【保育士必見】保護者支援は保育園の重要な役割!内容や注意点

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育児について問題や悩みを抱えている保護者は多くいます。その中で、保護者支援は保育園の最も重要な仕事の一つです。保護者支援の背景には、子どもの預け先や育児不安の増加などの子育てに関する問題があります。今回は、保育園での保護者支援に関する実施内容や注意点について解説します。

保育園に求められている保護者支援とは?

保育園に通っている子どもの育児に関する悩みを軽減できるよう、保育園が保護者の育児支援をすること。

近年、子どもの預け先の問題や育児不安の増加など、育児について問題や悩みを抱えている保護者が多くいます。

そこで、保護者の悩みを解消するため、保育の専門家である保育園が保護者に寄り添い、相談を受けたり助言をしたりするなどの保護者支援が推進されるようになりました。

保護者支援は、保護者に子育てを楽しいと思ってもらうために、保育園で最も重要な仕事の一つです。

保育園で行う保護者支援の目的

保護者支援の目的は、安定した親子関係を築いてもらうことです。

そのために保育園は、保育に関する専門知識や技術を活かして、保護者の育児の支援を行います。

加えて、保育士は、保護者から子どもの家庭の様子や悩みを伺い、その内容を踏まえた上で子どもの接し方を考えます。

子どもの成長や改善が見られた際は、保護者と一緒に喜びを共有しましょう。

これも大切なお仕事の一環です。

保育園で実施されている保護者支援の内容

保護者支援の内容は、保育園によって異なります。

主に保育園で実施されている保護者支援の内容は、以下の通りです。

  • 育児に関する、保護者の相談や悩みを聞く
  • お昼寝の寝具やタオルなど、保育園で用意できるものは用意する
  • 毎日の準備物を減らす
  • 授業参観日や親子行事などの日にちを配慮する

あくまでも保育園は、「保護者の育児をサポート」をすることがお仕事です。

厚かましいと思われては、保護者支援の役割を果たすことができません。

育児に悩み困っている保護者の背中を後ろからそっと支えてあげる存在としてサポートしましょう。

保護者支援での保護者との関わり方

保護者支援をする中で一番大切なことは、保護者と信頼関係を築くことです。

保護者との関わり方のポイントについて説明します。

誠実な対応を心掛ける

「どうしたらいいのか分からない」「保護者と話すのが怖い」と感じる保育士もいるかもしれません。

そう感じたときは、笑顔・ハキハキとした挨拶・正しい言葉遣いを心掛けましょう。

保護者との信頼関係を築く上で大切なことは、誠実な対応です。

良い印象を持ってもらうことを意識しましょう。

コミュニケーションのきっかけは連絡帳

保護者とのコミュニケーションは密に行いましょう。

特に、保護者と保育士とのパイプ役を担う連絡帳は、コミュニケーションを図る上で最も重要です。

保護者から子どもの体調に関する連絡事項や家庭での様子が書き込まれるなど通常は連絡事項が多いですが、中には育児に関する悩みを書き込む保護者も。

その場合、文面だけでは認識のズレにつながる場合があるため、登降園時の保護者と直接お話しましょう。

どんな些細なことでも報告する

例えば、保育園で子どもが小さなケガをしてしまった際も、必ず保護者に報告しましょう。

その際は、そのときの状況も詳細に伝えると保護者も分かりやすいです。

保護者の中には、園で起きたことは全て把握しておきたい、という方もいます。

保育園での子どもの様子やその日に起こったことを保護者に伝えることで、後々のトラブルやクレームにもつながりにくくなります。

保護者からのよくある相談内容

保護者から保育士に寄せられる相談内容は、子どもの発育状況や接し方、問題行動などさまざまです。

以下では、相談内容の中でも頻繁に寄せられる相談内容とその対応のポイントについて紹介します。

発育状況に関する相談内容
・1歳を過ぎても歩かない…この子はちゃんと歩けるのだろうか?
【ポイント】
まずは、発育に関する相談は、個人差があることを伝えます。
また、この事例の場合は、足の筋肉を鍛えることができるおもちゃなどをすすめてみるのもいいですね。
身近に同じような歩行の開始が遅かったケースがあれば、併せて伝えてあげるとよいでしょう。
接し方に関する相談内容
・家で言うことを聞かない…保育園ではどのように対応しているのか知りたい。
【ポイント】
日頃から保育園で行っている声かけや、子どもの様子を都度保護者へお伝えすることは、保護者を安心させることにつながります。
もしも、家庭だけで問題が発生している場合は、具体的な対応策や声かけの方法をお伝えしましょう。
問題行動に関する相談内容
・噛みついたり叩いたり、注意しても問題行動が直らない
【ポイント】
年齢によっては、まだ自分の気持ちを言葉で表現することが難しい時期ということを伝えましょう。
保護者が子どもの気持ちを代弁したり、共感してあげると子どもも落ち着くかもしれません。
保護者は恐らく、家庭だけでなく保育園でも問題行動を起こしているのではないかと心配する方もいらっしゃいます。
連絡帳などを活用して、日々の様子をお伝えすることも大切です。
偏食に関する相談内容
・イヤイヤ時期で好きなものしか食べないため、栄養面が心配。
【ポイント】
無理に嫌いなものを食べさせる必要はありませんが、他のものも食べてもらえるよう工夫することが大切です。
見た目や味つけ、調理方法を変えてみると食べてもらえる可能性があります。
また、保育園でのおやつや給食の栄養バランスなどをお伝えした上で、しっかりと食べているのであれば、栄養が摂れているということをお伝えしましょう。

相談を受ける中で気を付けるべきことは、共感の姿勢を示すことです。

時折相づちやうなずきをしながら、まずはしっかりと話を聞きます。「頑張ってますね」「いいと思いますよ」と伝えた上で、助言や解決方法を伝えましょう。

保護者支援での注意点

自分の意見を押し付けない

保護者の悩み相談に対して助言や解決方法を求められたときは、あくまでも”提案”という意識で伝えましょう。

「絶対こうすべき!」という伝え方はNGです。

解決方法を実行する最終的な判断は保護者に委ね、保育士は「どんな回答でもサポートします」という風に伝えましょう。

保護者の安心につながります。

保護者からの小さなSOSを見逃さない

保護者の中には、相談したいけど言い出せないという方もいます。

日頃から、連絡帳のやり取りや登降園時の様子に気を配ってみましょう。

「体調は大丈夫ですか?」と保育士から連絡帳に記載したり優しくお声がけすると、「実は…」と打ち明けてもらえる場合があります。

ただ、あまり執拗にお声がけすることは逆効果なため、「大丈夫です」と言われた場合はそれ以上聞くことはやめましょう。

保護者を責めない

保護者は、日々仕事や家事を行いながら必死に育児も行っています。

そんな中、保育士から責められることは、保護者の日頃の頑張りを否定することになります。

保護者支援を行う際は、保護者の気持ちに寄り添うことが大切です。

秘密は漏らさない

保育士は、保護者からの相談内容や知り得た情報を周囲に漏らしてはいけません。

保育士に相談するということは、信頼しているからこその行動なのです。

しかし、相談の内容から虐待が疑われる場合は、通告義務があるため優先しましょう。

まとめ

保育園の最も重要な仕事の一つである保護者支援について、解説しました。

保護者支援の目的は、安定した親子関係を築けるようにサポートすることです。

そのために、保育士は、日頃から保護者とのコミュニケーションを深め、悩み相談をしやすい環境作りをすることが重要であると言えるでしょう。

 

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