お役立ち情報
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梅雨が過ぎると、プール開きの季節がやってきます。しかし、水遊びは、ルールを守らなければ危険がたくさん隠れている遊びでもあります。子ども達と約束事を決めたり、その危険性についてしっかりと伝えることが大切です。今回は、保育園のプール開きで行う内容や注意点について解説します。
その年、初めてプールを使うことを言います。
保育園によっては、一つの行事として計画を立ててプール開きを行う園もあります。
夏になると、楽しみにしている子どもも多いのではないでしょうか。
以下では、プール開きについて説明します。
時期は、地域の気温によって異なります。
例えば、沖縄では5月下旬頃、関東では6月中旬頃、北海道では7月中旬頃に行うことが多いようです。
また、7月1日をプール開きとしているところもあり、保育園によってさまざまです。
近年スイミングスクールでも0歳児クラスを設けているところは少なくありません。
0〜1歳児がプール開きに参加する場合は、ビニールプールなどで水に慣れることから始めてみましょう。
ジョウロや水鉄砲、水風船などを使って、水の感触を知る、という遊びがおすすめです。
プール開きのねらいは、以下の点があげられます。
●水に触れて、水遊びの楽しさを知る
●夏ならではの遊びを体験する
●水遊びに関する約束事を知り、守ろうとする
●水遊びをする上での危険性を学び、安全に遊ぶ
子ども達に水遊びの危険性を伝えたうえで、安全に遊ぶためのルールを説明することが大切です。
一歩間違えれば、命に関わる事故につながりかねません。
プール開きの前に子ども達と約束事を決め、安全に楽しく遊べるよう促しましょう。
保育士は、プール開きを行う前に実施すべきことがいくつかあります。
子ども達が安全に遊べるよう、以下の点について確認しておきましょう。
プール設備を今一度点検しておくことは、プール開きを行う上で欠かせません。
保育園によってプールの形態は異なり、常設のものや組み立て式、ビニールプールなどさまざまです。
プールの設置場所やプールの破損、水質などを事前に点検します。
また、プール玩具を使用する場合も、あらかじめ破損や不備がないかを確認しておきましょう。
プール開き当日の流れや各自の役割について、保育士同士で事前に打ち合わせを行いましょう。
特に、緊急時の対処法や健康管理については、入念に話し合う必要があります。
参加する保育士の人数に関わらず、全員が共通認識を持つことが大切です。
子どもが水遊びに参加するには、保護者からの参加許可を得る必要があります。
あらかじめプール開きについて保護者へ情報共有を行うため、”おたより”を作成しましょう。
保護者へ伝えるポイントは、以下の通りです。
また、「プールカード」を作成し保護者に配布しましょう。
その日の体温や体調、保護者印を記録に残すことで、保護者も保育士もお互いが安心できます。
確認漏れや抜けがないよう、カードの作成時は必要な項目をしっかりと確認しましょう。
水遊びに伴う危険性をあらかじめ、子ども達に伝えましょう。
子ども達がきちんと理解したうえで、約束事を決めます。
イラストカードやクイズ形式で伝えると、分かりやすいかもしれません。
約束事の例をいくつか紹介します。
プール開き当日は、体調不良の子どもはいないかプールカードと併せてしっかり確認しましょう。
体調に問題がない場合でも、湿疹やすり傷があったときは、保護者に確認しどのように対応するかを決めるとよいでしょう。
体調不良の子どもがいるときは、直射日光の当たらない場所を確保し見学させます。
アキレス腱や各関節を伸ばす運動を取り入れましょう。
入水前の準備体操は、ケガや事故を防ぐための重要なポイントです。
子ども達が楽しいと思うような、ラジオ体操や歌を歌いながらの準備体操がおすすめです。
プール開きを行う際は、ケガや事故が起こらないよう安全を祈願するために、お塩やお酒を使ってお清めを行う保育園が多いようです。
子ども達には「みんなが楽しく安全に遊べるように神様にお願いしてるんだよ」と、分かりやすく説明できるとよいでしょう。
プール開きで遊べる遊びについて紹介します。
是非参考にしてみてください。
ペットボトルに穴をあけて、簡単に作れるシャワーです。
穴の場所や大きさによって水の出方が変わり、子ども達も楽しんでくれそうですね。
水の楽しさをこれから知る0〜1歳児の子どもにとって、水がどんどん減るにしたがい、水の勢いが変わっていくのも不思議に感じるでしょう。
ペットボトルをしゃかしゃかと振ったり、水に浮かべたりして遊ぶ水遊びです。
透明な色が綺麗な色に変化していく様子や色々な色を混ぜて自分だけの色を作ったりと、さまざまな楽しさがあります。
カラフルな色水をたくさん作って、ジュース屋さんごっこも楽しそうですね。
製作時間も短く簡単に作れる、牛乳パックの水中メガネはいかがでしょうか?
水に直接顔をつけないため、水を怖がる子どもも安心して使うことができます。
この水中メガネをのぞいて、プールの底にある宝探しをしてみましょう。
子ども達が喜んでくれるようなお宝を用意すると、子ども達は盛り上がって楽しい時間を過ごすことができます。
体調管理は、入水前だけでなく入水後もしっかりと行いましょう。
入水後には、充分な休憩時間を設け、入水前と体調に変化はないか細かく観察することが大切です。
また、水遊びの最中もこまめに水分補給を行いましょう。
水に入っていても熱中症のリスクがあるため、時間を見ながら、積極的に子ども達に促すことが重要です。
保育士は複数名で連携し、常に子どもから目を離さないよう注意しましょう。
特に、保育士の中で監視係を決めておくことが重要です。
監視係は、号令や指導はせずプール外のさまざまな方向から、安全な環境であるかを常に確認する役割があります。
監視係を任された保育士は、他の業務との兼務はせずにゼッケンなどをつけて分かりやすくしておくとよいでしょう。
水遊びのリスクは、子どもに伝えるだけでなく保育士も改めて認識する機会になります。
子どもは、水の深さが3cmあれば事故につながると言われています。
そのため、水遊びをする際は、通常の保育以上に注意を払う必要があるのです。
この機会に、改めて水遊びのリスクに関する理解を深めておきましょう。
梅雨が過ぎると、プール開きの季節がやってきます。
水遊びは子どもにとって、とても楽しい遊びですが、危険が多く隠れています。
改めて、その危険性について理解を深め、子ども達と安全で楽しい時間を過ごしましょう。
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