お役立ち情報
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保育園の中では、一番大きなお兄さん、お姉さんとなり、年長さんとも呼ばれる5歳児。夏頃になればランドセルの会話をし始めるなど、子ども自身も小学生になることを意識するでしょう。5歳児クラスの担任になったら気をつけたいことや、5歳児の特徴を知り、卒園まで温かく接してあげたいですね。
●大人とほぼ同じ速度で歩くようになる
●上手にスキップができるようになる
●バランスを取りながら平均台など細い場所を渡れるようになる
●蝶々結びや固結びができるようになる
●丸、三角、四角など図形が描けるようになる
●人の体や顔を描けるようになる
●体験したことを絵で表現することができるようになる
●正しく箸を持ちこぼさずに食べられるようになる
●食事をこぼしたら自分で拭くことができる
●食事の時間は、席を離れず座って食事をとることができるようになる
●左右の靴をそろえて下駄箱にしまえるようになる
●雑巾やほうきを使えるようになる
●自分で身支度をすることができるようになる
●簡単な手伝いができるようになる
●一つのテーマについておしゃべりができる
●冗談を言うなどユーモアのある会話ができる
●自分の気持ちを文章にして伝えることができる
●名前や年齢、住所、保護者の名前などを答えることができる
●「なぜ?」という質問に対して理由を答えることができる
●想像力が高まり、話を創作することができる
●曜日や時間の概念が理解できる
5歳児は、生活面ではほぼ自立に近づいている状態となっています。
時間という概念も理解できるようになるため、大人の声がけにより、何時までに身支度を整えるなどの行為もできるようになるでしょう。
発達にはもちろん個人差があり、行動がゆっくりな子どもや、遊びに夢中になると周りが見えなくなる子どももいます。
生活面が安定してくる時期とはいえ、まだまだ保育士によるサポートが必要な部分もあります。
子どもの成長に合わせて、自分でできることは自分で、サポートが必要な場合はサポート、というように切り替えることが大切です。
3〜4歳児の頃と比べ、感情をコントロールすることができるようになりつつある5歳児。
クラスの友だちとのトラブルも減ってきますが、中には感情表現が苦手な子どもも。
子ども同士のやり取りを大切にしつつも、何かあれば保育士が間に入って一緒に解決できるようなサポートも大切です。
小さいクラスの子どもに優しく接するなど、社会性が育ってくる時期です。
そのため、年長クラスのお兄さん、お姉さんと、小さいクラスの子どもたちとの遊びの場やお世話の場を設ける保育園もありますね。
5歳児は、相手の気持ちを考え、思いやりを育てる大切な時期でもあるのです。
まだ上手くお世話ができなくても、十分に褒め、自己肯定感や自信が持てるように声をかけていきましょう。
道徳心も育ってくるため、公共の場でのマナーや交通ルールなども理解できるようになってきます。
小学校入学に向けて、保護者がご家庭でしっかりお話している場合もあります。
保育園でも、お散歩に行く際など、日頃から声をかけていくとよいでしょう。
5歳児は歩くスピード、走るスピードが速くなります。
転がったボールを追いかけて、つい園庭の外に飛び出してしまったなどということのないよう、注意して見守り声をかける必要があります。
5歳児の咄嗟な行動に対しては、スピードが速いため保育士が追いつかないことも。
常に危険を予測し、5歳児のスピードに対応できるように、クラス全体の動きをよく観察することも保育のポイントです。
ここでは、5歳児におすすめの絵本や遊びについて紹介します。
「なぜ?」という質問に、自分なりに考えて答えられるようになる5歳児。
「なぜ?」という疑問に優しく答えながら、身の回りの生活習慣が身につく絵本がおすすめです。
また、”時間”についても理解してくるため、一日の生活時間が分かるような絵本もよいでしょう。
思いやりが育つ心温まる絵本もぜひ取り入れたいですね。
出典:amazon.co.jp
空間さえあれば、どこでも楽しむことができるじゃんけん列車。
じゃんけんがスムーズにできるようになる5歳児におすすめの集団遊びです。
ルールも簡単で人気のある遊びの一つでもあります。
❶音楽が流れている時は歩き回る
❷音楽が止まったら、目の前にいるともだちとじゃんけんをする
❸じゃんけんに負けたら、勝ったともだちの後ろに付く
❹最後の1人が決まるまで続ける
室内でも外でも楽しむことができる遊び。
数字や時間を理解できるようになる5歳児さんには、特におすすめです。
❶「おおかみさん役(鬼)」を1名決める
(残りの子どもは子やぎさん役)
❷子やぎさんが「おおかみさん、いま何時?」と、たずねる
❸おおかみさんが「いま〇時!」と答える
(この時は夜中の12時以外の時間を答える)
*⑴〜⑶を何度か繰り返す
❹おおかみさんが「いま夜中の12時!」と答えたら、子やぎさんたちを追いかけ、
子やぎさんたちは逃げる
❺おおかみさんに捕まった子どもが、次におおかみさん役になる
❻ただし、「だるまさんが転んだ」のように、おおかみさんに少しずつ近付いていき、
「夜中の12時!」と言う前にタッチできたら子やぎさんたちの勝ち
(⑹は追加ルールとして自由に取り入れてみてもよいでしょう)
新聞紙遊び自体は何歳児でも楽しめる遊びですが、5歳児ならではの、ゲーム感覚を楽しめる遊び方もあります。
千切り終わって散乱した新聞紙を「よーい、どん!」で競いながら片付けると、最後の片付けまでゲーム感覚で楽しむことができます。
手先が器用になる5歳児。
また新聞紙が途中で切れないようにちぎるには、集中力も必要です。
保育士も驚くほど「細く長く」上手にちぎる子どももいますよ。
❶子どもたちに新聞紙を配布する
❷新聞紙を端から慎重にちぎり、誰が一番長く千切れるか競い合う
❸長くちぎった新聞紙を細かくバラバラにちぎり、花吹雪として飛ばす
❹床に落ちた新聞紙を、誰が一番多く集められるか競いながら片付けをする
バランス感覚もよくなり、大胆な動きも可能な5歳児。
子どもの歌だけではなく、ちょっと難しいアップテンポな曲に挑戦してみると、お兄さん、お姉さんになった気分になれるかもしれませんね。
年長さんとしての自覚も芽生え、保育園児たちのリーダーとして頼もしい姿を見せてくれる5歳児。
生活面はだいぶ安定してくるものの、やはり担任保育士1名が30名の子どもを見守るとなると大変ですね。
体も大きく成長し、保育室内が狭く感じることさえあります。
動きも速くなるため、子ども同士が接触したり転倒した際の怪我も、小さいクラスのときと比べ、重い怪我となることも。
常に危険を予測し、広い目で子どもたちを見渡すことが重要です。
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