お役立ち情報
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保育園で行われるファミリーデーとは、育ててくれたお家の人たちに子どもたちが感謝の気持ちを伝えるイベント。さまざまな家庭環境を抱える子どもたち・ご家族に配慮し、母の日・父の日を明確に分けずに「家族について考える日」を創出するという意味のある日です。今回は、ファミリーデーのねらいや配慮すべきこと、導入やプレゼントのアイデアについて解説します。
■目次
保育園で行われるファミリーデーとは、母の日と父の日を合わせたイベント。
さまざまな取り組みを行い家族に感謝を伝える日として、多くの保育園で導入されています。
近年では多種多様な家庭環境を持つ子どもたち・ご家族への配慮から、母の日・父の日をそれぞれ単独で行わない園が増えてきています。
ファミリーデーは、その代替イベントとして「お家の人にありがとうと伝える」ことを目的として広く実施されています。
参観日として設定する園も多く、子どもたちが家族の人とのつながりを感じられるようなプログラムが行われる日です。
1907年にアメリカのとある女性が、亡き母の追悼のためにカーネーションを配ったことが母の日の起源とされています。
日本でもよく贈られる赤いカーネーションには、「無垢で深い愛」「母への愛」という花言葉があります。
1909年のアメリカで、男手ひとつで6人の子どもを育ててくれた亡き父への感謝の気持ちとして白いバラを墓前に捧げたとある夫人がいました。
既に母の日が先に制定されていた当時、夫人は「なぜ母の日はあるのに父の日はないのか」と牧師教会に歎願し、その結果父の日も制定されることになったのです。
ファミリーデーは、いわば母の日と父の日を分けない代わりに、家族に感謝を伝えるイベントです。
それぞれを単独で行うことはありませんが、お家の人への感謝と思いやりを表現する日としての役割を、ファミリーデーがそのまま引き継いでいます。
ファミリーデーを行うねらいとしては、以下の点が挙げられるでしょう。
●自分を育ててくれた家族に感謝の気持ちを伝える
●自分が家族に囲まれて育ってきたことを知る
●家族のためのプレゼントを製作し楽しむ
●家族を喜ばせることで自分も嬉しい気持ちになることを知る
●子どもたちと家族とのコミュニケーションの機会をつくる
ファミリーデーを行う際には、さまざまな家庭環境を抱える子どもたちへの配慮を行う必要があります。
ファミリーデーをきっかけに子どもたちやご家族が傷つくことがないように、細やかな対応を行いましょう。
ファミリーデーを実施する前に、まずは子どもたちの家庭環境を把握しておく必要があります。
近年では家族の在り方が多様化しており、ひとり親世帯や祖父母に育ててもらっている家庭など、さまざまな家族があります。
また両親が別居、離婚調停中など何らかの理由でどちらかに会えないということも。
子どもたちが楽しく取り組めるように、それぞれの家庭の把握と家庭に合わせたフォローを行うことが大切です。
子どもたちのなかには、ひとり親の家庭で育っている子どもも少なくありません。
プレゼント相手をお母さんやお父さんに限定しない、対象は家族の誰でもOKにする、「みんな同じではなく色々な家族がいる」ことを子どもたちに伝える、などの適切な声掛けとフォローを行っていきましょう。
あらかじめ保護者にファミリーデーの実施を予定していることを伝え、気持ちや要望があれば取り入れながら進めましょう。
ファミリーデーの最大の特徴は、対象をお母さん・お父さんにはっきりと分けないという部分にあります。
子どもたちが園で製作する贈り物を贈る相手は、相手を限定せず、子どもたちが自由に選べるようにしましょう。
例えば相手は両親でも、兄弟姉妹でも、祖父母でも誰でもOKのスタンスにすることで、子どもたちみんなが気軽に楽しめるイベントになるでしょう。
出典:amazon.co.jp
朝起きて、顔を洗って洋服を選んで、朝ごはんを食べたらお次はなあに?
それは、お母さんからのぎゅっ。
9時にも10時にも、お母さんは一日に何度でもぎゅっと抱きしめてくれます。
おかあさんが子どもをぎゅっと抱きしめる、愛情たっぷりな絵本。
いつも色んな人にぎゅっとしてもらうことの多い子どもたちにとっても、身近な愛情を感じやすい内容です。
お家に帰って家族をぎゅっと抱きしめたくなる作品。
出典:amazon.co.jp
3人目となる赤ちゃんを迎える日。
お父さんは仕事を早く切り上げてお家に帰ってきます。
赤ちゃんの出産を待つ2人の兄妹が、「お父さんはいつお父さんになったの?」と聞いてきました。
おかあさんは赤ちゃんを産んだらお母さんになるけど、お父さんはいつお父さんになるの?という子どもの疑問に、お父さんが答えていくお話。
自分が生まれたときに、自分のお父さんはどういう気持ちだったのかが伝わります。
出典:amazon.co.jp
お母さんとおばあちゃんと3人家族で暮らすさきちゃんは、今日が誕生日。
お母さんはタクシー運転手でいつも深夜まで仕事をしていますが、今日はさきちゃんの誕生日だから早く帰ってきてみんなでお祝いをする約束をしました。
でも、お母さんは何時になっても帰ってきません。
さきちゃんがべそをかきはじめたちょうどその頃、実はお母さんは…。
祖母・母と暮らす3人家族の女の子のお話。
忙しく奔走するお母さんの姿に、さきちゃんも強くなっていきます。
家族のあたたかみが分かる絵本です。
ファミリーデーにおすすめの、子どもたちと一緒に作れる製作物を紹介します。
トイレットペーパーや牛乳パックで、オリジナルのペン立てを製作するアイデアです。
実用性抜群のため、誰に送っても喜ばれること間違いなし。
使用する画材は子どもたちの月齢によって使い分けるとよいでしょう。
すぐ大きく成長する子どもたちにとって、足形は子どもの成長を実感できる記念品。
そんな足形をラミネートしたしおりを作って、育ててくれた家族にプレゼントするアイデアです。
動画ではお父さんの似顔絵を描くことになっていますが、ここは自分の顔を描いてみるのもよいでしょう。
デカルコマニーとは、絵の具などを転写させて左右対称のデザインを作成する描き方です。
子どもたちにちょうちょの羽を自由にデザインしてもらい、保育士がハサミで切ってちょうちょにしてあげましょう。
貼り付けるメッセージカードには、子どもたちの写真や「いつもありがとう」のメッセージを記入します。
多くの保育園で、近年広く導入されているファミリーデーについてまとめました。
さまざまな家庭環境を抱える子どもたちに配慮し、母の日・父の日を明確に分けず行われるファミリーデー。
全ての子どもたちが悲しい思いをせず、楽しんで取り組みに参加できるよう工夫することが大切です。
保護者の方のお気持ちや要望も取り入れながら、みんなで楽しめるイベントにしましょう。
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