お役立ち情報
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保育士は体力勝負の仕事でもあるため、どうしても職業病が多くなってしまう職業です。あまり知られていませんが、職業病の一つとして問題視されているのが「耳鳴り」。子どもの大きな泣き声を間近で日常的に聞いていることや、頑張りすぎるあまりストレスが原因で耳鳴りが出るなど、さまざまな要因があります。今回は保育士の耳鳴りの原因と対処について解説していきます。
■目次
さまざまな年齢の子どもたちが集まる保育園では、常にどこかで誰かが泣いているという状況もめずらしくありません。
特に大型連休明けや新入園児が入ってくる4月は、ひときわ泣き声の溢れる時期です。
このような時期の子どもは、ベテラン保育士が担当しても泣き止まない、ということもあるでしょう。
実は子どもの泣く声は60~100デシベルあるといわれており、大きさとしてはセミの鳴き声や救急車のサイレンレベルから、カラオケボックス内での音量に相当します。
日常的にこれだけの大音量を間近で聞き続けることにより、耳鳴りを起こしてしまい、最悪の場合難聴といった症状が出ることも。
このように保育士は、子どもたちの泣く声が原因で耳鳴りを起こすことがあるのです。
子どもたちの泣く声があまりにもひどい場合、他の子どもたちに伝染してしまうだけでなく、保育士の耳にダメージを与えてしまうことも。
日常的に子どもたちがひどく泣いているときは、どのように対処すべきでしょうか。
まず、泣いている子どもの生活リズムに着目しましょう。
三食きちんと食べ、起床・就寝時間が決まっている、休みの日は運動している、など生活リズムが整っている子どもは、長泣きの頻度が少ないようです。
全ての子に当てはまるわけではありませんが、生活リズムが整っていると朝のルーティーンができあがっており、子どももリズムよく準備できる傾向にあります。
テンポよく準備し登園できるので、子どもの情緒が安定するのです。
その結果、泣いたとしても長泣きには繋がらないと考えられます。
一方で生活リズムが乱れていると、子どもは毎日することが違うので戸惑ってしまい、不安になります。
このように、生活リズムが整っているか、乱れているかで子どもの泣いている理由が見えてくる場合もあるのです。
子どもが泣く理由は保護者の「預けるなんてかわいそう」「こんなに泣いているのに仕事に行かなければならない」というマイナスな考えにもあります。
親が子どもと離れるときに悲しそうな顔をしていたら、その感情はダイレクトに子どもへと伝わります。
親が園に預けるときの感情が、子どもの不安を増幅させるのです。
そこで親が子どもと離れる際は、保育士が親に寄り添う言葉をかけたり元気になる行動をとったりしてみましょう。
例えば「今は泣いていますが、お母さんの姿が見えなくなるとケロッとして、お友達と楽しそうに遊ぶんですよ」「園ではお歌が好きで毎日元気に歌っていますよ」など、親が安心する言葉がけをします。
そうすることで、親は気持ちが楽になり自然と明るい表情を見せてくれるでしょう。
最後に「お母さん行ってらっしゃーい」と元気にサヨナラして笑顔が見られたら大成功です。
保育士と親が一緒に楽しそうに会話している姿を見れば、子どもは不安材料が無くなりすぐに泣きやむでしょう。
保育士や保護者がどんなに笑顔でいても、感情のコントロールが難しく泣き続ける子はいます。
そんなときは、無理して泣き止ませようと必死になる必要はありません。
なぜなら泣くことは悪いことではないためです。
泣くということは、何かを感じて感情を表に出しているということ。
泣いても良いという視点で子どもに接すると、自分の気持ちが大らかに変化するのを感じるはずです。
するとその心の余裕が子どもに伝わり、安心感に繋がります。
次第に泣いている時間が短くなるはずですよ。
保育士の耳鳴りの原因は子どもの泣く声だけでなく、ストレスも一因しています。
保育士のストレスとはどのようなものがあるか、みていきましょう。
保育士の仕事は保育だけではありません。
事務作業から連絡業務、保護者との関係を築いたり行事の予定を立てたり準備したり、さまざまな業務をこなす必要があります。
特に保育士になりたての頃はやるべき仕事が盛り沢山で、十分な睡眠をとれないことも。
そのうえ緊張もしているため、体調が崩れがちです。
簡単にはいかないかもしれませんが、睡眠第一と考え、できるだけ睡眠時間を確保するよう心がけましょう。
頑張りすぎて体調を崩してしまっては元も子もありません。
職場に迷惑をかけてしまい、長期療養が必要になってしまうことも。
耳鳴りがする、めまいがする、などの不調が出る前にしっかり体調管理をしましょう。
女性が多い職場の保育士は、保護者との関係も密接で人間関係が濃密になりやすい職業の1つです。
同僚や先輩保育士とうまが合わない、園長先生が苦手、など職場内の人間関係がうまくいかないと大きなストレスになります。
また職場の雰囲気が悪かったり、保護者からのクレームを共有できなかったりということも、ストレスの原因に。
このような職場で働いていると、次第にストレスが溜まり耳鳴りなどの症状が出てきてしまいます。
耳鳴りの症状が出た場合は、どのように対処すべきでしょうか。
耳鳴りは放置しておくと難聴などの病気に発展してしまうため、我慢して無理せず、適切に対処するようにしましょう。
耳鳴りの症状が気になり始めた場合は、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。
耳鳴りの症状がある疾患には、主に以下のものが挙げられます。
ひとくちに耳鳴りといっても、耳鳴りの症状が出た場合さまざまな疾患が考えられます。
病院でしっかり診療を受け、適切な治療を受けることが回復への何よりの近道です。
園に休職制度がある場合、治療のために利用するのも方法です。
もしなければ、園長に体調不良や心の現状を訴えて、休ませてもらえるよう交渉してみましょう。
いきなり休職は抵抗がある…という思いがある場合は、有給休暇から入る手もあります。
また耳鳴りの原因が現在の職場にある場合、職場を変えることで症状が緩和されることもあります。
今の職場にい続けることで体調に不調をきたしてしまう場合、自分のためにも転職を考えましょう。
保育士の耳鳴りの主な原因には、子どもたちの泣く声を日常的に聞き続けいていることや、ストレスが考えられます。
どうしても治らない場合は病院を受診し、診断を受けることで治療に取り掛かることができるでしょう。
周りの保育士にも理解を求め、これ以上体調を崩すことのないよう、無理せず業務を行えればいいですね。
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