保育園で子どもに交通ルールを教えよう!ねらいや指導方法を解説

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外遊びや公園への散歩など、保育士が子どもたちを連れて外に出る機会は意外と多いものです。しかし保育園の中とは違い、一歩外に出るとそこは車や自転車などが行きかう場所。いくら保育士がついていても、ヒヤッとする場面があるのではないでしょうか。事故を防ぐことはもちろん、就学前の準備段階としても子どもたちに交通ルールを学んでもらうことはとても重要です。今回は、保育園での交通ルールを学ぶことのねらいや伝え方のアイデア、指導方法についてもご紹介します。

保育園で交通ルールを教えることは必要?

1日の大半を保育園で過ごす子どもたち。
外遊びや散歩などもちろん外にいくことは多いとはいえ、保育士が必ず見守っています。
そんな子どもたちに交通ルールを教えるねらいとは一体何でしょうか。

子どもの交通事故の大半は子どものひとり歩き

実は子どもの交通事故の大半は、幼稚園や保育園での帰り道、小学校での登下校、友達と遊んでいる最中などで、ひとり歩きをすることで起こっています
まだ危険予知能力が低い子どもは、どのような行動をとれば危ないのか、またどのような行動をとれば危険を回避できるのか判断することは難しいのです。

例えば転がったボールを追いかけようと道路に飛び出したり、友達と追いかけっこをして人やものとぶつかったり、向かいの歩道に友達を見つけて赤信号でもわたってしまったりすることも。

大人の世界では常識でも、子どもは「やりたい!」と思ったことを頭で考えるまえに行動してしまう傾向があるのです。

子どもの交通事故は正しい知識の提供で防げる

こういった子どもの交通事故は、きちんと交通ルールをお約束として子どもたちがとらえ、身につけることで未然に防ぐことができます

友達と仲良く楽しみながら学ぶことで、お互いに注意しあったり、集団でも交通ルールを守ったりする意識が高まりまるでしょう。

また保育園の中という安全な場所から外にでると、どんな危険が潜んでいるのか、考えるきっかけになり、自分で事故を未然に防ぐことができるようにもなります。

就学前にしっかりと交通ルールを身に着けていることで、就学してからも交通安全に意識を向けることができるようになるでしょう。
就学前の準備段階としても、交通ルールを学ぶことはとても重要です。

保育園ではどんな交通ルールを教える?

子どもに難しい交通ルールを次々に教えても、なかなかすべてを理解することはできません。

交通ルールにおいて「これだけは守ってほしい!」というポイントを絞ることが大切です。

子どもに守ってほしい交通ルールには、主に以下の3つがあります。

交通ルール❶横断歩道を渡る

横断歩道とはどんなものなのかを説明し、その上を歩くことの必要性を伝えましょう。

渡るときは信号が青でも、「右をみて、左をみて、危険がないことを確認する」ということも伝えます。

また渡るときに手を挙げて「今わたっています」ということを車の運転手に伝えることも、有効な方法の一つです。

交通ルール❷信号を守る

信号の赤・青・黄色はそれぞれどういった意味があるのかをきちんと教えましょう。

もし信号を無視してしまったら車とぶつかってしまう可能性があることも伝えます。

信号を渡るときは必ず青信号でわたり、もし青信号が点滅していたら焦って渡らず、次の青まで待つという指導をしましょう。

交通ルール❸道路に飛び出さない

子どもの交通事故の中でも多いケースが、道路への飛び出しです。

飛び出す原因はさまざまですが、よくあるケースには「公園で遊んでいておいかけっこをしていた」、「ボール遊びをしていてそのまま道路に飛び出してしまった」などが挙げられます。

道路には車や自転車などが通っていること、歩道では人が歩いていることを伝え、急に飛び出すとぶつかってけがをする恐れがあることを伝えましょう。

子どもに交通ルールを教えたいときのアイデア3選

交通ルールを教えるときは、ただ単に子どもたちに言い聞かせても記憶に残りません。

保育士だからこそできるアイデアを3つご紹介したいと思います。

絵本の読み聞かせ

子どもたちは絵本が大好きです。
絵本の中の世界に入り込み、自分が主人公になったように思え、その豊かな感性の中で想像をどんどん膨らませます。

交通ルールについて書かれてある絵本を読み聞かせることで、自分が主人公になって「信号が赤だから止まって待つんだね!」とスムーズに理解できるようになるでしょう。

外遊びや散歩の前などに交通ルールの絵本のよみきかせの時間をもってもいいかもしれませんね。

出典:amazon.co.jp

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交通安全クイズ

以上児の子どもたちはクイズやなぞなぞが大好きです。
特に年長になると、友達同士でクイズを出しあいこして遊ぶ光景がよく見られます。

交通ルールにちなんだクイズを子どもたちに出して考えてもらうのもいいでしょう。

もしかしたら子ども同士でクイズを出し合って自然と交通安全に関する知識が深まるかもしれませんね。



保育士による劇

4月、7月、9月、11月の交通安全の日に合わせて、保育士による交通安全の劇を行うのも良いアイデアです。

子どもたちは大好きな保育士の劇を見ながら、「〇〇先生あぶないよ!」と楽しく交通ルールについて学ぶことができるのではないでしょうか。



交通ルールを教えるときに気を付けることは?

保育士自身が模範になる

子どもたちの「どうして?」にきちんと答えてあげられるか、子どもたちの見本になれるかが保育士としてとても重要です。

子どもたちは質問やまねっこが大好きです。
「どうして横断歩道を渡らなければいけないの?」「渡らなかったらどうなるの?」「横断歩道がなかったらどうしたらいいの?」「横断歩道を渡る時どうして右左をみるの?」
子どもたちの素朴な疑問に保育士は答えることができるでしょうか。

どうしてルールというものがあるのかをしっかり伝えるようにし、保育士自身が模範的な行動を見せるようにしましょう。

一度きりでなく何度も伝える

何度も何度もルールを繰り返し伝えるようにしましょう。

1度や2度では子どもは理解できるはずもなく、繰り返しその場で伝えるようにすることで徐々に記憶に定着してきます。

例えいつもの公園であっても、いつもの散歩コースであっても、どういう危険が潜んでいるかをよく伝えるようにしましょう。

散歩中に交通ルールについて話をすることも重要です。
いくら絵本やクイズで学んだからといって、実際の場面に遭遇しないと大人でもイメージがわきづらいもの。

信号がチカチカしている時に「今は信号を渡っていいときかな?」と質問を投げかけるなど、普段の会話に織り交ぜてみましょう。

まとめ

保育園で交通ルールを教えるねらいは、子どもたちが楽しく交通ルールを学び、自分の身を守るということにあります。

絵本やクイズ、劇などで楽しく学び、実際の外遊びや散歩でしっかりと保育士が交通ルールについて説明をするようにしましょう。

何度も繰り返し説明し、記憶に定着させていくことが大切です。
 

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