チャイルドマインダーとは?働き方や資格の取り方などを解説

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訪問保育や自宅開業を中心に、少人数の家庭的保育事業を行うチャイルドマインダー。近年では待機児童や保育士不足の問題から、そのニーズが高まっています。保育士資格と併せ持つことで、転職活動が有利になるだけでなく、ライフステージに合わせた働き方をすることもできます。今回の記事ではチャイルドマインダーとは何か、仕事内容や働く魅力、資格の取り方、向いている人について解説します。

チャイルドマインダーとは?

チャイルドマインダーとは、いわゆる家庭的少人数保育の専門家
忙しい保護者に代わり、家庭訪問や自宅保育などを通じて子どもたちの保育を行います。

イギリスで発祥して以来約100年の歴史を持ち、イギリスでは「国家職業資格」としての認定を受けた資格です。

保護者の価値観や保育の方針をヒアリングし、その意向に合わせて保育を行うことが特徴。

近年日本国内でも、待機児童や保育士不足などの問題を受けてニーズが急増しています。

保育士との違い

保育士との違いとしては、まず資格の種類が異なる点が挙げられます。

保育士は国家資格であるのに対し、チャイルドマインダーは民間の資格

また保育士は1人で数十人の子どもたちを保育することが多いですが、チャイルドマインダーは1~3人と少人数保育が中心です。

チャイルドマインダーの勤務場所は保育園のような施設ではなく、利用者の家庭への訪問や自宅開業を行い勤務します。

ベビーシッターとの違い

同じく利用者の自宅に訪問し子どもたちを保育するベビーシッターとは、どういった点が異なるのでしょうか。

大きな違いには保育する子どもの人数や固定の有無にあります。

ベビーシッターは基本的に1対1で子どもを保育しますが、チャイルドマインダーは1人以上の子どもの保育が可能です。

またベビーシッターは派遣型のため不特定多数の子どもを対象としますが、チャイルドマインダーは契約型になることから特定の子どもを保育します。

チャイルドマインダーとして働く魅力

チャイルドマインダーの魅力には、どういったものがあるのでしょうか。

働き方を選択できる

チャイルドマインダーは、主に以下の3つの働き方を自分で選択することができます。

  • 自宅開業
  • 訪問保育
  • 保育施設勤務

保育士は施設への勤務のみ、ベビーシッターは訪問保育のみの選択になる一方で、チャイルドマインダーはさまざまな働き方を選ぶことができるのです。

また保育施設勤務の場合、保育士免許とチャイルドマインダーを併せ持つことでスキルの証明となり、転職活動が有利に働くことも。

ライフステージに合わせてさまざまな働き方にシフトチェンジできる点が、チャイルドマインダーとして働く魅力の一つといえるでしょう。

少人数保育のスキルが身につく

訪問先の家庭や自宅で少人数保育を行うことで、少人数保育のスキルを磨くことができるでしょう。

1人で大人数を保育する場合と異なり、子どもたちとじっくり向き合った保育を行うことができます。

子どもたちやご家族の意向に沿ったきめ細やかな保育ができることから、自分の理想とする保育が実現しやすく、やりがいも感じることができるでしょう。

長期間同じ子どもを保育できる

保育園では毎年のように担任が変わり、ベビーシッターは不特定多数の子どもたちを保育することが一般的です。

一方でチャイルドマインダーは、特定の子どもの保育を数年間継続して担当することになります。

同じ子どもを継続して保育し続けることができることから、子どもと深く関わることができ、子どもの成長を間近で見届けることもできるでしょう。

チャイルドマインダーの仕事内容

チャイルドマインダーは、契約しているご家庭の子どもたちの保育を行うことが仕事です。

保護者の意向をヒアリングしながら、少人数保育ならではの質の高い保育を行うことが求められます。

具体的な仕事内容は一般的な保育士やベビーシッターと似ており、子どもの月齢に合わせて食事・排泄・着替え・オムツ交換など生活のサポート、遊びや製作などの活動、連絡帳作成などを行います。

子どもたちが運動不足とならないよう戸外に出かけたり、散歩を行うことも。細かな内容は、保護者の意向に合わせて自分で企画を行います。

チャイルドマインダー資格の取り方

チャイルドマインダーの資格は資格認定講座を通じて取得しますが、資格認定講座には現在以下の3つが存在します。

NCMA,Japan

チャイルドマインダー発祥の地イギリスICMから、日本におけるチャイルドマインダーについて独占契約を締結している団体。

キャリアセンターに登録することで資格取得後の就業サポートを受けることもできます。

講座の種類 WEB講座、通信講座
受講費用 受講料(教材費込みの料金)214,500円、チャイルドマインダーキャリアセンター登録セット(受講費用+入会金)390,500円
修了目安 3ヶ月~6ヶ月

参照:NCMA,JAPAN

チャイルドマインダージャパン®

日本で初めてチャイルドマインディングを導入したNPO法人 新保育学会が認定した養成校で、46年にわたる教育研究実績を持ちます。

比較的安い金額で受講できますが、就業サポートはありません。

講座の種類 通信講座
受講費用 112,200円
修了目安 2ヶ月~4ヶ月

参照:チャイルドマインダージャパン®

ヒューマンアカデミー

通信講座業界大手のヒューマンアカデミーによる講座で、日本チャイルドマインディング&エデュケア協会(ACE)に認定されています。

就業サポートも手厚く、資格取得後も安心して就職活動ができます。

講座の種類 通学講座
受講費用 入学金33,000円、受講料379,760円
修了目安 6ケ月

参照:ヒューマンアカデミー|チャイルドマインダー講座

チャイルドマインダーに向いている人

チャイルドマインダーに向いている人の特徴を挙げてみました。

子どもが好きな人

子どもが好きで、子どものことを第一に考えて仕事することがチャイルドマインダーとして働くうえで最も大切です。

特定の子どもと深く関わることとなるため、精神力・忍耐力が必要ともいえます。

また子育て経験があれば、チャイルドマインダーとしての仕事に役立てることもできるでしょう。

責任能力のある人

他人の家庭の子どもを長期間付きっきりで保育することとなるため、高い責任能力があることが必須です。

子どもの怪我や病気に気をつけながらリスクヘッジを行い、必要なときはしっかりと子どもを叱ることも必要でしょう。

子どもを守ることについては、資格認定講座を通じて学ぶことができます。

体力に自信がある人

乳児の子どもを預かる場合はおんぶや抱っこを常に行ったり、幼児の場合は子どもと走り回って遊んだりなど、チャイルドマインダーの仕事は体力勝負といっても過言ではありません。

チャイルドマインダー自身に体力があることは、大きなアピールポイントにもなります。

体力に自信のない人は、簡単な運動から体力をつけてみましょう。

コミュニケーション能力に長けている人

チャイルドマインダーは保護者の意向や保育方針をヒアリングしながら、それに最適な保育計画を作成し実施します。

そのため、保護者・子どもと綿密にやり取りのできるコミュニケーション能力が必要です。

毎日その日に起こったできごとを細かく報告することで、チャイルドマインダーとしての信頼度も上がるでしょう。

まとめ

少人数保育の専門家ともいえるチャイルドマインダー。

近年ではニーズが高まっており、資格を取得することで就職・転職活動にも有利に働きます。

子どもとじっくり向き合いながら、自分の理想とする保育を実現したいと考えている方におすすめの資格です。
 

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