お役立ち情報
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赤ちゃんだった0歳児に比べ、子どもらしさがぐんと増す1歳児。一方で、1歳になりたての子どもと、もうすぐ2歳になる子どもとでは、発達が違いすぎて戸惑ってしまう保育士もいるかもしれません。それほど1歳児は1年間での成長が著しいのです。1歳児の発達について正しく知り、適切な対応と事故のない保育を心がけましょう。
また0歳児クラスでは子ども3人に対して保育士1名の配置でしたが、1歳児クラスは子ども6人に対して保育士1名となります。
手が足りず大変!と感じることもあるでしょう。
見守る保育士の数も減るため、1歳児の発達について正しく知り、適切な対応と事故のない保育を心がけていきたいですね。
【1歳〜1歳3ヶ月頃】
●積み木を2個積む
●音楽に合わせて体を動かす
●物を介しての保育士とのやりとりを何度も繰り返す
●保育士に甘えたり、思い通りにならないと泣いて助けを求める
●お昼寝が1日1回となる
●スプーンを持って自分で食べようとする
●ハイハイ、つかまり立ち、伝い歩きで階段の昇り降りをする
●一人で立てるようになる
●自分で1歩を踏み出してみたり、2〜3歩歩いたりする
【1歳3ヶ月~1歳6ヶ月頃】
●歩行が安定してくる
●行動範囲が広がり探索活動が盛んになる
●積み木を3個以上積む
●物の名前を覚える
●お気に入りの絵本を何度も読んでほしがる
●歌に合わせて手を動かしたり玩具を鳴らす
●簡単な言葉やしぐさで自分の気持ちを伝えようとする
●自分の思い通りにならないと、かみついたり、引っ掻いたりする
●食べ物の好き嫌いが出てくる
●両手でコップを持ち飲む
●衣類を自分で脱ごうとする
●テーブルなど高い所に登りたがる
【1歳6ヶ月~1歳9ヶ月頃】
●積み木を電車などに見立てて遊ぶ
●発語が盛んになる
●保育士の言葉を真似したり繰り返すようになる
●保育士の簡単な言葉が分かるようになる
●絵本のを一ページずつめくる
●紙に線を描いたりぐるぐるとなぐりがきをする
●「どうぞ」などのやり取りをする
●名前を呼ばれると返事をする
●友達と玩具の取り合いになることもある
●こぼすことはあるが自分で食べようとする
●排泄後、表情やしぐさ、言葉で知らせようとする
●両手でボールを持ち投げたり転がしたりして遊ぶ
●歩行のスピードが速くなる
●水道の蛇口をひねる
【1歳9ヶ月~2歳頃】
●物事への興味や関心が高まり自分でやりたがる
●身の回りの持ち物の名前が分かってくる
●8個程度小さな積み木を積む
●衣服の着脱に興味を持つ
●語彙が増え、二語文を話すようになる
●保育士や友達の名前を言うようになる
●ぐるぐると円を描いたり縦線を描こうとしたりする
●友達のしぐさや行動をまねて同じように楽しもうとする
●自我が芽生え「イヤ」と拒否するようになる
●自分の意思をはっきりと示すようになり、玩具などの取り合いなどが増える
●スプーンを持って自分で食べようとする
●その場で跳ぶことができる
●手すりに掴まりながら一段ずつ階段をのぼる
●ボールを蹴る
もちろん発達には個人差があり、上記は目安です。 しかし、
など、気になる点があれば、園長や上司に相談し保育士間で注意深く観察していく必要があります。
【1歳〜1歳6ヶ月頃】
●一人遊びがゆっくりと楽しめるような環境や玩具を用意する
●言葉や動作を真似しやすいよう、ゆっくりと大きく表し、子どもの言葉に丁寧に対応する
●おままごとやお人形遊びなど、簡単な言葉や動作のやりとりのできる遊びを取り入れる
●伝い歩きや一人歩きが盛んになるため、転倒などの事故に注意する
●初めて食べる食材は家庭で試してもらい確認しながら完了食へ移行していく
●睡眠時間や食事の内容などを家庭と情報共有し合い安定したリズムで生活できるようにする
●リズム遊びなどの全身運動や、つまむ、ちぎる、握るなど手先を使う遊びを十分に経験できるようにする
●行動範囲の広がり探索活動が盛んになる時期であるため、安全に十分に配慮しながら子どもの興味や関心を見守る
歩けるようになってきて、視野や興味の範囲もぐんと広がる時期です。
危険のないように見守ることと、興味の幅を広げられるよう「新しい経験」を積んでいくことが保育のポイントです。
【1歳7ヶ月〜2歳頃】
●保育者に甘えたり、「イヤ」「ダメ」と反抗する気持ちを受け止め、安心感をもてるように接する
●いろいろな物に触れて遊びたがる時期なため、安全確認を十分に行い、動きや探索の体験を見守っていく
●おむつが濡れていないときはトイレに誘い、便器に座ってみたるなど少しずつ 経験を重ねていけるように声をかける
●思い通りにいかず混乱しているときは「どうしたいのかな」「どっちがいいかな」など保育士から提案してみる
●一生懸命話す姿に丁寧に応答し、子どもと一緒に会話を楽しむ
この時期は自我が芽生えはじめ、「イヤ」や「自分でやりたい」という場面が増えてきます。
自分でやろうとする姿を見守りながら、上手くできずに泣いてしまっても「がんばったね」と声をかけ、肯定的に接していくのがポイントです。
積み木を積んだりブロックをつなげたりしながら、手先の動きや創造力を育んでいきしょう。
新聞紙を使って紙をやぶる感触や、ビリビリという音を楽しむのもよいですね。
ボールを投げたり、ウレタンブロックを登り降りしたり、マットの傾斜を楽しんだり、さまざまな動きを経験できるようにするとよいですね。
マットやウレタンブロックなどで遊ぶ際は、必ず保育士がそばで見守るようにしましょう。
手遊びやお絵かき(なぐりがき)など、簡単に手を動かせる手遊びを一緒に楽しむことで、さまざまな手の動きを覚えてくれるでしょう。
お絵かきは自由に表現することの楽しさを知ってもらうため、「丸を書きましょう」など指定せず、なぐりがきでも十分です。
▼おすすめの手遊び
1歳児は保育士の言葉を真似て、どんどん言葉が成長していく時期です。
簡単な言葉の繰り返しを楽しめるような絵本がおすすめです。
出典:amazon.co.jp
「どこかな?どこかな?」「なでなでなーで」「だいすき」という優しいフレーズが繰り返し出てきます。
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パンダの赤ちゃんが色んな動物と「おっとっと」を繰り返すリズミカルな絵本です。最後にパンダの赤ちゃんは?
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「おつきさま こんばんは」というフレーズの繰り返しとともに、色んな表情のおつきさまがでてきます。 おつきさまの表情を真似してみてもよいですね。
1歳児は目まぐるしく成長していく時期です。
まだまだ赤ちゃんの面影の残る1歳前半の子どもと、自我が芽生えはじめる2歳間近の子どもを一緒に保育することに難しさを感じるかもしれません。
子どもの月齢や現在の発達をしっかり把握し、同じ「1歳児」でも個別的な対応をしていくようにしましょう。
歩行も安定してきますが、まだまだ転倒など事故への配慮も必要です。
1歳児の保育のポイントは、たくさん目をかけ、たくさん声もかけながら温かく接することに尽きます。
スポンジのようにどんどん物事を吸収していく時期ですので、コミュニケーションも大切にしたいですね。
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