【2歳児クラスの担任になったら】2歳児保育のポイントを紹介

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魔の2歳児とも呼ばれる2歳児。自我が芽生え、本格的なイヤイヤ期を迎える時期ですね。自己主張が激しくなり、困ってしまう保育士も多いかもしれません。一方で、語彙も増え遊びの幅もぐんと広がる時期でもあります。子どもの「やってみたい」「自分でやりたい」という好奇心を大切にしながらあたたかく接していきたいですね。ここでは、2歳児クラスの担任になったら気をつけたいポイントや、2歳児におすすめの遊びなどを紹介します。

2歳児の発達・発育について知ろう

【2歳〜2歳6か月頃】

積木や簡単なブロックを組み合わせ色々な何かに見立てて遊ぶ

自分で絵本を読んでいるかのように一人でしゃべりながら見る

「きれい」「かわいい」など感じたことを言葉で表すようになる

「おはよう」「バイバイ」などの挨拶をするようになる

鉛筆やクレヨンでぐるぐると曲線を描く

好きな歌を覚えて歌う

保育士がリズムに合わせて踊っていると一緒にリズムに乗って楽しむ

自分のイメージでおままごとを楽しんだりお人形遊びをする

一緒に遊んでいるお友達のことを名前で呼ぶ

自分本位の行動が目立ち、思い通りにならないとかんしゃくを起こす

身の回りのことを自分でやりたがる

手づかみが少なくなり、スプーンを使って自分で食事ができるようになる

走る、跳ぶ、ボールを投げる、蹴るなどの運動機能が上手になってくる

遊具を使って登る、滑るなどを繰り返し楽しむ

指先を使う遊びに興味を持つ(ひも通しや洗濯ばさみ、紙や粘土を丸めるなど)

【2歳6か月〜3歳頃】

赤、青、黄、緑など色が分かる

形の違いが分かるようになり、簡単なパズルや絵合わせをする

「これは?」と繰り返し聞いたり、同じ絵本を「もう一回」と何度も読んでもらうことを好む

おしゃべりが盛んになり、自分のことを「ママと◯◯した」など保育士に話す

名詞の語彙が増える

いろいろな物を袋に入れたり、布で包んだりする

クレヨンで自分なりに「くるま」「かお」とイメージしながら描くようになる

平行遊びだが、お友達と一緒に少しの間遊ぶ

自己主張が強く、ものの取り合いになることが多いが、「いいよ」と貸せることもある

よいことといけないことが分かってくる

スプーンやフォークを使い分けて食べるようになる

ほとんどこぼさずに食べられるようになる

尿意を知らせてトイレで排泄するようになる

脱いだ衣類をたたもうとしたり、自分でボタンを掛けたり外したりする

上記の発達はあくまでも目安であり、個人差もあります。

言葉が増え、ごっこ遊びや遊具を使った遊びなど、遊びの幅も広がってくる2歳児。
衣類の着脱や排泄、食事など、一人でできることも多くなってきます

まだまだ上手くいかず失敗したり、「自分でやりたい!」と強く主張する時期です。

失敗を叱ったり「やりたい」という意欲を失うような接し方はせずに、温かく見守りましょう。

2歳児の保育で知っておきたいポイント

自分でやりたいという意思を尊重する

自分でできることがどんどん増えてくる2歳児。
何でも「自分でやりたい!」と駄々をこねる場面も珍しくありませんね。

お着替えなどに奮闘している子どもを見ると、つい「やってあげたい」と手を差し伸べたくなるもの。
保育士が手伝うことで早く完了することでも、子どもが一人でやるとなると数倍の時間がかかります。

しかし2歳になる子どもたちは、大人に手伝ってもらうことを嫌がることも多くなります
まだまだ手先が器用に動かせず、子ども自身もイライラしてしまうこともあるでしょう。

しかし、子どもの「自分でやりたい!」という気持ちは、積極的に伸ばしてあげたい部分。
できるだけ子どもの気持ちを尊重しつつ、できなくて子どもがイライラしてしまったら「ここだけ少しお手伝いしてもいい?」 と声をかけて、少しだけサポートしてあげましょう。

「できた!」という達成感を味わうことで、次も頑張ろうという子どもの向上心が育ちます。

保育園ではスケジュールもあり、つい保育士がテキパキやってしまいそうなこともありますね。
できる限り、子どもの気持ちを尊重するように意識していきましょう。

走る・飛ぶ!体を使った遊びを楽しむ

2歳児は運動能力がぐんと発達する時期です。

スピードをつけて走ったり、ジャンプができるようになったりします。

外での遊びでは、追いかけっこや体を使った遊びなどを積極的に取り入れるとよいですね。

周囲に危険なものがないかチェックし、怪我につながることがないよう、安全への配慮も十分行いましょう。

自己主張のぶつけ合いから"やり取り"を学ぶ

多くの子どもが一緒に過ごす保育園では、玩具や絵本の取り合いは日常茶飯事かもしれません。

特に2歳児は自己主張が強い時期。
取り合いがエスカレートしてしまうことがあります。

保育士はお互いの子どもの気持ちを受け止め、譲り合いを促したり、他の遊びに誘ったりしてみましょう。

上手に譲ることができた子どもはたくさん褒め、譲ってもらった子どもには「ありがとう」が伝えられるようにサポートするとよいですね。

譲ったら相手は喜び、譲ってもらったら感謝の気持ちを持つという自然なやり取りが、よい学びの機会になります。

取り合いを禁止したり叱ったりするのではなく、取り合いの中から「自分の気持ち」と「相手の気持ち」を学べるように接していきたいですね。

イヤイヤ期を上手に受け止めよう

保育の場面で子どもに「イヤイヤ」をされてしまうと、困り果ててしまう保育士もいるかもしれません。

イヤイヤ期の対処法として、下記を参考にしてみてください。

イヤという気持ちを受け止める・否定しない

「イヤ」という気持ちを、まずはきちんと受け止めます

そのうえで「もっと遊びたいんだね」「今は〇〇したくなかったんだね」と穏やかな言葉で返していくとよいでしょう。

「イヤじゃない!」「時間がないから」など、子どもの気持ちを否定する接し方はNGです。

イヤイヤをたくさん受け止めてもらうことで、子どもは自己肯定感が育っていきます。

違う方向に気持ちを切り替える

イヤなときは、何を言っても受け入れられなくなっている場合がほとんどです。

例えば、「もっと遊ぶ!」「お片づけしたくない!」と頑固になっているときに、「お片付けましょう」と話しても前に進めません。

そのようなときは 「そろそろお腹ペコペコだね。今日のお昼ご飯は何かな?」 「お腹いっぱいになってお昼寝をしたら、次は何で遊ぼうね。」 など、お片付けから他のことに気持ちが切り替えられるように声をかけていきましょう

>>>あわせて読みたい「【保育士の悩み】イヤイヤ期の子どもへの対応方法を徹底解説!」

2歳児におすすめの遊びを紹介

風船遊び

風船遊びは室内でもでき、思い切り投げたり蹴ったりしても危険が少ないため、のびのび遊べます。

遊びを工夫するだけでさまざまな動きができるためおすすめです。



追いかけっこ

追いかけっこは子どもが大好きな定番の遊びです。

ズボンに尻尾を入れて「尻尾取りゲーム」にしてみたり、鬼に捕まったらこちょこちょ!という「こちょこちょ鬼ごっこ」にしてみると、より楽しめるでしょう。

追いかけっこはルールも簡単で気軽に楽しみながら運動ができるためおすすめです。

リズムダンス

音楽を流して保育士と一緒に踊れば、盛り上がりながら全身のよい運動にもなります。

保育士の動きを真似して体を動かすことは自分の体をコントロールする練習にもなりますよ。



お絵描き・塗り絵

お絵描きは表現力や想像力を身につけるのにも重要です。

色えんぴつやクレヨンを持って指先を細かく動かすことで、文字を書くことへの移行もスムーズになるというメリットもあります。

>>>あわせて読みたい「保育にお絵描き遊びを取り入れよう!ねらいやおすすめのアイデア」

 

粘土遊び

手で粘土をこねる、丸めるなどの動きは、指先の機能が発達する2歳児にピッタリの遊びです。

手先の細かな作業は集中力を高めるともいわれています。

「何をつくろう」と創作する楽しさも味わうことができるのでおすすめですよ。

カラフルな粘土を使うことで色彩感覚も身につきます。

 

まとめ

2歳児の保育のポイントは、イヤイヤ期の子どもの気持ちを受け止めながら、心と体の成長を促していくことです。

あらゆる場面で「イヤイヤ」になってしまうため、手を焼いてしまう保育士も多いかもしれません。

しかし保育のプロとして、2歳児の担任を受け持つことは子どもの気持ちを上手に受け止める術を身につけるチャンスでもあります。

2歳児の保育のポイントを押さえ、子どもが健やかに成長できるサポートができるとよいですね。
 

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