「すごい」はNG!?できる保育士の子どもを伸ばす褒め方とは

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「保育園で子どもを褒めてあげたいけれどいつも同じフレーズばかり…」そんな悩みを持つ保育士さんは少なくありません。子どもの自己肯定感を向上させるために、保育士はどんな言葉をかけてあげられるでしょうか。褒め方にはコツがあり、上手に褒められれば子どもの自己肯定感は上がり、間違った褒め方をしてしまうと自己肯定感を下げてしまう危険性も。今回は、できる保育士が実践している子どもの褒め方について解説します。

子どもを褒めることで得られる効果

なぜ子どもを褒めることが必要なのでしょうか。

褒めることの大切さについて解説します。

自己肯定感アップ

成長する段階で誰かに称賛されるという経験は非常に大切。
自分の行動が認められた、受け入れられている、と感じることにより、自己肯定感が向上するためです。

自己肯定感が向上すると、自分を認めて信じることができます。
そうやって自分に自信をつけることで、物事を明るく対処する力や、協調性を持って友達と仲良くするなどの感覚を養うこともできるのです。

このように、子どもたちがより良い未来を歩むために、自己肯定感を向上させることは必要不可欠。
その自己肯定感を育む大事な手段の1つが、褒めることなのです。

やる気アップ

自己肯定感を上げる以外にも、子どもたちのやる気を育むという効果も。

子どもたちは褒められることで自信がつき、なんでもできるという「やる気意識」が自然に湧いてきます

「もっとやりたい」「もっとできればもっと褒められる」という子どもたちの意欲につながるのです。

子どもたちのやる気が見られない…というときは、叱責せずにあえて褒めてみることも方法です。

「すごい」はNG!?子どもへの効果的な褒め方とは

「すごい」はなぜダメなの?

子どもを褒めるときによく使いがちな言葉が「すごい」。
悪い意味のない言葉ですが、実は褒め言葉としての「すごい」は時に子どもに悪影響を与えることがあります

例えば、お片付けが早くできた子どもに対して「すごいね」と褒め続けていたとします。
すると子どもたちは、保育士に褒めてもらいたいがために乱雑にお片付けを済まし、一目散に保育士の元へ駆け寄るようになってしまいます。

この子どもの行動は「お片付けをしっかりできたらすごい」ではなく「結果はともあれ早く済ませることがすごい」と捉えてしまっていることから発生しており、反対に丁寧にお片付けできていてもスピードが遅い子どもは「自分はすごくない」と劣等感を感じてしまうのです。

このように、子どもが大人基準の「すごい」を上手く飲み込めないことにより、子どもに悪影響を及ぼしてしまうことも。

曖昧な表現ともいえる「すごい」は、できれば避けたい表現なのです。

褒めたいプロセスを具体的に伝えよう

では、実際に「すごい」と思ったときにはどのように褒めれば良いのでしょうか。

子どもへの良い褒め方のコツとしては、以下のものがあります。

成果よりもプロセス(過程)に注目

具体的に伝える

頑張った姿勢を褒める

例えば、「きれいに服を畳めたね!」「大きな声で歌えたね!」「上手にかけっこできたね!」のように、成果よりも取り組んだプロセスや姿勢に注目して褒めてあげましょう。

子どもは抽象的に「すごい」と褒められても、自分は何が「すごい」のか瞬時に正しく判断することができません。
そのため自分の何が「すごい」のか、保育士が具体的に述べてあげることが大切なのです。

また褒めてあげた出来事に対して、見たものそのままを伝えることも分かりやすくて良いでしょう。
大きなお花が描けたね!」「赤色を使ったんだね、先生も赤色が好きだよ!」のような声掛けを行うことで、子どもは自分の行動に着目してもらえたことで自信がつくだけでなく、その後のコミュニケーションも捗ります。

知っておきたい褒め方ポイント

子どもの褒め方には、いくつかのポイントがあります。

言葉がけの前に名前をつける

名前を呼ばれることで、人格を肯定されていると感じ、嬉しい気持ちが倍増します。

自分の存在を丸ごと受け入れられている安心感から、次の課題にチャレンジしようという意欲にもつながるのです。

また、何かに夢中になっている子どもは外からの声が届きにくいので、名前をつけて気付かせてあげる、という効果もあります。

分かりやすいリアクションで

せっかく褒めてあげても、子どもにその気持ちが伝わらなければ意味がありません。

子どもの年齢にもよりますが、少しオーバーかな?と思うくらいのリアクションを取った方がよりよく伝わります。

柔らかな笑顔と、大きなジェスチャーで褒めてあげましょう。

視界に入るところで

子どもの視野は狭く、集中していると大人が目に入らないことも。

誰に言っているか分からない、ということがないようしっかりと目線を合わせてあげることがコツです。

子ども目線に合わせてしゃがんだり、目が合ったりしたことを確認してから言葉かけをすると効果がアップします。

声のトーンを上げる

同じ言葉でも、低い声と少しトーンを上げた声では、感じ方が大きく違います。

トーンが低い声では、本当にそう思っているのかな?と不安な気持ちにさせてしまうことも。

子どもたちに分かりやすく「嬉しい」気持ちを伝えるためにも、声のトーンを上げて伝えましょう

タイミングは思ったとき

あとで褒めようと思っても、他の業務に追われているうちに忘れてしまいがち。

褒めたいと思ったら、そのタイミングですぐに伝えるようにしましょう。

その場で褒めることで、子どもに分かりやすく伝わるだけでなく、言葉も鮮明に響きます。

まとめ

褒め方を知ると、いつもの言葉かけがパワーアップしてより効果的になります。

正しい言葉かけは、可能性を伸ばすこと、健全な育成を図ることに繋がります。

褒め上手になって、子どもの可能性をもっともっと広げましょう。
 

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