お役立ち情報
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子どもを惹きつけるには、保育士の話し方と雰囲気作りが大切です。なかなか話を聞いてもらえない場面でも、少し工夫をするだけで、ぐっと興味を惹きつけることができます。そうすれば、保育もスムーズに進むでしょう。今回は、子どもを惹きつける保育士の話し方に関するコツと雰囲気作りについて解説します。
保育活動をしていると、遊びに夢中になっている子どもや騒いでいる子どもがいて、なかなか次の活動に上手くつなげられない、という場面が多く見受けられます。
まずは、自分の話し方に足りないものは何かを見つめ直し、話し方の基本を身につけましょう。
大きな声のイメージは、どこにいても聞こえるくらいの大きさです。
園庭や保育室など、いろいろな場所で遊ぶ子どもを、保育士が集合させる場面がよくあります。
特に緊急事態が発生し周囲にお知らせをする際は、大きな声を出す必要があります。
声の大きさに自信がないという保育士は、お腹から声を出すイメージで発声練習をすると良いでしょう。
話が長くなってしまうことは、子ども達の集中力が切れる原因につながります。
あらかじめ要点を絞ったうえで、簡潔に伝えることが大切です。
結論から先に伝える「PREP(プレップ)法」を意識すると、必然と分かりやすく伝えることができます。
子ども達の前で話すときは、明るく笑顔で話すことを心がけましょう。
言語の理解がまだ十分ではない未就学児は、視覚から得る情報が五感の中で優位と考えられています。
保育士が笑顔で楽しそうに話すことで、子ども達は「これから楽しいことが始まるんだな」と感じるでしょう。
子ども達に何かを伝える際は、表情を意識して話してみてください。
子どもを惹きつける保育士の話し方には、いくつかのコツがあります。
話し方のコツについて、以下の通り説明します。
特に子どもがうるさく騒いでいるとき、保育士が小さい声で話始めると「何を話しているんだろう」と興味を示し、だんだんと静かになっていきます。
みんなが聞く姿勢になったら、通常の大きさで話を進めるなど、声の大きさに抑揚をつけましょう。
子どもの反応を見ながら、バランスを取ると子どもが集中しやすくなります。
まだ十分に言葉を理解していない子どもには、分かりやすい言葉を選んで伝えるようにしましょう。
例えば、言葉を喋り始める3歳児に「あっちに座ってね」「早く座ろうね」という言葉は理解できません。
この場合は、「みんなで集まって楽しいことをするよ」「順番におイスに座れるかな?」と、具体的な言葉でイメージをさせてあげることが大切です。
そうすることで、子ども達は「座らないといけない」と理解することができます。
このように、少し言い方を変えてあげるだけで、子ども達のモチベーションアップにもつながります。
子どもは、自分の気持ちを言葉で表現することが難しいです。
例えば、子ども同士の喧嘩や泣いている子どもに対して、保育士は「どうして?」「なぜ?」と理由を求めたくなりますよね。
ここでは、保育士が「〇〇が嫌だったんだね」「〇〇だったからだよね」と、子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。
「自分の気持ちを理解してもらえた」と子どもが感じることで、信頼関係の構築にもつながります。
子どもを惹きつけるためには、話し方だけでなく雰囲気作りも大切です。
保育士がすぐに実践できる雰囲気作りについて、以下の通り説明します。
活動の説明や絵本を読むときなど、時折子どもに問いかけるような声かけをしながら進めていきましょう。
一方的に保育士が話したいことを話続けていても、子ども達は最後まで聞く耳を持っていてくれないかもしれません。
特に子ども達に気を付けてほしいことや危険なことを説明する際は、子どもから答えを引き出すような声かけをすると良いでしょう。
子ども達も積極的に自分の気持ちを伝えたり、興味を持つきっかけにつながります。
保育園での集団生活を通して、子ども達は「自分を見てもらいたい!」という感情を持っています。
遊びの中で子ども達一人ひとりの名前を呼んであげることで、子どもは「次は呼ばれるかな?」とワクワクした気持ちで楽しむことができます。
また、より保育士にも注目してもらえるため、手遊び歌などをアレンジして一人ひとりの名前を呼ぶ機会を作ってあげましょう。
この後に楽しいことが起こる、という期待を膨らませる言葉を使うことも雰囲気作りのポイントです。
例えば、公園にお散歩に行く前に「虫さんがたくさんいるよ」「綺麗なお花が咲いているかな?」と、子ども達の興味を引き立てるような言葉を入れてみましょう。
子ども達も、次の遊びでどんなことが起こるんだろうと楽しみな気持ちになります。
保育士の気持ちは、想像以上に子ども達に伝わります。
保育士が不安や焦りの気持ちを抱いていると、子ども達も楽しむことができません。
そのため、手遊び歌の一つでも保育士は思い切り楽しみましょう。
「子どもは保育士の鏡」ということをお忘れなく。
保育士の話し方によっては、適切ではないものもあります。
もしも、当てはまるものがあれば、すぐに見直してみましょう。
NGな保育士の話し方について、以下の通り説明します。
なかなか言うことを聞かない子どもに対して、「~しなさい!」という命令口調はNGです。
この話し方をすることにより、子どもの発言・行動の自主性を損なう可能性があります。
「お片づけをしたら、お外に行けるから頑張ろうね」というように、ポジティブで子どもの気持ちに寄り添った言葉を使うと、子どもも理解しやすく自発的に行動することができます。
子どもが何か行動を移す前から「それはやっちゃダメ」と、否定的な言葉を使うのは注意です。
危険を伴うことから子どもを守ることは大切ですが、何でもかんでも「ダメ」といってしまうのは、子どものモチベーションを下げることにつながります。
失敗も経験のうち、保育士は危険にならないよう常に見守ることが大切です。
話を聞かないからといって怒ってしまうと、子どもは委縮してしまいます。
子どもは話を聞くために行動するというよりも、怒られないために行動するため、「なぜそうするのか」ということを理解できません。
これでは、子どもの成長につながる保育ができず、雰囲気も悪くなってしまいます。
ただし、子どもが危険なことをしているときは、大声を出すことも大切です。
基本は、優しく穏やかな言葉・話し方を心がけましょう。
「子どもを上手くまとめられない」「なかなか言うことを聞かない」と悩んでいる保育士は、多いのではないでしょうか。
子どもを惹きつける話し方や雰囲気作りには、コツが必要です。
また、耳を傾けてもらうためには、子どもの好奇心を搔き立てるような活動を取り入れることも大切。
本記事を参考に、ぜひ実践してみましょう。
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