【保育士の働き方】病後児保育とは?病児保育との違いや仕事内容

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病児保育事業は、子どもが病気にかかってしまったり、その回復期にあって保育施設にいけないときに変わって子どもを預かり保育してくれたりするサービスです。病児保育事業は病児保育・病後児保育にわけられますが、今回は病後児保育に焦点をあて、病児保育との違いや、そこで働く保育士の特徴についてご紹介したいと思います。

病後児保育とは?

病児保育・病児後保育は、体調不良が原因で保育園に通えない子どもたちをサポートする保育サービスです。
特に体調の悪い子どもの面倒を見ることが困難な、共働き家庭に利用されています。

病児保育は急性期の病気の子どもを預かる保育サービスである一方で、病後児保育は急性期は脱し回復期にあるが、集団の保育を受けるのにはまだ難しいという子どもを預かる保育サービスのことを指します。

病気をしている最中の子どもではなく、治りかけている子どもを対象にするという点で、病児保育とは対象が異なってきます。
例えば、「熱がでてすぐの時は仕事が休めたけど、これ以上休めない…」という保護者のニーズに応える役割を果たしているのです。

これらの保育サービスは乳幼児健康支援一時預かり事業のひとつとして位置づけられており、子育て支援のなかで重要な立ち位置を占めています。

病児保育事業の3つの類型

病児保育事業には、病児・病後児対応型、体調不良児対応型、非施設型(訪問型)の3つがあります。

病児・病後児対応型

病児・病後児対応型は、病院や保育園などが併設しているところが多く、急性期から回復期までの病気の子どもを一時的に預かります。

小児の病気の知識のある看護師や保育士が対応することも特徴です。
委託医と連携をとっているため、急変等あればすぐに診てもらえることも。

おおよそ10歳未満の児童が対象になることが多いですが、免疫がまだしっかりとついていない3歳未満の子どもたちが全体の6割を占めています。

人数配置基準も定められており、利用児童約10名に対し看護師1名、保育士は利用児童3名に1名以上配置するようになっています。

体調不良児対応型

保育園に通う健康な子どもが急に体調を崩してしまった場合に、保護者がお迎えにくる間まで対応する保育を指します。

この体調不良児対応型は保育園でのみ行われており、全国に500か所以上あるといわれています。

看護師2名以上の配置が必要であり、体調不良児が安静に過ごせる場所を確保する必要があります。

非施設型(訪問型)

体調不良の子どもの自宅に訪問し、仕事で不在の保護者の代わりに一時的にサポートする事業です。

病児・病後児どちらも対応しており、看護師、保育士のほか、対応するスタッフは事前に研修を受けてから自宅に派遣されます。

病気の子どもを外に連れ出す必要もなく、自宅という安心できる環境で過ごせるため、保護者からの需要は高まっています。
その一歩委で研修等が十分でなく、対応できるスタッフも限られているため、まだ実績が伸び悩んでいる面も。

受け入れに限りがあるため常に予約がいっぱいであることが多く、「利用したいのに利用できない」という問題が生じています。
未設置の市町村もあり、これからの病児保育事業の課題でもあるでしょう。

病後児保育の仕事内容は?

基本的に病み上がりの子どもを安全に預かるということが仕事になるため、保育園の保育士のように体力を使って遊ぶ仕事はあまりありません

体を使うことが少ないということを除けば、一般的な保育業務と仕事内容が大きく変わる部分もなく、子どもたちが楽しく過ごせるような環境づくりを行います。
しかし、子どもの病気に対する専門的な知識が必要です。

回復期にある子どもは活発なことがあるため、些細な子どもの変化を見逃さない観察力がも問われるでしょう。
また回復期といっても状態は子ども一人ひとり異なるため、それぞれの健康状態に合わせた保育を行う必要があります。

病児保育と異なり、病気をしている子どもを看病するわけではありませんが、常に看護師や医師とのコミュニケーションを取ることも必要です。

医療行為はありませんが、服薬や検温などを行うのは保育士の仕事
些細な変化を見逃さず、急変時にはすぐの対応や自己判断せず看護師、医師とスムーズに連携を取り合う柔軟さが求められます。

病後児保育のやりがいや難しさとは?

病児保育施設で保育士として働くやりがいには、以下のことが挙げられます。

少人数の子どもと接するため、子どもと深く関わることができる

室内で静かに過ごすため身体への負担が軽い

保育行事などがないため、残業や持ち帰り仕事が少ない

保護者とのコミュニケーションも密にとることができ、感謝されることも多い

子どもが元気になっていく様子を見届けることができる

一方で働く難しさには、以下のようなものがあります。

病み上がりの子どもを預かるため、責任が重い

保育する子どもが毎日変わる

病気の知識や対応、保育の仕方など臨機応変に対応する必要がある

一般的な保育士とは異なり、子どもの病気や病み上がりの子どもの対応方法についてを学ぶ必要のある病後児保育の保育士。

責任のある仕事ですが、子どもたちの健康のために働きかけ、子どもが元気に全快した姿を見ることができれば大きなやりがいを感じることができるでしょう。

まとめ

病児保育事業は、働く保護者にとって今やなくてはならない存在です。

特に病後児保育は、「まだ保育園いかせるのは不安だけど、これ以上仕事を休めない」という保護者に最適のサービスとして支持されています。

病み上がりの子どものケアをしたい、子どもが元気になるまで1対1で深く関わりたいという保育士さんは、病児保育士を目指してみませんか?

 

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