お役立ち情報
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保育園の給食の時間、食育の面からも子どもたちにはできるだけ好き嫌いなく食べてほしいですよね。もし子どもが給食を食べない場合は頭ごなしに怒るのではなく、どうして食べないのかを考えて前向きに声かけをすることがポイントです。今回は、子どもが好き嫌いをする理由や接し方について解説します。
保育園では、子どもたちの生活指導を行う場でもあります。
保育園で食事を行うことはただ単に空腹を満たすだけでなく、食事の大切さや美味しいものを食べられる幸福感、みんなでご飯を食べることの楽しさを学ぶ目的もあるのです。
そのため子どもたちが食事の時間=楽しい時間だと思えるように、保育士が工夫することが大切です。
どのようにすれば楽しい時間になるか、食べてくれるようになるか、保育士として前向きに考え接していく必要があるでしょう。
どれだけ保育士が工夫しても、好き嫌いが多く保育園の給食をなかなか食べない子どももいます。
しかし頭ごなしに「食べないとダメ!」「食べるまで席をたってはいけない」と怒ったり居残りさせるのは、逆効果です。
一方的に否定することで、食べ物だけではなく食べること自体も嫌いになってしまいます。
まずは、その子が食べない理由を考えることが大切。
無理に食べさせようとすることは、大人目線の行為であり、子どもにあった対応ではないのです。
子どもたちが好き嫌いをすることには、必ず何かしらの理由があります。
その理由はみんな同じではないため、その子その子にあった対応が重要です。
子どもたちが好き嫌いしていることを気づいたときは、一方的に怒るのではなく、まずは理由を考えてみましょう。
ほとんどの子どもは、初めて見る食材の色や見た目に警戒心を抱きます。
例えば緑色の食材は、まだ熟していない・おいしくない・苦い(ピーマン?)といったイメージ。
赤やオレンジの食材は、熟していておいしい・甘いものであると、人間の本能として判断してしまうことがあります。
このことから食材の見た目だけで食わず嫌いしてしまう子どもも少なくないでしょう。
好き嫌いの理由には、単純に味の好みの問題があることもあります。
苦い、辛い、酸っぱいなど刺激の強い味は、子どもにとって「おいしくない」と感じることも。
子どもは柔らかくマイルドな味付けを好む傾向があります。
どろどろ、ねばねばしたものなどの食感が独特なものは、子どもの警戒心を強めます。
納豆やオクラなど、ねばねばしているものを嫌う子どもが多いのはこのためです。
また魚に骨があった、食べたら固かった、噛み切ることができない、飲み込みづらいなどの食感も、子どもの好き嫌いに大きく影響します。
食事に関する過去のトラウマは、子どもが食に対する興味を失くすきっかけになってしまいます。
例えば、肉が大きくのどに詰まりそうになった、熱いものを食べて火傷した、小骨がのどに刺さった、特定の食べ物でアレルギー反応が出たなどが挙げられます。
このような経験がある場合は、無理強いをさせずに少しずつ食べられるようにサポートすることが大切です。
お友達と遊んでいるときややりたいことがあったときなど、急に食事の時間になってしまうとどうしても食事に対して気分が乗りません。
眠たいときやお腹がすいていないときも同様です。
食事時間の前後の様子を確認することが大切でしょう。
「最後まで食べなさい」「お野菜さんが悲しがっているよ」「大きくならないよ」などという無理強いや脅しは、全くの逆効果です。
子どもの気持ちを理解し寄り添い、本人の食への意識を高めるにはちょっとした工夫が必要です。
以下では、その方法を紹介します。
まずは嫌いな食べ物を目で見て認識するために、食べることができなくてもお皿の上に置いておくようにしましょう。
食べ物という枠組みからその食材を外してしまうと、拒否反応が強くなったり、食べなくてもいいんだという意識が働いてしまうことがあります。
無理に食べさせる前に、第一歩目として食材と子どもの距離を少しずつ縮めていくことが大切です。
子どもが食材に興味を持つようになるまで、気長に待ってみましょう。
子どもの機嫌がいいときを見計い「一口だけ食べてみない?」などと前向きに誘ってみましょう。
もちろん無理強いはしてはいけません。
子どもを焦らてしまうような言い方はせず、あくまで前向きに声を掛けることが大切。
子どもに「少し食べてみようかな」という気持ちが生まれれば大成功、程度に軽く構えることがポイントです。
少量でも食べることができたら、たくさん褒めてあげましょう。
保育園では、集団で食事をします。
食事を全部食べられた子どもに「残さず食べることができたね!」といった声かけをすることで、それを聞いた子どもたちの自尊心をくすぐることができるでしょう。
自分は苦手な食べ物でも他のお友達がおいしそうに食べているのを見ると、案外食べてみたくなるものです。
子どもたちが「じゃあ自分も食べてみようかな」と思えるような声かけを行ってみましょう。
子どもの好き嫌い問題は、保育園だけで解決するものではありません。
気になることがあれば、保護者に家庭での様子をヒアリングしてみましょう。
ご家庭でも協力してもらえるように、連絡帳を利用して食事の様子や状況をこまめに共有するようにしましょう。
もちろん保護者から、家庭での子どもの様子を伝えてもらうことも重要です。
保育士・両親の双方から「〇〇食べられたんだね!すごいね!」と誉め言葉をもらえることが子どもにとっては一番嬉しく、自信につながるでしょう。
好き嫌いの多い子どもにどうやって接していいのか、保育士として悩むところですよね。
子どもがどうして食べないのかという理由を考えながら、その子にあった対応をしていくことが重要です。
前向きな声かけを繰り返し、その子のペースを大切にしながらゆったり待ってあげましょう。
「食べさせないと」ではなく、子どもの食に対する意欲を引き出す工夫が大切です。
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