潜在保育士とは?退職や復職しない理由と再就職支援について

更新日:

何かをきっかけに、保育士として働きたいけれど働けない・働かないと決めた潜在保育士もいるでしょう。 待機児童問題解消のためにいくら保育園を設立したとしても、そこで働いてくれる保育士がいなければ根本的な問題は解決できません。 今回は、潜在保育士に関する、退職や復職しない理由と再就職支援について解説します。

潜在保育士とは?

潜在保育士とは、保育士の資格を取得しているにも関わらず、現場で働いていない人のこと

潜在保育士には、経験があっても何らかの理由で離職しているケースと、資格を取得して以降一度も保育士として働いていないケースの2パターンがあります。

なお、実務経験がなくても資格があれば潜在保育士と定義されます。

潜在保育士の数は?

2018年の厚生労働省のデータによると、保育士登録をしている人は約154万人で、そのうち約95万人が潜在保育士です。

この数字は、実際に現場で働いている保育士の約59万人を大きく上回っている数字となります。
参照:厚生労働省|保育士の現状と主な取組

潜在保育士が保育士を辞めた理由

保育士経験がある潜在保育士は、どのような理由で退職という道を選ぶのでしょうか。
その退職理由は、以下の通りです。

人間関係の悪さ

人間関係は、どの職業においても共通する悩みです。

しかし、保育園は女性が多い職場ということもあり、他の職場とは違った女性特有の悩みが存在するでしょう。

また同僚だけではなく、子どもやその保護者、地域の方々など多くの人とコミュニケーションを取る必要があります。

そのため、人間関係が煩わしいと感じてしまうことも退職理由に挙げられます。

仕事量が多い割に給料が低い

保育園では、行事前になるとその準備に追われるため、持ち帰り仕事や残業が増えることがあります。

そのため、労働時間が長く仕事量が多い割に給料が低い、と感じてしまうことも。

保育士の退職理由に多く挙げられる、課題の一つでもあります。

体力が続かない

保育士は、子どもと一日中遊んだり赤ちゃんをおんぶしたりするなど、体力が必要な仕事でもあります。

特に体力に自信がない人は、なかなか疲れが取れなかったり、腰を痛めたりすることもあるようです。

疲労が回復しないまま保育士を続けていると、限界を迎えて退職を決める原因になります。

ライフスタイルの変化

結婚や妊娠、出産により、仕事を辞めざるを得ない状況になってしまうことも、退職理由として挙げられます。

特に女性が多い保育園の職場では、このようなライフスタイルの変化が、仕事へ大きな影響を与えるのです。

夫の転勤やワンオペ育児、子どもの病気で頻繁に休んでしまうなど理由はさまざまですが、仕事を続けることが難しく、やむなく退職を選ぶということもあります。

潜在保育士が保育士に復職しない理由

子育てや自身の体調不良などの理由から、保育士をお休みした人の中には、状況が落ち着いても現場には戻らないという選択をする人もいます。
復職しない・できない理由は、以下の通りです。

都合のいい求人が見つからない

例えば、未就学児の子どもがいる場合、フルタイムで仕事と育児の両立をすることは簡単なことではありません。

また、家事も育児も全て自分でこなさなければいけない、といった家庭もあるでしょう。

「都合のいい時間帯で働ける求人が見つからない」という理由から、復職を諦めてしまうことも多いようです。

子育てに専念したい

子どもが大好きで保育士という仕事を選んだからこそ、自分の子どもをより大切にしたいという気持ちがあるのではないでしょうか。

特に、運動会や生活発表会などの行事は、勤めている保育園との実施時期が被ってしまう可能性があります。

そのため、自分の仕事の都合で子どもの行事に参加できない、ということは避けたいという思いから復職をしない選択をする人もいます。

他業種への興味

給料の低さや人間関係の不満から、他業種へ興味を持つ人もいます。

実際に、他の仕事と比べた際、保育士は勤続年数の長さに関わらず給料に差があまりないことを理由に、他業種に転職する人が多いことが現状です。

潜在保育士のための再就職支援

「経験不足で自信がない」「ブランクがあるから現場へ一歩踏み出せない」という潜在保育士のために、さまざまな再就職支援があります。
再就職支援については、以下の通りです。

再就職支援事業

再就職支援事業として、就職あっせん支援や経済的支援があります。

都道府県によって内容が異なるため、しっかりと確認しましょう。

就職あっせん支援

就職相談会や就職支援セミナー、就職支援研修などを通して、保育士として再出発できるように支援を行っています。

経済的支援

再就職支援金や、未就学児の子どもを持つ母親への復帰支援金などの支援が行われています。

求人マッチングサービス

条件にあう求人が見つかるように就職先をマッチングしてくれるサービス。

午前中のみの勤務やパートタイマー希望、扶養内勤務など、希望の働き方をコーディネーターに伝えると、条件に合った求人を紹介してくれます。

「自分に合わない」「今回はご縁がなかった」と思うようであれば、担当者を通じて連絡してくれるため、非常に就職活動がしやすくおすすめです。

キャリアアドバイザーに相談する

 

まとめ

妊娠・出産などライフスタイルの変化や、複雑な人間関係、労働環境や給料面などに問題があり、保育士という仕事を辞めてしまう人もいます。

しかし、潜在保育士は、待機児童問題や保育士不足の一助となる存在です。

もし、もう一度現場で頑張ってみたいと思うのであれば、さまざまな支援を活用してみましょう。

現場の保育士の待遇改善が行われている今だからこそ、再就職は大きなチャンスと言えるでしょう。

 

保育士さんの転職サポートは【保育求人ラボ】


【保育求人ラボ】は専門のアドバイザーがあなたに合った保育園・幼稚園の求人をご提案させていただきます。ご不安な点やご希望などしっかりとヒアリングさせていただき、サポートさせていただきます。まずはお気軽にお問い合せください。

お電話で無料お問い合わせ 簡単!Webで無料お問い合せ

 

InstagramTikTokYouTubeにてお役立ち情報更新中!
フォロー・いいね・コメントよろしくお願いします♪