お役立ち情報
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保育園で行う春の遠足のねらいや準備の流れ、当日の流れについて解説します。新年度初めてのお出かけとして、子どもたちも楽しみに待ってしている春の遠足。春の遠足をより楽しむには、保育士による事前の入念な準備が大切です。ねらいや当日の流れを知って、当日不安がないように準備を行いましょう。
新年度がはじまり初めての遠出となる春の遠足。
まだお互い知り合って間もない状態ですが、春の遠足に行くことで親睦を深めるというねらいがあります。
その他にも春の遠足に行くねらいには、以下のようなものが挙げられるでしょう。
●お友達や先生との親睦を深める
●春の心地よい気候を五感を使って楽しむ
●初めて訪れる場所に訪れることで好奇心を刺激する
●お友達や先生とみんなで楽しい時間を過ごす
●いつもと違う場所で過ごす楽しさを知る
●春の生き物や植物にふれる
まだ新しい環境に慣れていない子どもたちの多い春の遠足では、子どもたちが安心・安全に楽しく過ごせるように入念な事前準備を行うことが大切です。
以下では、春の遠足の準備の流れについて解説します。
まずは遠足で訪れる場所を決定します。春の遠足の行先としておすすめな場所の特徴としては、以下の点が挙げられます。
●バスでの移動時間が片道1時間以内の場所
●春の気候を感じられる場所
●屋外でレジャーシートを敷いてお昼ご飯を食べられるスペースのある場所
●雨天でも楽しめる場所
●混雑しすぎていない場所
●トイレの位置が分かりやすい場所
新しいクラスになり間もない子どもたちは、まだ少し緊張がほぐれていないことも。
春の遠足ではそんな子どもたちの緊張をほぐし、心身共にリフレッシュできるような場所がおすすめです。
例えば広い公園やそれに隣接した施設など、春ならではの自然に触れられる機会をつくると良いでしょう。
行き先を決定したら、保育士がその場所に下見に行きます。
下見では実際の導線やトイレの位置、混雑具合、昼ご飯の場所などを確認しましょう。
施設見学の場合は、施設の担当者の方が案内してくれることもあります。
また下見は、前に一度行ったことのある場所であっても再度行うことがポイント。
環境が前回と変わっている可能性もあるため、正確なプログラム作成のためにも毎年下見に訪れましょう。
下見を行った後は、一日のプログラムを決めて遠足のしおりを作成します。
プログラムは時間と実施内容だけでなく、そこで必要となるものは何か、誰がどのように動くのかまで想定して構成することがポイント。
また園児の持ち物も決定します。
しおりは当日の流れだけでなく行き先の写真、歌の歌詞、イラストなどを挿入しながら、子どもたちが手に取ったときわくわくできるように工夫してみましょう。
遠足当日は、保育士がそれぞれの役割を担うこととなります。
●引率係:先頭に立って子どもを引率します
●引率サポート:子どもの列の間に入りながら子どもの誘導をサポートします
●カメラ係:カメラを持って子どもたちの様子を撮影します
●救急係:救急キットを持ち運び、子どもの体調不良やケガに対応します
●時間管理係:遠足が円滑に進むよう時間の管理を行います
●マネジメント係:施設やバス会社の方とのやり取りを率先して行います
また当日はイレギュラーが発生することも。
その場合は役割にかかわらず対応できる保育士が対応しながら、臨機応変に行動することが大切です。
一人ひとりが責任を持って役割を果たすことで、遠足の進行が円滑に進むでしょう。
まずはおたよりで日時や集合時間、持ち物、行き先(住所)を記載してお知らせしましょう。
雨天の場合の対応方法の告知や、アレルギーの調査を同時に行うことも。
また保護者への告知は、おたよりと口頭の2通りでお知らせすると良いでしょう。
新年度が始まり初めての遠足となるため、保護者の不安や疑問は丁寧に解消することが大切です。
以下では、春の遠足のとうじつの流れについて解説します。
集合したらまず子どもの健康状態をチェックしましょう。
保育士からの出発のお話や手遊びで導入を行ったあと、出発します。
バスで移動する場合は運転手の方からの注意事項の説明も行います。
公共交通機関を使用する場合は、他の乗客の迷惑とならないよう団体行動に気を付けましょう。
騒いでしまう子どもたちには「お口チャック」してもらうなどの対応を行います。
施設の見学はクラスごとに移動します。
子どもたちがはぐれないように、2列になり隣のお友達と手をつないで移動するとよいでしょう。
見学中はトイレにすぐ行けないことがあるため、トイレが近くにあるときに子どもたちに確認することがポイント。
また子どもたちが施設内で迷子にならないよう、適宜人数確認を行いましょう。
昼食はレジャーシートを敷いて屋外で食べたり、施設内のスペースで食べることがあります。
どちらにせよ公共の場所をお借りすることとなるため、他のお客様の邪魔にならないように配慮が必要です。
食べる前は手を洗う、除菌を行うなど衛生面も気を付けましょう。
自由時間では、公園などで子どもたちが自由に遊ぶ時間を設けます。
子どもが遠くに行き過ぎないように、遊んでいい範囲を決めておきましょう。
記念撮影は集合の直前に行うことで、そのまま出発できてスムーズです。
出発前はトイレの確認を行い、再度注意事項について説明します。
帰りのバスでは、お昼ご飯を食べたことで乗り物酔いしてしまう子が出てくることも。
救急係の保育士を中心に、気持ち悪くなってしまった子どもの対応方法についても確認しておきましょう。
保育園に到着したら、楽しかったことをみんなで話し合えるといいですね。
春の遠足で役に立つ保育士の持ち物をまとめました。
●救急セット
●タオル
●ビニール袋
●ハンカチ、ティッシュ
●トイレットペーパー
●時計
●ホイッスル(笛)
●カメラ
●雨具
●子どもの緊急連絡先
●子どもの着替え
保育士のカバンは、両手があくリュックサックがおすすめ。
行き先に合わせて、必要と思われる持ち物を組み合わせましょう。
子どもたちが春の遠足を楽しむには、保育士のサポートが必要不可欠。
当日不安なく進行するためにも、以下の点を押さえながら入念に事前準備を行いましょう。
バスで移動する場合は、移動中子どもたちが退屈しないようにバスレク(バスでのレクリエーション)を準備しましょう。
バスレクは基本的に往路で子どもたちが元気なときに行い、座りながらできる手遊びやクイズなどがおすすめです。
>>>あわせて読みたい「【保育園のバスレク】ねらいや注意点、おすすめのアイデアを解説」
企画したプログラムが悪天候で遂行できなくなったとき、代替となる雨天用のプログラムを準備しておきましょう。
例えば昼食の場所や自由時間で遊ぶ場所、記念撮影の場所などの検討や、雨天の際に訪れる場所などを準備しておくと安心です。
遠足中に最も大切なことは、子どもたちの安全です。
園外にでる遠足では、交通ルールや通行人に注意して、子どもたちのケガがないように努めましょう。
また春にはスズメバチなどの危険な生物と遭遇することも考えられます。
ハチに遭遇したら刺激せず、姿勢を低くして静かにその場から離れましょう。
新年度となり初めてクラスのみんなでお出かけする春の遠足。
お友達や先生との関係を深めるなどのねらいがあり、子どもたちの思い出にも残る楽しいイベントです。
春の遠足をより楽しく安全に進行するために、事前に入念な準備を行いましょう。
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