お役立ち情報
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保育園のホームページなどでよく見かける「保育理念」「保育目標」「保育方針」という言葉は、それぞれ異なる保育園の特徴を表しています。入社後はこれらに則った保育を行うことになるため、実は転職活動においては必ず確認しておきたい重要な部分になるのです。今回は保育理念・保育目標・保育方針それぞれの違いや関係性、実際に意識する場面や転職で確認すべき点について解説します。
■目次
保育園のホームページなどを見ていると、必ずといって目にする「保育理念」「保育目標」「保育方針」という言葉。
保育理念・保育目標・保育方針はその園ではどのような保育を行うのか、その園で保育士はどのような保育業務を行うかを示すものになります。
転職活動の一環で職場探しを行うにあたって、この3つをしっかり把握することは大切。
保育園の特色が表されるため、これらを把握することで自分に合った園を見つけることができるのです。
保育理念・保育目標・保育方針それぞれの違いを知り、職場探しを効率的に行いましょう。
保育理念・保育目標・保育方針は、それぞれ異なるものを表しています。
それぞれの違いを知ることで、その園での保育について読み取ることができます。
保育理念とは、その保育園の根本的な考えや理想とする保育のこと。
その保育園がどのような保育園を目指しているかを示す、いわば保育園のコンセプトを表しています。
理想像を示すもののため、「子どもたちがのびのび育つ保育」「子どもたちの健康な体を養う」のような抽象的な言葉で表現されることが多いです。
施設によっては「教育理念」「基本理念」と表されることもあります。
保育目標とは、その保育園で子どもたちがどのように育ってほしいのかを示したもの。
「思いやりの心を持つ子ども」「豊かな感性を育む」のように、保育理念よりもより具体的に記載されます。
保育理念・保育方針では、保育園や保育士がどのような保育を行うのかを表しているのに対し、保育目標は子どもたちの姿について表されることが特徴です。
また保育目標は、いわば保護者にとって「当園に入ればこのような子どもに育ちますよ」ということを示すものでもあります。
保育方針は、設定された保育理念を達成するためにどういった方針で保育を行うかを示したもの。
「生活リズムを重視して保育を行う」「豊かな活動を提供する」のように、保育園や保育士がどのように保育を行っていくのかを具体的に表します。
保育園のポリシーとして、園の運営側や企業が考えて打ち出していることが一般的です。
似たような言葉に「保育指針」がありますが、保育指針は厚生労働省が管轄した全国共通のガイドラインのこと。(参考:厚生労働省|保育所保育指針)
保育指針は国が定めた基準であり、保育方針はその基準に沿って園ごとに定められた意向であるといえるでしょう。
保育理念・保育目標・保育方針の関係を図で表すと、以下のようになります。
保育園の考え方を示す保育理念は一番上にあり、その理念に則り子どもたちがどのように育ってほしいかを示す保育目標がその下。
保育方針は理念・目標を実現するために行う具体的な内容のことであるため、一番下で基盤として機能します。
保育士が普段保育を行いながら、保育理念・保育目標・保育方針を意識する場面には、どのようなときがあるのでしょうか。
保育士が日々保育を行う際に、園の理念などを意識する場面が多いでしょう。
子どもたちがどう育ってほしいのかを定めた保育目標に則り、実現するためにどのような活動をするか、どのような企画を立てるかを考えるのが保育士の仕事です。
例えば「リトミック保育を実施する」ことが保育方針である場合は、保育士はリトミック保育に関する知識が求められるなどの場面が挙げられるでしょう。
保護者対応においても、保育理念などを意識することは大切です。
保育園の理念や目標に共感したことから入園を決めたという保護者の方は少なくありません。
肝心な保育士がその理念や目標を理解していなかったり、則った保育ができていないと、保護者が園に不信感を抱くことにつながることも。
保護者は保育理念・保育目標・保育方針に理解がある方だということを忘れず、それらをもとに「どのような活動を行ったのか」を保護者に共有しましょう。
共通の理念を持つことは、保育士間での連帯を強めることとなります。
全員が同じ方向を向いて保育ができるため、職員同士で良い人間関係を築くこともできるでしょう。
そのためにも、入社する際は保育理念・保育目標・保育方針をしっかり把握しておくことが大切です。
職場選びを行う際に、保育理念・保育目標・保育方針は非常に大切な判断材料となります。
以下では、転職するときに保育理念・保育目標・保育方針をどのように捉えるのかについて解説します。
まずはその園の保育理念・保育目標・保育方針が、自分の考える保育観と一致しているかについて考えましょう。
自分の考えと異なる保育理念・保育目標・保育方針を掲げる園に入社しても、自分の理想とする保育を実現することが難しくなります。
またそれだけでなく、ミスマッチを感じてしまい早期退職につながることも。
ホームページなどで保育理念・保育目標・保育方針を読み込み、共感できる園に応募することが大切です。
園が掲げる保育理念・保育目標・保育方針について、その園では具体的にどのような取り組みを行っているか調べてみましょう。
実際にそれらに則った保育がされているのか、軸がブレていないかを確認することができます。
園での取り組みは園のブログやSNSなどで確認することができますが、分からない場合は面接や園見学で質問してみてもいいでしょう。
保育理念・保育目標・保育方針を読んで、自分がその園でどういった活動ができるか想像してみましょう。
何も考えられない場合は、その園と自分は合っていない可能性があります。
想像してさまざまなアイデアが思いつく場合は、入社後も楽しく保育活動ができるでしょう。
保育理念・保育目標・保育方針にはそれぞれ異なる意味があり、保育園の特色を強く反映しています。
入社後はこの保育理念・保育目標・保育方針に則った保育を行うこととなるため、自分の保育観と一致していることが大切です。
転職活動で職場探しをする際にも重要な基準となるため、ホームページなどでしっかりと把握しましょう。
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