お役立ち情報
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園の管理職には、園長と保育士のほかに主任保育士がいます。主任保育士は園の運営や保育業務のまとめ役など、非常に重要な役割を担います。今回はそんな保育士のリーダーともいえる主任保育士について、なり方や役割、仕事内容などを解説します。
■目次
そもそも主任保育士とはどのような存在なのでしょうか。
主任保育士の概要や役割をみていきましょう。
主任保育士とは、園での教育・保育の中心的役割を果たす存在です。
主任保育士は他の保育士を指導し、チーム全体のスムーズな運営を支える責任があります。
保育士のリーダーともいえる存在です。
主任保育士の大きな役割は、リーダーとして園の環境を整えることです。
環境を整えるとは、具体的に挙げると
●園の運営がうまくいくよう動く
●園の仕組み作りを行う
●園全体の管理を行う
などがあります。
またリーダーとしてただまとめるだけではなく、全体を率先して引っ張っていくことはもちろん、ときには園長を支えるサポート力も必要です。
全国保育協議会の実態調査によると、主任保育士の平均年齢は47.5歳です。
設置・運営主体別にみても、主任保育士の主な年齢層は40歳~50歳となっています。
主任保育士は長年の実務経験を通じて得られる深い知識と実践的なスキルが求められるため、年齢層が高くなりやすい傾向があります。
参照:全国保育協議会会員の実態調査2021報告書|全国保育協議会
>>>あわせて読みたい「保育士が園長になるにはどうしたらいい?仕事内容や必要なスキル」
では主任保育士は、具体的にどのような仕事をするのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
現場の様子や状況を報告したり会議や協議を開いたりなど、園長業務のサポートを行います。
場合によっては、園長代理の責任者として地域活動に出ることもあり、業務内容は保育業務よりも運営業務が多いことが特徴です。
ときには行政とのやりとりも行うため、園全体のことはもちろん、職員や子どもそして地域のことまでも把握する能力が求められます。
主任保育士は基本的にクラスを担当することはありません。
園長と一緒になって、園の運営業務を行うことが主な仕事です。
運営・管理から始まり、職員の動きなど、全体の様子を把握する力が求められ、仕事内容は多岐に渡ります。
必要に応じて子どもに関わったり、職員へ指導したりすることもあるため、子どもと職員両方の状況を常に把握しておく必要があります。
何かあったとき素早い対応を取るべく、日頃から全体の動きに目を通しておくことは大切です。
主任保育士は園長と保育士の中間にいる役職のため、双方の職員からの相談を受けることが多くなります。
特に多いのが現場に出ている保育士からの相談。
いつもと様子が違うな、と感じたら気になる職員に声をかけてみましょう。
個人的に話を聞いたりアドバイスをしたりするなど、職員との関係性を築いておくことで、悩みが深刻になる前に解決できます。
また主任保育士は職員を指導する立場でもあるため、適切な指導を行うことも大切。
園での保育の質向上のため、保育士の適切なサポートや指導を行いましょう。
主任保育士になるにはどうしたらいいのでしょうか。
資格の必要性や経験年数についてまとめています。
主任保育士は園独自のルールに基づいて採用されるため、なり方に明確な条件はなく、特別な資格も必要ありません。
流れとしてはクラス担任を経験しながら、園でキャリアを積み全体の業務活動を支える役割につくパターンが多いでしょう。
また経験年数のほかにも保護者対応に優れていたり、職員からの信頼が厚いなどの点も重要です。
経験年数が短くても人柄や勤務態度により昇任する可能性もあるため、誠実な心をもって業務に携わっていけば主任保育士へのキャリアアップも見込めるでしょう。
全国保育協議会の実態調査によると、主任保育士の平均勤続年数は20.5年です。
一般的にみても、20年以上の勤続年数が1つの基準になっていることが多いようです。
20年以上の経験で培った知識と豊富な対応力があれば、園で主任保育士として抜擢されることも多くなります。
参照:全国保育協議会会員の実態調査2021報告書|全国保育協議会
>>>あわせて読みたい「キャリア年数別に見る保育士の目標設定!目標設定の重要性とは」
幅広い経験が求められる主任保育士。
ここでは主任保育士に求められるスキルをまとめました。
主任保育士に求められるスキルの一つはリーダーシップです。
保育士チームをまとめ、円滑に業務を進行させるためには、適切な指導力と決断力が不可欠です。
主任保育士は、チーム全体のモチベーションを高め、各保育士の強みを最大限に活かすためのリーダーシップを発揮する必要があります。
リーダーとしての責任感と信頼性を持ち、保育士や保護者から信頼される存在となることが、主任保育士の重要な役割です。
主任保育士には高いコミュニケーション能力が求められます。
保育士同士の連携を強化するためには、各保育士のスキルや考えを理解し、適切に接することが重要です。
個々の意見やアイデアを尊重し、チーム全体の協力体制を築くことで、円滑な保育活動が可能になります。
また、保護者との信頼関係を築くためには、明確で効果的なコミュニケーションが欠かせません。
保護者の要望や不安に対して迅速かつ適切に対応し、信頼を得ることが主任保育士の重要です。
主任保育士に求められるスキルとして、問題解決能力も欠かせません。
保育現場では、子どもたちや保護者からのさまざまな要求や問題に対処する場面が多く、迅速かつ適切な対応が求められます。
保育現場は常に変化し続けるため、予期せぬ事態に対応できる柔軟な考え方が必要となるでしょう。
主任保育士の仕事のやりがいには、どのような点があるのでしょうか。
責任が大きく業務内容は多岐に渡り、影響力のある主任保育士。
一見大変そうに見えますが、やりがいのあるポジションとも言えます。
●リーダーの資質を磨ける
●全体をまとめる力がつく
●職員との信頼関係を構築できる
●自分の新たな一面を発見できる
●責任をもって働くことで自信がつく
主任保育士の業務を通してさまざまな能力を身につけることで、園にとっても自分にとってもプラスになるだけでなく、さらなるキャリアアップを見込むこともできるでしょう。
幅広い能力を必要とする主任保育士は、現在多くの法人で注目されています。
運営・管理・全体を俯瞰する力・まとめるリーダーシップなど、多岐に渡る経験と実績を積んでいる主任保育士は、転職市場で非常に人気が高まっているのです。
主任保育士としてのキャリアを武器により自分に合う園に転職し、保育の仕事の道をどんどん開拓することができるでしょう。
主任保育士は園の運営にかかわるだけでなく、保育士のサポート・指導役を行うなどさまざまな場で活躍します。
責任のある役職ですが、さまざまな能力を発揮し、園をより良いものにする力のあるやりがいのある役職です。
保育士としてのキャリアプランに「主任保育士になる」という目標を設置してみてはいかがでしょうか。
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