保育園でサーキット遊びをしよう!ねらいや年齢別の遊びの種類

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マットやフラフープなどの遊具を使いコースを作るサーキット遊び。子どもの年齢に合わせて遊具を組み合わせれば、0歳児から楽しむことができます。広いスペースがあれば天気を問わず遊ぶことができ、工夫次第で遊びの種類は無限大になります。今回は、サーキット遊びのねらいや年齢別の遊びの種類について解説します。

サーキット遊びとは?

サーキット遊びとは、マットやフラフープ、トンネルなどのさまざまな遊具をコースのように並べ、周回しながら運動する遊び。

年齢や運動量に合わせて活用する遊具を選択することができ、その遊び方は無限大です。

広いスペースがあれば室内遊びにも取り入れることができるため、雨の日でもちょっとした運動として遊ぶことができます。

サーキット遊びのねらい

サーキット遊びを取り入れるねらいは、以下の点があげられます。

手足を存分に使うことで、自分の体を使いこなすコントロール性を養う

バランス感覚やジャンプする力を養う

運動することの楽しさを学ぶ

平均台を渡ったり跳び箱を飛び越えたり、トンネルをくぐったり、とさまざまな動作がサーキット遊びの中では必要です。

これらの動作を幅広く繰り返し行うことで、運動能力の向上につながります。

また、乳児から取り入れることができ、歩行・しゃがむ・跳ぶ・立ち上がるなどの動きが確立できるようになっていきます。

サーキット遊びにおすすめの遊具

サーキット遊びにおすすめの遊具について説明します。

①マット
マットの上をゴロゴロと転がったり、けが防止のためにすべり台などの遊具の着地点に敷くなど、多くの活用方法があります。
工夫次第では、マットですべり台やトンネルを作ってコースの遊具として遊ぶことも可能です。
特に、まだ歩くことやジャンプすることができない乳児のためのサーキットコースに重宝するでしょう。
②フラフープ
フープくぐりや複数のフラフープをつなげたトンネル、地面に連ねて置いたフラフープの輪の中をけんけんぱで跳ぶなど、さまざまな遊具に変身させることができます。
例えば、フープをくぐるときは、身体がフープに当たってはいけないなどのルールを設けてみましょう。
身体の使い方を試行錯誤することにつながります。
③平均台
平均台を取り入れることで、身体をまっすぐに保とうとする平衡感覚や集中力・注意力を養うことができます。
はじめに、保育士がお手本として平均台での歩き方を伝えます。最初はカニ歩きから始め、慣れてきたら前を向いて歩くことを教えてあげましょう。
中には恐怖心がある子どももいるため、怖がる場合は保育士が補助をしてあげるとよいです。
④すべり台
すべり台では、階段を上るための脚力とすべり台を上手に滑るための姿勢を保つバランス感覚を養うことができます。
室内用のすべり台が保育園にない場合は、跳び箱とマットを使って簡単に作ることができます。
外で遊べない日でも、すべり台が楽しめるため子ども達も喜んでくれるでしょう。
⑤鉄棒
鉄棒は、ぶら下がるだけでも筋力を鍛えることができます。
また、まっすぐにぶら下がる姿勢をキープすることで、背筋が伸び姿勢の改善にもつながる効果があります。
ぶら下がるだけでなく、鉄棒にクモの巣に見立てたゴムを複雑にまき、そのゴムの間をくぐるという遊びもおすすめです。
全身を使う動作だけでなく、どこを通ればよいのかを考える力を養うことにもつながるでしょう。

【年齢別】おすすめのサーキット遊びの種類

0~1歳児

マットの山登り

丸めたマットを固定し、その上から他のマットを重ねて山を作ります。

マットの丸め具合によって、山の傾斜を調節することが可能です。

0歳児でも無理なくハイハイで登れるようにしてあげましょう。

横から転げ落ちないよう、保育士はしっかりと見守ることが大切です。

マットのすべり台

くるくると丸めたマットをなわとびで固定し、その上に他のマットをかけて坂を作ります。

子どもが上まで登ったら、お尻で滑り降りましょう。

その際、子どもがバランスを崩さないよう、保育士は最後まで身体を支えてあげましょう。

2~3歳児

平均台渡り

幼児用の平均台を歩いて渡るコーナーです。

最初のうちは保育士が手をつないだり身体を支えるなど、子どもの補助をしてあげましょう。

また、けが防止のために平均台の下にはマットを敷いておくと安全に遊ぶことができます。

 

けんけんぱ

フラフープや輪っかを連ねて地面に置きます。

最初は大きなフラフープを置いて、徐々に小さなフラフープにしていくなど難易度を上げていくと、子ども達も飽きずに繰り返し楽しむことができそうですね。

片足でジャンプすることが難しい場合もあるため、日頃から片足で立つ遊びを取り入れておくとよいでしょう。

4~5歳児

縄跳び

前跳びを5回跳んだら次へ進む、と子どもの成長に合わせてルールを設けましょう。

縄跳びは、リズムに合わせて縄を跳ぶ感覚を身につけるとともに筋力を養うことにつながります。

ただし、他のお友達に縄が当たることがないよう、充分なスペースを確保した上で行いましょう。

マットとフープのトンネル

トンネルは市販のものもありますが、マットとフラフープを組み合わせて簡単に手作りすることもできます。

作り方は、丸めたマットにフラフープを巻いて完成です。

ほふく前進やしゃがんでくぐることで、身体のあらゆる筋力を鍛えることができます。

タンバリンジャンプ

大きなクッションや1段の跳び箱からジャンプし、保育士が持つタンバリンを鳴らすコーナーです。

足元を見ずにジャンプする怖さがあるため、一人ひとりに合わせて高さを調節してあげましょう。

「届くかな?」と不安に感じている子どもも、勇気を出してチャレンジすることで届いたときの喜びを感じることができるでしょう。

サーキット遊びの注意点

ケガに注意する

サーキット遊びは、ものを飛び越えたりジャンプしたり、くぐったりと多くの動作を伴う運動遊びです。

中には、転んでしまったり、滑ってしまう子どももいるかもしれません。

未然に防ぐためにも、ケガをする恐れのある場所や遊具の下にはマットを敷いたり、お友達とぶつからないスペースを充分に確保することが大切です。

保育士の配置は充分に行う

広いスペースで行うサーキット遊びでは、可能な限り各コーナーごとに保育士を配置することが重要です。

遊具によっては、使い方が分からず誤った使い方をしてしまう子どももいるでしょう。

子ども達が安全に遊べるよう、正しい使い方をきちんと教えてあげることがケガや事故を防ぐことにつながります。

子ども達と約束事を決める

サーキット遊びをする前に、あらかじめ子ども達と約束事を決めておきましょう。

決められたルールを守らなければ、みんなが楽しく遊ぶことができません。

子ども達には「順番をきちんと守る」「前の子を押さない」といった約束事を守る必要がある、ということをサーキット遊びを通して伝えましょう。

まとめ

さまざま遊具を活用してコースを作るサーキット遊びは、子どもの身体的に必要な力を養うことに役立ちます。

晴れの日は園庭で、雨の日は室内で身体を存分に動かすことができるため、子ども達も飽きずに遊ぶことができます。

この機会にサーキット遊びを保育に取り入れてみましょう。

 

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