お役立ち情報
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保育士の方、これから保育士の道を目指す方は、職務分野別リーダーという役職についてご存じでしょうか。聞いたことはあるけれど詳しくは分からないという方や、実際に目指している保育士の方もいるのではないでしょうか。今回は、保育士の職務分野別リーダーの役割や役職に就くための条件などについて、解説していきます。
■目次
2017年に、厚生労働省の施策として、以下の3つの役職が設けられました。
●専門リーダー
●副主任保育士
●職務分野別リーダー
新しい役職が作られた理由は、以下の通りです。
保育施設では長年、「園長」と「主任」というベテランに限られた役職しか存在しませんでした。
保育士を長く続けてキャリアアップした場合でも、限られた役職にしか就くことができなかったのです。
また、保育業界では長年、給料の低さによる保育士不足という大きな問題があります。
そのため、給与面の待遇向上を図る仕組みが、国によって整備されたのです。
保育業界では、離職による人手不足や潜在保育士の問題が常に取り立たされています。
給与をアップする制度により、保育士の離職を防ぎ、長く働く保育士を確保することも理由の一つです。
厚生労働省は、保育士の待遇改善や人手不足解決だけでなく、保育サービスの質の向上にも力を注いでいます。
研修の受講により、保育士としての専門性の高いスキルや知識を身に付けてもらう目的があります。
若手や中堅保育士が、最初に目指すことが出来る役職が「職務分野別リーダー」です。
条件として、以下の3点が挙げられます。
❶保育士経験がおおむね3年以上
❷都道府県単位で行われるキャリアアップ研修を受講する
❸職務分野別リーダーの発令を受ける
研修の日程は2〜3日間、計15時間程度です。
研修は下記の内容から、担当する専門分野について選びます。
専門分野を受講することで、関心の高い分野の知識をさらに深めたり、スキル向上にもつながります。
キャリアアップ制度が導入されたことで、若手や中堅保育士もキャリアアップが可能になり、役職を目指しやすくなったといえるでしょう。
しかし、一つの保育施設につき職務分野別リーダーの人数は、園長と主任を除いた職員の「5分の1」であると定められています。
(職員には調理員等も含みます。)
園長と主任を除き40名の職員がいる保育園の場合は「8名まで」、30名の場合は「6名まで」と、職員が少ない保育園ほど枠はさらに狭くなります。
職務分野別リーダーを目指すには人数の定めがあるため、自己判断せず、まずは園長に相談する必要があるでしょう。
参照:保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ|厚生労働省
では、保育士が職務分野別リーダーになるメリットについて、具体的にお話しします。
職務分野別リーダーになると、月額5,000円の加算手当がもらえます。
離職率の高い保育士ですが、その原因の一つとして「給与の低さ」が挙げられます。
そのため、若手保育士でも毎月の給料に処遇改善手当が加算されることになりました。
若手保育士でも専門分野のリーダーになれるだけでなく、プラスとして処遇も改善されるのはモチベーションのアップにもつながりますね。
スキルを磨きながら給与アップを望めることは、大きな魅力の一つともいえるでしょう。
二つ目のメリットとして、保育現場で活かせる専門的な知識をより深く学べることが挙げられます。
保育士資格の取得時に学んだ知識に加え、さらに専門的な知識の習得が可能です。
また、研修内容の中には「保護者支援」などの分野もあります。
保護者との関わりは、経験を積んだ保育士でも難しいもの。
専門家による研修を受講することで、実践から学ぶことが難しい部分に関しても有益な知識を得られるでしょう。
三つ目のメリットは、転職や復職をする際の強みになることです。
研修の受講修了証には「有効期限」がありません。
修了証は、取得した自治体以外の都道府県でも有効となります。
ライフスタイルの変化などにより、他県へ引っ越すことになっても修了証が有効となれば、転職にも有利になります。
また、産休や育休などでブランク期間を挟んで復職する際にも、保育士としてのアピールポイントとなるでしょう。
>>>あわせて読みたい「保育士の役職は何がある?仕事内容やなるための条件を解説」
保育士の人手不足解消や、保育サービスの質の向上という目的がある職務分野別リーダー。
保育士としての業務経験3年からと若手から目指せるだけでなく、自分の興味のある分野について深く学べることも魅力ですね。
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