になり、周りに「あの子だけ可愛がっている」と認識されてしまうのです。

好きや好みの感情は、人間関係を築いていくうえで当たり前に出てくるものですが、保育士という立場では、その感情を解放しすぎるのはトラブルの元となり危険。

特別な感情を抱いても、保育士の立場をしっかり理解し心に留めておくことが大切です。

保育士にお気に入りの子がいたっていい

中には「あの子は可愛いのに、あの子は苦手…」とお気に入りの子と苦手な子に分けて見てしまう自分に、罪悪感を抱く保育士もいるかもしれません。
苦手な子に対して申し訳ない気持ちになり、自分を責めてしまったことはありませんか。

保育士という立場上、どの子にも平等に接しなければならないと分かっているからこそ、そうできない自分に嫌気がさしてしまうのですね。
もしかしたら、「自分は保育士に向いていないのかも」と自信喪失してしまっているかもしれません。

しかし、保育士も子どもたちと同じようにそれぞれの生まれ持った個性があるため、合う・合わない人がいて当たり前です。

子どもとの相性があるのは極自然なことですので、悩む必要はありません。

お気に入りの子がいても苦手な子がいてもいいのです。

問題なのは、その気持ちをあからさまに出してしまう行動にあるのです。

保育士がお気に入りの子にしてはいけないこと

保育士がお気に入りの子や苦手な子に対して、してはいけないことを挙げてみました。

改めて、自分の普段の保育を見直してみませんか?

お気に入りの子を特別扱いする

いくら可愛いから、素直だから、良い子だからと言って、お気に入りの子だけ特別扱いをするのはやめましょう
特別扱いとは、一般的に言う「ひいき」のことです。

発表会でいつもその子ばかりを真ん中にする、主役にする、イベントでいつも目立つ場所にさせる、などがひいきにあたります。

保育士のお気に入りの子は、きっと器用で手がかからなかったり、なんでも上手にこなしたり、聞き分けが良かったりする子でしょう。
そのような子どもは、クラスのお手本になるのでどうしてもメインにしたくなるのですが、毎回メインを務めていると特別扱いと周囲に受け取られてしまいます。

子どもたちの立ち位置や役が偏ることのないよう注意しましょう。

お気に入りの子とばかりコミュニケーションをとる

保育士が子どもたちを遊んだり話したりする理由は、コミュニケーションをとることで子どもたちの発達を確認して、愛情と信頼を深めるためです。

お気に入りの子とばかり関わっていては、その他の子どもたちとの関係が築けなくなり、目が行き届かなくなってしまいます

保育士という立場上、子どもたちとは平等に接しましょう。

苦手な子に冷たくする

人間誰しもそうですが、苦手と意識した瞬間、余計目につくというもの。

しかし苦手な子でも他の子と比べて強く怒ったり、冷たくあしらったりなどの行動は絶対やめましょう

目につくあまり口を出してしまいたくなりますが、ここは保育士という仕事だとしっかり自覚して、頻繁に怒ることは避けるべき。

強く怒るのではなく、その子に伝わるよう冷静に言い聞かせる方法で対応しましょう。

まとめ

子どもたちにとって園は、他者と過ごす小さな社会。
親元を離れて過ごす初めての場所であり、園にいる間は保育士が子どもたちの保護者役を担っている大切な場所です。

人格形成に重要な幼少期を保育士の元で過ごすことになるため、保育士や職員はどの子にも平等に接することがとても重要なのです。

保育士にお気に入りの子がいるのは問題ありませんが、大事なのは特別扱いしないこと。

保育士の役割を自覚して、子どもたちみんなに平等な対応をとっていきましょう。

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