お役立ち情報
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保育園でうさぎやカタツムリ、メダカなどの生き物を飼っているという保育士さんは多いでしょう。保育園で生き物を飼うことには、子どもたちが命の大切さや生き物に対する知識を学ぶことにもつながります。今回は、保育園で生き物を飼うねらいやおすすめの生き物、注意点や保育士としての接し方について解説します。
みんなで生き物を飼育しているという保育園は少なくありません。
保育園で生き物を飼うことで、子どもたちが生き物に対して興味を持つ最初のきっかけにもつながるでしょう。
ほかにも保育園で生き物を飼育するねらいには、以下の点が挙げられます。
●命の大切さを知る
●生き物への接し方を知る
●さまざまな種類の生き物が存在することを知る
●生き物をお世話するという責任感を持つ
●生き物(相手)の気持ちになって考えることを学ぶ
保育園で飼育する生き物の選び方には、以下のポイントがあります。
❶身近にいる生き物
❷飼育が難しくない生き物
❸成長の変化が分かりやすい生き物
これらのポイントを踏まえ、保育園で飼育する生き物を選びましょう。
「生き物である」という実感を感じやすく、子どもたちが実際に触れあうこともできる動物。
小型の生き物であれば保育室で飼育することができますが、大きな動物の場合は園庭などに飼育小屋を設置する必要があります。
フンやエサの残骸などの清掃は毎日行い、清潔な飼育状態を保ちましょう。
<おすすめの動物>
●うさぎ
●インコ
●文鳥
●ヤギ
●にわとり
●イモリ
魚や水に住む生き物は子どもたちが身近に感じやすく、飼育も比較的簡単という特徴があります。
産卵から成魚になる過程で変化を楽しむこともでき、子どもたちの生き物観察にもぴったりでしょう。
しかし水槽は定期的に水替えを行わないと衛生的な問題が生じるため、保育士側で徹底した管理を行う必要があります。
<おすすめの生き物>
●メダカ
●金魚
●ザリガニ
●カメ
●カエル(オタマジャクシ)
子どもたちが興味を持ちやすい昆虫類。
幼虫からさなぎになり、成虫になる様子を一年間を通して見届けることもできます。
飼育に広い場所を要さないため、保育室の一角での飼育にもぴったりです。
<おすすめの昆虫類>
●カブトムシ
●クワガタムシ
●ダンゴムシ
●カタツムリ
●チョウ
保育園で生き物を飼うときは、いくつかの点に注意しなければなりません。
どんな生き物をどのように飼育していくか、注意点を踏まえながら保育士同士で連携しましょう。
保育園という限られた環境のなかで飼育しやすい生き物を選ぶことが大切です。
あくまでも主役は子どもたちですが、飼育環境を整える作業を行うのは保育士自身。
通常の保育業務を行いながらでも飼育ができるような生き物を選びましょう。
また子どもたちが飼育に参加しやすいような生き物であることも大切です。
特にうさぎや鳥などの動物の場合、子どもたちがアレルギー反応を示す場合があります。
アレルギーのある子どもたちへの配慮や、触った後の手洗いの徹底を行いましょう。
アレルギーの懸念のある動物の飼育を検討している場合は、保護者にアレルギーの有無を確認することもポイントです。
外来生物法において、特定の外来種は飼育を禁止されているものや、飼育する場合は市区町村の許可が必要なものがあります。
ウシガエルやタイワンハナガメなど、飼育が禁止されている生き物をうっかり飼ってしまわないように気を付けましょう。
またアメリカザリガニは飼育が認められていますが、逃がす・捨てる行為をせず最後まで責任を持って飼育する必要があります。
飼育ケースや水槽は、必要なタイミングできちんと清掃を行うようにしましょう。
飼育されているまま放置していると、悪臭などの原因となってしまいます。
衛生的にもよろしくないため、保育士が徹底して管理を行うことが大切です。
また生き物を触った手で目や口などを触らないよう、生き物とのふれあいの後は必ず手を洗うよう指導しましょう。
生き物を飼育する主役は子どもたちですが、子どもたちが生き物に興味を持つためには、保育士が率先して生き物と関わっていく必要があります。
飼育する生き物がどんな生き物なのか、何を食べてどのように成長していくのかを子どもたちと一緒に調べてみましょう。
調べた結果子どもたちが気づいたことは積極的に聞いてあげながら、どのように飼育していくのかを保育士が取りまとめます。
生き物について調べる過程を経て、子どもたちが生き物への興味を抱くことにもつながるでしょう。
保育士が率先して楽しく飼育する姿を見せることで、子どもたちが飼育に参加しやすくなります。
保育士が生き物と接するところを見て、子どもたちが生き物に対して「怖くない」「かわいらしい」という感情を抱く効果も。
保育士が「怖い」「気持ち悪い」といった言葉を発することは、子どもたちを生き物から遠ざけてしまうこともあります。
生き物に対してネガティブになる言葉は避けるようにしましょう。
保育士が飼育の作業を全て担うのではなく、簡単な仕事は子どもたちに任せてみましょう。
例えば霧吹きやエサやり、「保育士の助手」役など、子どもたちも飼育に参加していると実感できる機会をつくることが大切です。
生き物に対して恐怖心を持っている子どもに対しては無理強いをせず、「一緒にエサやりするところを見てみようか」「この子は何のエサが好きなのかな?」といった声かけを行いながら、徐々に自分でやってみたいと思えるようなサポートをしていきましょう。
子どもたちが飼育に参加しながら生き物を大切に育てるには、飼育のための環境づくりが大切です。
例えばエサ用の野菜を子どもたちがあげやすいようにカットしておく、虫の越冬のための枯葉を秋のあいだに集めておく、保育室の温度を調整するなど。
生き物の特性を把握しながら子どもたちにどんな役割を与えられるか、工夫しながら環境を整備してみましょう。
保育園で生き物を飼育することで、子どもたちが命の大切さや生き物について学ぶことができます。
確実に飼育できる生き物を慎重に選び、保育士が率先して責任を持ってお世話しましょう。
生き物の飼育を通して、子どもたちがたくさんのことを学べるといいですね。
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