お役立ち情報
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0歳児は乳児保育が中心となります。新卒保育士でなくても、初めて0歳児の担任となった保育士は、赤ちゃんを相手に戸惑うことも多いでしょう。コミュニケーションが取れない乳児の命を預かる0歳児の担任は大変なことも多い反面、その可愛らしさや成長に癒されることも。ここでは、0歳児の発達に即した適切な保育ができるよう、0歳児の特徴や保育のポイントをご紹介します。
■目次
短い期間でどんどん成長する0歳児。
脳科学でも才能逓減(さいのうていげん)の法則として注目されています。
人が持つ才能をもっとも多く引き出せるのは0歳児とのこと。
0歳児の発達段階を担任として正確に知り、可能性をどんどん伸ばしてあげたいですね。
【生後1カ月の発達】
●週に250g程度体重が増える
●ほとんどの時間を寝て過ごす(昼夜の区別がない)
●母親の声が聞き分けられる
●不快な感情を泣いて表現する
●徐々に追視ができるようになる
【生後2カ月の発達】
●手足を活発に動かすようになる
●「アー」や「ウー」といったクーイングが盛んになる
●追視をするようになる
●ものを見たり音を聞いて喜んだりする
【生後3カ月の発達】
●視力がおおよそ0.02~0.03となる
●子どもにより指しゃぶりがはじまる
●音のする方向に顔を向ける
●自分の手や体を見つめたり触ったりする
【生後4カ月の発達】
●首がすわりはじめる
●腹ばいの状態から首を上げることができるようになる
●ガラガラなどの玩具を握ろうとする
●興味のあるものを見つめる
●あやすと声を出して笑う
【生後5カ月の発達】
●徐々に寝返りが打てるようになる
●徐々に寝ている時間よりも起きている時間が長くなってくる
●離乳食が始まる
●自らおもちゃに手を伸ばすようになる
【生後6カ月の発達】
●1ヶ月に1cm程度身長が伸びる
●昼と夜の区別がでてくる
●寝返りが活発になってくる
●早い子どもの場合、歯が生えはじめる
●少しの間お座りができるようになる
●興味のあるものをつかもうとする
●手にしたものを口に入れようとする
【生後7カ月の発達】
●徐々に睡眠のリズムが整ってくる
●手の動きがより活発になる
●お座りができるようになる
●視力がおおよそ0.04~0.08となる
●ほしいものを見て声を出すようになる
●人見知りがはじまる
【生後8カ月の発達】
●すりバイで移動できるようになり探索行動がはじまる
●小さなものがつかめるようになる
●感情を表現するようになる
●相手の表情を読み取れるようになる
【生後9カ月の発達】
●"つかみ食べ"が多くなる
●ハイハイや後追いが始まる
●手先がより発達してくる
●ほしいものを指差して意思表示するようになる
【生後10カ月の発達】
●つかまり立ちや伝い歩きがはじまる子どももいる
●手を伸ばし自分でほしいものを持つようになる
●徐々に喃語が出はじめる
●簡単な言葉を理解できるようになる
【生後11カ月の発達】
●ハイハイの速度が速くなる
●つかまり立ちや伝い歩きが盛んになり行動範囲が広がる
●大人の言葉が少しずつ理解できるようになってくる
●物事と言葉と結びつけて記憶する
●模倣(まね)が始まる
【生後12カ月の発達】
●歩きはじめる子どもも出てくる
●最初の一語が出はじめる場合もある
●手先がより器用になってくる
●視力がおおよそ0.1以上となる
●より記憶力がよくなってくる
●模倣が盛んになる
発達にはもちろん個人差がありますが、目安として覚えておくとよいでしょう。
0歳児保育は注意すべき点がたくさんあります。
成長が非常に早い分発達に沿って注意点も変わるため、担任として常にチェックしておきましょう。
首がすわらない乳児は寝て過ごすことが多く、体温調節機能も未熟です。
保育室の温度調節や衣類の着せすぎに注意しましょう。
生後4ヶ月くらいになると首がすわりはじめ、腹ばいで首を上げることができるようになります。
玩具を握ることができるようになる時期でもあるため、握ったものを顔にぶつけないよう、目を離さないようにしましょう。
生後5ヶ月くらいになると寝返りができるようになってきます。
寝返りからうつ伏せ寝になることもあるため、寝ている間も注意して見守るようにしましょう。
寝返りが活発な時期は乳幼児突然死症候群のリスクが高い時期ともいえます。
などの配慮が必要です。
玩具を手にすると口に入れやすい時期でもあるため、誤飲に十分注意する必要があります。
お座りができるようになると視界がぐんと広がります。
興味があるものをつかもうとバランスを崩してしまうことも。
お座りが安定していない時期は、後方に倒れて頭を打たないようにクッションを置いたり、赤ちゃんチェアを使用してもよいでしょう。
乳歯が生えはじめたら、離乳食後にガーゼで歯や口の中を優しくぬぐってあげてください。
ずりバイやハイハイができるようになると行動範囲が広がり、小さなものがつかめるようになります。
移動中に小さなものを踏んで怪我をしたり、拾って誤飲することのないよう注意しましょう。
つかまり立ちやつたい歩きがはじまると、テーブルやサークルに頭をぶつけたり、転倒して床に頭をぶつけるなどの事故が増えてきます。
まだまだうまくバランスが取れない時期でもあるため、後方から保育士がサポートしてあげてください。
乳児とのコミュニケーションは愛着形成にとって、とても大切なことです。
この時期は泣くだけでなく、「アー」「ウー」といったクーイングもみられます。
乳児の声マネをしたり、スキンシップを図ったりするのがよいでしょう。
目はまだぼんやりと見える程度ですが、五感の発達のためにも、外の光や風を一緒に感じるのもよいでしょう。
手足の動きが活発になってくるので、どんどんスキンシップをとっていきましょう。
目で物を追えるようになってくるため、カラフルな玩具をゆっくり動かしてみるのもよいですね。
寂しい、不安、不快、甘えたいなど情緒の発達がみられる時期です。
スキンシップを図ることで、豊かな感受性を育てていく時期です。
ベビーカーでお散歩したり、外の刺激も少しずつ取り入れるとよいでしょう。
人見知りが始まり、母親や担任保育士以外の大人が近づくと泣いてしまうこともあります。
激しく泣いても慌てずに、落ち着いて温かく声をかけながら接していきましょう。
バランス機能を刺激するため、体全体を使ったスキンシップ遊びをすることもおすすめです。
どんどん動きが活発になり、生活のリズムも整ってくる時期です。
喃語で話したり、自己主張も見られはじめます。
保育士がそばにいながら興味を持った遊びを自由にやらせてあげるとよいでしょう。
簡単な会話やお歌などでコミュニケーションを取ることで、どんどん言葉がけをしていきましょう。
つたい歩きが上手になり、保育室内を自由に動き回れるようになる時期です。
「バイバイ」などといった簡単なジェスチャーを真似したり、大人の模倣をするようになります。
簡単な手遊び歌で保育士の模倣を楽しむことができる時期です。
手遊びや人形遊びなど、保育士な模倣からどんどん成長を促していきたいですね。
0歳児の担任は、目まぐるしい成長を見守ることができるため、とてもやりがいがあります。
保護者ともご家庭での過ごし方や成長の過程を情報交換しながら保育を進めていくとよいでしょう。
つかまり立ちやつたい歩きにより事故も起きやすいため、保育士がそばにいていつでもサポートできる体制を取っておくのもポイントですね。
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